「自分の持ち物をすぐ分かるようにしておかなきゃいけないの」  
 
「……」  
 
「どうすればいいか、わかるかなぁ〜?」  
 
「ゆうきくん、がんばって!」  
 
コラショが応援の一言を入れる。  
 
「……」  
 
ゆうきは俯いたまま、じっと何か考え込んでいる様子だ。  
 
「……それなら冒険はここで終わりッ!」  
 
「ちょっと待って!ゆうきくんはまだ……」  
 
すかさずコラショが制止すると、  
はてなようせいは仕方ないと言った表情でため息をもらす。  
 
「い〜い?ゆうきくん。ラストチャンスよ」  
 
「(ゆうきくん……!)」  
 
コラショは祈るように手を合わせている。  
 
「自分の持ち物を…… はっ……!!!」  
 
「……」  
 
ゆうきは依然俯いたまま手にこぶしを作り、わなわなと身体を震わせていた。  
 
「ゆ、ゆうき……くん? おなか痛い……の?」  
 
はてなようせいが目の前まで近づき、心配そうに顔を覗かせる。  
 
「……」  
 
「ああっ、私ってば少し難しい問題出しちゃったかな……ははは」  
 
はてなようせいはバツが悪そうな顔で、震えるゆうきの肩にポンッと軽く手を乗せた。  
コラショは困った顔で、はてなようせいとゆうきを交互に見渡している。  
 
「……」  
 
「入学式もまだだもんね!これから学校でいくらでも…… ねぇゆうきくん、顔を上げて」  
 
はてなようせいははにかんだ笑顔で優しくゆうきを諭す。  
 
「……」  
 
「……」  
 
はてなようせいは困った面持ちでゆうきの顔を下から上目使いで覗き込んでいる。  
 
「……」  
 
「……?」  
 
「……」  
 
「……ゆうき……くん?」  
 
「……」  
 
「……??」  
 
 
「しゃぶれよ」  
 
「え?」  
 
はてなようせいは面食らった顔で、ゆうきに聞き直した。  
恐らく本当に聞き取れなかったのだろう。  
 
「……」  
 
「ごめん、今……なんて?」  
 
「しゃぶれよ」  
 
「え…… しゃぶるって……何を?」  
 
さすがにはてなようせいも異変に気付き、眉間にしわを寄せ、ゆうきから恐る恐る半歩離れた。  
 
「これだバーロー!!!」  
 
その瞬間ゆうきが宙を舞った。  
 
「ッ……!!?」  
 
ゆうきは空中で、はてなようせいの髪を両手でガシッと掴み、  
飛び掛る勢いのまま彼女の顔面に右ヒザを浴びせた。  
 
ドゴォ!!!  
 
辺りに鈍い音が響き渡った。  
 
「ゆうきくん何を!」  
 
「……ン゛ッッ!!!」  
 
コラショが慌てて止めようとしたが時すでに遅し。  
はてなようせいは大量の鼻血を垂らしていた。  
よろめきながら2,3後退り、歩鼻を両手を押さえながら目はカッと見開き、篭った声で絶叫している。  
 
「ふんふんふん!」  
 
なんとゆうきはすでにパンツを脱ぎ、半勃ちのペニスをさらけ出していたのだ。  
まるでボクサーのステップの如くトントンと小さくジャンプをすると、  
ペニスは上下に振られペチペチペチと音を立てている。  
 
