「はっ、はひょオ!!」
桐子は素っ頓狂な悲鳴を上げた。彼女の体は革のベルトでベッドの固定されている。
その股間ではあてがわれた振動する器具が荒れ狂っていた。
「ひょ、ひょおほォ!!!」
桐子の表情は常軌を逸している。涙と鼻水にまみれて叫び散らしていた。
これが、学園脱走の罰。完全防音の密室での快楽拷問。
「はッ、ほぉあァァ、ァ、はァァ!!!」
ビクビク痙攣して口から泡を吹く桐子。しかしすぐに揺り起こされ拷問は再開される。
「ヤメテ、ヤメテ! やぁめてぇ!! しぬョオ! し、しぬ! しぬぅ!!!!」
ベッドをガタガタ揺らして暴れても逃れようがない。皮ベルトで押さえつけられた体には
青あざが出来たことだろうが今の彼女にはそんなことはかまっていられなかった。
「はぁぁぁ!! ヒッ、ひぃぃい、あ……」
桐子は白目を向いてぐったりとしてしまう。
しかし即座にアンモニアの脱脂綿で気付けされ、さらに叩き込まれる振動。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ほとんど獣だった。
桐子はしばらくの間、記憶がないフリをすることにした。罰のことを詮索されるのが嫌だった
し彼と話をするだけで濡れてくるからとても脱走の計画を練るどころではなかったのだ。
呼び止められたときにはきっと不安そうな顔をしていたと桐子は思う。
こみ上げてくる疼きと暴発しそうになる絶頂が彼女の生来の気の強さを凌駕して
恥辱の余り「誰?」とか言ってしまったのは本当に悪かったと思っているのだった。