今日は縁日。広場には金魚掬いや射的など色々な出店が出回っており、大勢の人がごった返していた。
「おせぇなぁ、山本の奴…自分から誘っておいて遅刻かよ…」
有原はかれこれ30分以上待ち合わせ場所に現れない山本を待ち続けていた。
「…ダメだ、人混みに酔ってきた…もう、帰ろう」
有原が諦めかけた時、向こうから山本が走ってくるのが見えた。ハァハァと息を切らし、着ている浴衣が…
〜中略〜
二人は人気のない茂みの中へと入った。
「有原ぁ、アタシ凄く胸が熱いの…」
山本は有原の手を掴み、自分の胸へと押し付けた。しっとりと汗で湿った柔肌は吸い付くように有原の手を…