「うっ…… くさっ!!!」  
 
すると辺りに鼻をつく嫌な臭気がたちこめた。  
鼻血が詰まり気味のはてなようせいでさえ顔を歪めた。  
コラショはあまりの臭さに目を回しふらふらしている。  
 
「俺は半年風呂に入っていない。この意味がわかるか?」  
 
もはや意味がわからない。  
ゆうきは歩み寄り、ペニスをはてなようせいの顔に押し付けた。  
 
「や、やめて!!!……く、くさっ!!!」  
 
ゆうきは悪臭で歪むはてなようせいの顔にナニを擦り付けると  
やがて20cm程にもなるMAX状態なり、ペニスで口を無理矢理抉じ開けようとした。  
 
「んっ!んっ!んぁ!」  
 
跪いた状態で、必死で口を開けまいと手で押しのけたりと抵抗するはてなようせいだが、  
先程の一撃で思うように力が入らず、やがてはてな城の門は崩壊していった。  
 
「ぬんっ!」  
 
「んごぉあああ!!!」  
 
ゆうきがおもいっきり腰を前に動かし、  
はてなようせいの小さな口にデカマラを突き出した。  
 
「ぐぇっ!!!」  
 
あまりにも長すぎるペニスは彼女の喉を奥まで突き刺した。  
 
「俺はな、幼稚園ではアナコンダのゆうきと呼ばれていたんだ。へへっ!」  
 
「くっ、くるひ……い んあっ!んっ!んっ!」  
 
逃がさないようにはてなようせいの頭を両手で持ち、抱え込みながら怒り狂ったように激しく突いた。  
口の中では、唾液が小さな舌とペニスと絡み合い、ジュッボジュッボと音を立てる。  
 
「ふんっふんっふんっ!!!」  
 
「んぁっ、いひが……でひらい……らめぇ……」  
 
「で、射精る!」  
 
「んぁぁああああああああ!!!」  
 
ゆうきははてなようせいの顔を身体全体で覆い隠すように  
これでもかと言わんばかりにペニスを根元まで突き刺した。  
 
ビュッビュッビュルッ!  
最後の一滴までペニスに脈打たせ口内射精した。  
 
「むふっ……!!!」  
 
直接喉の奥深くに射精し強制的にゴックンさせた。  
 
「ふう……」  
 
「げほっ!げっほ!げほっ!!げぇぇ……うう……」  
 
ゆうきは口からペニスを抜くと、だらしなく顔を緩ませ余韻に浸っている。  
一方、はてなようせいは四つん這いのまま大事そうにステッキを両手で持ち、  
なにやらブツブツ自分自身に語りかけていた。  
 
