決して届かないであろう彼に向けて、助けを小さく呟きました…すると
「伊澄さ───ん!!」
「えっ!?」
その時…私はここに来ない筈の男性の声を聞きました…
「うぉぉぉぉ!!!」
ドバァァァァッ──────!!!
激しい衝撃が空気越しに襲ってきます…でもそれは、理性を消す刺激ではありません…
ハヤテさまが、この魔物を蹴り倒した衝撃なのでした。
「はぁはぁ…大丈夫…そうじゃありませんよね」
「…はい、こんなに犯されてしまいました」
あの出会った時と同じように、私はハヤテ様に担がれてます…
このような姿を晒して恥ずかしい…でも嬉しい…
「あの…ナギ達は…」
「そちらなら方がつきましたよ、後はここだけです」
「すみません…あんなに自信満々に言っておきながら、この体たらくで…」
するとハヤテさまは私をぎゅっと抱きます!
「あ…あの、ハ…ハヤテさま…!??」
「以前に言いましたよね…君は僕が守るからって」
「は…はい…」
「だから守ります、少し遅かったかもしれませんが…」
「いえ…まだセーフです…」
激しく心臓がドキドキと高鳴ってきてる、顔も熱い…そうですか、そうだったのですか…
私もヒロインで良かったのですね…私のヒーローもハヤテさまなのですよ。
「さて…でも、あれをどうしましょうか?」
「ハヤテさま…この符を一緒に掴んでもらえませんか?」
「は、はい…いいですけども」
「そして力を込めるイメージを頭で描いてください…それを私の力で導きますので」
先程に用意したもの、発動できなかった符を互いに持ちます、そして互いに空いた手も握りまして、
私は残された僅かな力を発動させていきます…足りない力をハヤテさまからお貸し頂き、術式・八葉を放つ為に!
シュオオオオオオオオォォォォォ!!!!
「!?…凄い力…これなら…」
それはとても巨大な力となりました、ハヤテさまのお力を引き出し加えた八葉は、
今までに見た事の無い程の効果を発揮し放ったのです。
「伊澄さん…これは!?」
「二人の力の結晶ですよ…ハヤテさま」
それは基本の八葉の形ではありません、どういう理屈かハートの形に具現化していたのですから…
そう思うと今度は巨大な乙女の姿になり、魔物を貫きます!
グォォオォォォォォォォォッ─────!!!!
貫いた跡がハート型なのが少し気になるところですが、断末魔の叫びをあげながら塊は塵になっていく…
そして誘爆するように次々と他の悪霊も滅していきました。
「お、終わりましたね…」
「ええ…ですが、まだハヤテさまにはお頼みしたい事があります」
「えっ、なんですか?」
「…私にハヤテさまの子種を注いでもらえませんか?」
「えっ…えええええぇぇっ!!?」
突然の私の言葉に驚くハヤテさまに事情を簡潔にお話しました。
「すみません、こんな姿で…このままだと異形の子を産む事になりますので」
「いえ…伊澄は可愛く綺麗ですよ…」
「ハヤテさま…んっ…」
私とハヤテ様は互いに唇を重ねます…そしてそれが始まりでした、二人の交わりの…
「ハヤテさまの…大きくて暖かいです…んっ」
「伊澄さんの中も…暖かくて僕のを包んで絡んできますよ」
ぐちゅっ…ぐちゅうぅぅ…
卑猥な音が鳴り響き、互いの股間の性器を結合させてゆきます…
やがて体に溢れてくる快感、それは先の物の怪のと違い、温かみがある心まで気持ちよくさせる快楽でした。
繋がってるのは肉体だけでない、心も繋がってる感じ…ハヤテさまも私も、より深く繋がろうと
自らの意思で体を動かし合わさってゆくのです…
「気持ちいいです、ハヤテさま…頭が溶けてしまいそうなくらい…」
「僕も…このままずっと居たいくらいかも…うっ!」
「お出しにですか?んっ…ど、どうぞ…中に出して下さい」
ハヤテさまの体が小さな揺れて、射精の時期を感じ取った私は、それの許しを口にします…
「我慢せずに射精して下さい…そして魔物の子種を洗い流して、先に私を身篭らせてください」
「…わかりました、責任は取りますから…」
ドブゥゥゥ──!!