「はてなはてはて、ごにょごにょ……」  
 
彼女は、ゆうきの目を盗むように呪文を唱えていたのだ。  
 
「はてなようせいさんよ、俺のマグナムはすでにリロード済みだぜ?」  
 
ゆうきが卑猥な顔で鼻をヒクヒクさせながらペニスをしごき出した次の瞬間、  
辺り一面にまばゆい光がひろがった。  
 
「あなたをこの異空間から退場させるわ!」  
 
光かがやくハテナマークのステッキをゆうきに荒々しく向けた。  
 
「くっ!クソッ眩しい!」  
 
「そう、あなたの冒険はここで終わりなの! えいっ!!」  
 
はてなようせいは、かろうじて薄目を開けているゆうきにステッキを大きく振りかざした。  
 
「ぐっ!うおおお……!」  
 
謎のゲートに吸い込まれそうになるゆうきが腰を低く落とし必死に堪えたその時。  
 
「コ〜ラショー!!!」  
 
「なっ、なんですって!!!?」  
 
コラショの能力で、完全にはてなようせいが作り出した魔力は消え去った。  
 
「うそ……でしょ?」  
 
はてなようせいは突然の出来事に目を点にして呆然と立ち尽くしていた。  
すると、先程まで気絶していたと思われたコラショが不気味な笑みを浮かべていたのだ。  
 
「フヒヒ……サーセンwwwww」  
 
顔をニタつかせながらゆうきは、コラショの肩を労うように叩いた。  
 
「GJだコラショ」  
 
「ケッケッケッケ……」  
 
「ちょっと……どうなってるのよこれ……」  
 
はてなようせいは絶望感に襲われ、へなへなと腰が地面に落ちた。  
 
「ようせいさんよ、あんた履いてないんだってなァ?」  
 
「な、なに言ってるのかわからないわ」  
 
唇を甘噛みし、少し顔をそむけるはてなようせいに、ゆうきはさらに追い討ちをかける。  
 
「パンツだよ」  
 
「……!!!」  
 
「ケッケッケッケ…… コ〜ラショー!!」  
 
コラショが能力を使うと、下から風が吹いたかのようにスカートがフワッと浮き上がった。  
 
「そんな……やっ、やだ……!!」  
 
手で裾を押さえようとしたが、まるで何かに縛られているように動かない。  
 
「やはりか、履いてないのは本当だったようだなァ?どれ……」  
 
「だ、だめ…… そんな近くで、み、見ないで……」  
 
「っくっくっく……偉そうに難題出しやがって…… お前も毛も生えてないただのガキじゃねえか」  
 
吐き捨てると、身動き出来ないはてなようせいのメコスジを、ゆうきは人差し指で下からなぞった。  
 
「ひゃっ!」  
 
見た目からは初潮もきてないと思われるが、その秘部からは微かに濡れていた。  
 
「……ん?なんだこれは」  
 
「そっ、それは……!!」  
 
手で股間を隠そうとするがやはり動かない。  
 
「……? おい、答えろ!」  
 
「おな……ま……」  
 
「おなま?」  
 
「オナ前シールなの!!!」  
 
はてなようせいは顔を真っ赤にして叫んだ。  
その小さいシールはスジに合わせ、縦にぴったりくっ付いていた。  
 
「ちょっと待て、まさかそれ!」  
 
「そう、問題の答えよ。シールを使って自分の持ち物には名前をつけるの」  
 
「!!!!」  
 
「でもゆうきくん、あなたはもう次の冒険には進めない」  
 
「……」  
 
「残念だったわね」  
 
「……これはもう冒険じゃねえ。……戦争だ!!」  
 
「……え!?」  
 
「ケッケッケッケ! クケェーーーー!!!」  
 
なんと不気味にニタついているコラショの股間から、白人級の男性器がみるみる生えてきた。  
 
「ちょっと……やだ ……冗談でしょ……」  
 
「俺はな、かっこいい一年生なるんだ。その為には次のステージに行かねばならん」  
 
「無茶苦茶よ!そんなの全然かっこよくないんだから!」  
 
「ケッケッケッケ 世の中力でねじ伏せる事も……必要なときがあるんだよ。 ケッケッケ」  
 
「そうゆうことだ」  
 
ゆうきは上唇をペロッと舐めると、はてなようせいににじみ寄った。  
 
「来ないでーっ!!!」  
 
ゆうきは、はてなようせいの透き通るように綺麗な太ももをM字開脚をさせ  
オナ前シールをベリッとはがすと、秘部に一心不乱にむしゃぶりついた。  
 
「いやあああぁぁぁぁ!!!」  
 
クリトリスの皮を捲り、舐め上げるとすぐに突起した。  
そうとう感じやすいのか外観の一本スジとは裏腹に、中の具たちは愛液で溢れていた。  
 
「ところでお前、ようせいくせに羽がねぇんだな」  
 
「よっ、ようせいだって、色んな……んぁっ!!種族がいる……のよ!!」  
 
「じゃあお前の羽はこれかァ!!?」  
 
ゆうきは声を張り上げると、小さなビラビラを両手で摘みあげた。  
グイグイと乱暴に引っ張っては閉じたりしている。  
 
「それは……羽じゃない!!!あぁぁぁぁ!!!」  
 
「ったく、こんな卑猥なもの付けやがって、淫乱の雌豚が……!!!」  
 
ゆうきは舌先を器用に使い、大陰唇を何周もなぞりながら舐め上げると  
今度は口をタコのようにして勃起したクリトリスに吸い付いた。  
 
「あぁぁぁ〜!吸っちゃらめぇぇぇぇぇ!!!!」  
 
ゆうきがしつこくズーズー吸い続けると、彼女は我慢できない様子で  
足をゆうきの背中に絡めてきた。  
 
「で、で、でちゃううぅぅぅ〜!!!!おしっこ出ちゃうぅぅぅ!!!やだぁぁぁ!!!」  
 
プシャアアアアアアアアアアアアア!  
 