やがて熱い衝撃が胎内で起こります…すると気のせいかもしれませんが、
内部の穢れがスッと消えていく感覚を感じたのです…
「あっ…あぁぁぁ─────」
そして絶頂を迎える…頭の中が真っ白に弾けて霞んでいく…
「あの…まだまだ、もっと下さい…禍々しいのを全て取り除く為に…」
「はい…いっぱいします」
こうして…私とハヤテさまは交わり続けます…彼の精が途絶えるまでずっと…
「あのハヤテさま…そういえばさっきの話の責任ですが…結婚はいいですよ?愛人で私は結構ですので…」
「えっ…でも…」
「正妻の座はナギにお渡しします…ただ心で好いて愛してくれたら私は満足ですし」
「それでは伊澄さんが!」
「それに…子を宿す程度で責任とっていたら、ハヤテさまは何人と重婚する事になりますかね…」
「うっ!?」
「ふふ…」
そして…約一年と数ヶ月の月日が経ちました。
「あん、ハヤテさま…もっと胸を揉んでください…あはぁ」
「伊澄さん…んっ…」
大きく成長した乳房にハヤテさまの手が鷲掴みして、そしてゆっくりと強く揉みます…すると
ビュゥッ…ビュゥゥ…ッ!
薄白い液体がその先から飛び噴出します、それをハヤテさまは口を近づけて舐め取りました。
「んくっ…おいしいです、伊澄さんのミルク…」
「くすっ…赤ちゃんの分は残しておいてくださいね、ハヤテさま…」
あれからしばらく後、私は身篭りました、ただし人の子です…つまりハヤテさまの子を妊娠したのです。
それは可愛らしい女の子でした、今は鷺ノ宮の屋敷で育児されてます…
「わかってますよ、でも美味しいから…もう少しいいですか?」
「ええ、かまいません…ですが、私にもこちらのミルクを飲ませて下さいね…下の口で」
そう言って、手で愛しく掴むのは、ハヤテさまの男性器です。
「えっと…もういいのですか?こっちでしても…」
遠慮深く私に再度の確認をするハヤテさま…それも仕方ありませんね、
しばらくの間は後ろの排泄する穴で我慢していただきましたのですし。
「…もう安定期だそうですので、こっちでかまいませんよ」
後ろは後ろで気持ちいいのですけども、やはり前の方が私は好みです、
それにあまり後ろばかり使われてしまいますと、その…広がったままになって困りますし。
「わかりました、では失礼して…んっ
ずちゅぅぅぅ…」
「あんっ…入ってます、ハヤテさまのが…」
ずぶずぶぅぅ…と久しぶりに私の中に入ってくるハヤテさまの男性器に、
歓喜の喘ぎを漏らしつつ、身重な身体を揺らします…そう、重いのです。
「ハヤテさま…でも、手加減してくださいね…んぁ…この中の子が暴れますから」
「わかってます…んっ…でも気持ち良過ぎて…」
それは私も同じですよ…そう自分の心で言いながらも、私も腰を激しく動かしています、
お腹の中の二人目の子の事を考えないくらいに、快感を貪っていました。
「伊澄さん…出しますよ」
「はい、下さい…この中の子に与えるくらいに…んっ!」
ドク!ドクゥゥゥゥゥゥッ!!!
「あぁぁぁ──────…」
そして達しました、久しぶりでいて慣れきった熱い衝撃が胎内に響きます…
もしも今、子を宿してなければ…またきっと孕まされるくらいの量を注がれてゆくのです。
そう考えると少し残念かも…でも大丈夫ですよね、だって予感しますし…きっと三人目の小さな命を
産み出す日も近いという事が…
「はぁはぁ…でも、そうなるとナギに追いついてしまいますか…」
「えっ、何がですか?」
「うふっ…内緒です」
まぁ、それはそうなった時に考えましょうか、今は…この私のヒーローに
身も心も委ねていたい…ヒロインはたくさん居ますが今は私の独占する時間…
「あの…またお願いします…」
「はぁはぁ…あの、もう少し休んでから…」
「駄目ですよ、今日は一晩中付き合ってもらいますから…これが責任です、私のヒーローさま」
【 HAPPY END 】