我慢していたようせいさんの聖水が噴水のように勢いよく飛び出した。  
ゆうきが退くと、聖水は綺麗なアーチを描き、辺りを水浸しにしている。  
 
その時ある者に異変が起きた。  
 
「ギャアアアアアアアア!!!ギエピーーーーー!!!」  
 
コラショだった。  
近くにいたコラショは降りかかる聖水に体を濡らしたが、浴びた箇所がジュウゥゥゥと溶けている。  
辺りは人や動物が焼けたような異臭が漂っていた。  
 
「コラショ!!!」  
 
ゆうきは呼びかけるだけで特に気にすることもなく、はてなようせいを陵辱した。  
 
「いやぁん……お尻の穴……見ないでよぉ」  
 
ゆうきはまじまじと見ると、ケツの穴がヒクヒクしている。  
「こいつ……ケツの穴まで…… どんだけ〜↑」  
穴という穴、膣も同様に波をうつように痙攣していた。  
 
とりあえず前の穴に挿れようとしたが、うまく入らない。  
十分濡れているのだが穴が小さすぎるのだ。  
 
「無理っ!そんなでかいの無理だからっ!」  
 
そう言われると挿れたくなるのが男の性、  
片手でペニスを持ち、周りからゆっくりと中心部へ行く様になぞるように挿入した。  
 
「いっ……!!!!」  
 
苦痛で歯を食いしばり顔を歪ませるはてなようせいに、容赦なくイチモツをめり込ませる。  
あまりのきつさに、メリメリ……と音がする。  
 
「ようせいさん最高〜! 地球に生まれてよかった〜↑」  
 
肉壺の中は、挿れてるだけで射精してしまいそうな程、様々な膣肉がまとわりついてくる。  
 
「痛っ、腰動かさないで、あっ!あうぅ!」  
 
「だ、だめだっ!三こすり半で…… アアッ!!!なっ、中に、射精るッ!!!」  
 
楽しむ暇も無くゆうきは早くも昇天してしまった。  
 
「ふう……」  
 
ゆうきが休憩していると、またもやある異変に気が付いた。  
 
「ちょっと、あれ……なに……?」  
 
「ちょ……うわあぁぁぁぁ!!!」  
 
なんと半身の溶けたコラショが、グギギギギギ……と奇妙な動きをしている。  
それはまるでエクソシストのようであった。  
 
「グゲゴゴゴゴ…… プギョアアアアアアア!!!!」  
 
もはや目の焦点は定まっていなかった。それどころかカメレオンのように目をカサカサ動かしている。  
手足はクネクネとあらぬ方向に曲げ、いびつなダンスを踊りながら襲い掛かってきた。  
 
「コ、コラショ!!!お前!!!!一体なんだってんだ!!!うわぁぁぁぁ!!!」  
 
コラショはゆうきの左腕をえぐるように引っ掻いた。  
ゆうきの腕からは血が溢れ出し、コラショの爪には肉片が付着していた。  
 
「グギャアアアアアア!!!!……グブブブブブ!!!!」  
 
「はてなようせい!何してんだ、助太刀しろッ!!!」  
 
ゆうきは振り向くと、はてなようせいは姿勢よく立ち、両手を頭上に掲げ、バンザイのポーズをしている。  
 
「もう少し持ちこたえて!!!」  
 
「馬鹿かお前!こんな時に何のまねだ!!!」  
 
「ギョオオオエエエエエエエエエエ!!!」  
 
一瞬隙を見せるだけで、コラショが容赦無しに襲い掛かってきた。  
 
「クソッ!!!」  
 
防戦一方のゆうきは、体中傷だらけになっている。  
このまま一方的にやられてしまうのも時間の問題であった。  
 
「まだっ! まだ魔力がたまらないわ!!!」  
 
「バーロー!! 何だかしらねーが早くしてくれ!!!」  
 
はてなようせいの体中に、蛍の光のような綺麗な発光体がみるみる集まってくる。  
 
「キシャアアアアアアアア!!!」  
 
止めどなく襲い掛かってくるコラショに  
ゆうきの体力は限界に達し、成す術を無くしていた。  
 
「……そうだ!オナ前シールが……!!!」  
 
ゆうきは駄目もとで、『はてなようせい』と書かれたオナ前シールをポケットから取り出し  
コラショ目掛けて投げつけた。  
 
「ギャアアアアアアアアアアアアアス!!!!!」  
 
「よし!効いてるぞ!!!」  
 
しかし、効果はあったものの、数十秒動きを止めるだけで  
暴走したコラショはまた引っ切り無しで飛び掛ってきた。  
 
「糞がァァ!!!!」  
 
「少しづつでいい…… 地球のみんな、私に魔力を分けて頂戴!!!」  
 
「はてなようせい!!まだかーッ!!!?」  
 
「……もう少し!!!」  
 
ゆうきは立つことも困難な程体力を使い果たしていた。  
コラショはゆうきにトドメを刺そうと、口を大きく開け、牙をむき出し頭上に降りかかってきた。  
 
「ば……万事休すか!!!」  
 
その時だった。  
 
「出来た!!!魔力の結晶体…… エネルギー玉が!!!」  
 
はてなようせいの右手に青い光が妖しく輝いている。  
 
「キシャアアアアアアアアア!!!!」  
 
「早くしろーーー!!!」  
 
「いっけぇー!!変なところに当たらないでよね!!!」  
 
はてなようせいはプロ野球のピッチャーのように豪快にエネルギー玉を投げた。  
 
 
………………!!!  
 
「当たった!!!」」  
 
「グエエエエエエエエエエ!!!ギエピーーー!!!」  
 
「やった!!!効いてるぞ!!!」  
 
コラショの体がブヨンブヨンと奇妙に動き出し、  
すさまじい断末魔のあと、ついに大爆発し、辺りに肉片が飛び散った。  
 
ゆうきの目の前にひらひらとあのオナ前シールが落ちてきた。  
それを掴み、しばらく感慨に耽っていた。  
 
「終わったな……」  
 
「ええ……」  
 
「お前とは、ずっと昔から知り合いだったような気さえするよ」  
 
「……クスッ。 そんなボロボロの体でな〜に言ってんだか」  
 
「おいっ、俺は本気で……」  
 
「ごめんごめん! ……うん、私も……」  
 
「…………」  
 
「ほらっ、立てる?肩貸すわよ」  
 
「ああ、すまん……」  
 
魔力を使い果たしたはてなようせいは、ゆうきを送り出すため異空間の出口まで向った。  
 
「そういえばあなた、次の3つ目の冒険に行くんじゃなかったの?」  
 
「わりぃな、もう十分だ…… お前との思い出を最後にしたいからな」  
 
「ばーか!」  
 
「ふっ…… 言い返す気力もねえや」  
 
「……帰りのゲートに着くわ」  
 
空間に直径2mほどの穴がぽっかり空いていた。  
はてなようせいが作り出したゲートによく似ている。  
 
「これでお別れだな……」  
 
「そうね……」  
 
「ありがとう……それじゃあな!」  
 
「……ちょっと待って!」  
 
「……え!?」  
 
「目……閉じてて……」  
 
「……うん」  
 
(俺は唇に柔らかい感触が伝わったのを感じた……  
永遠とも思える不思議な感覚に襲われると、ゆっくりと辺りは真っ白になった)  
 
 
──意識が戻るとそこは、入学式の会場だった。  
 
どうやらキッズっていう同級生に起こされたようだ。  
俺は長い眠りから覚めたように目をこすると、周りがくすくす笑っていた。  
無理もない、式の最中ずっと眠りこけていたらしいのだ  
 
「……あれは夢だったのか」  
 
桜舞い散る校門の前、はしゃぎまわる同級生を見ていると  
ふとポケットの中に何か入っている事に気が付いた。  
 
それは、ボロボロのオナ前シールだった。  
目を凝らすと『はてなようせい』と書いてあった。  
 
人気のある所で恥ずかしげも無く、おもわず吹きだしてしまった。  
すると、キッズとコスモが満面の笑みで俺を呼び、手を振っていた。  
 
「お〜い、ゆうきくーん!!」  
 
「あぁ、今行くよー!」  
 
俺も笑顔で手を振り替えし、心地よい風に揺れる桜の木を見ていた。  
 
 
「あいつ……どこ行っちゃったんだろうなぁ」  
 
「やあねえ、ここにいるじゃない」  
 
(ここですかさず例のテーマソングを)  
 
 
完  
 

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