「…………」
ゆうきくんのお母さんの部屋に、コラショは居た。
コラショパワーで適当な道具に命を与え、家庭教師にする。はてなようせいが来てくれてはいるけど、やはり新しい刺激は必要だ。
「ゆうきくんのお母さんの使ってる道具ならいろんなことを知ってる筈だし……おや、これは何だろう」
ゆうきくんのお母さんのベッド、その枕元に、隠れるように。ピンク色をした棒状の物が顔を覗かせている。
途端、コラショに走る戦慄。
「――――!!」
いけない! あれからは、大人……子供とは違う世界の空気がする!!
「コラショパワー!!」
コラショは、急いでそれに自分の力を浴びせる。大人の力を抑え込まなければ、子供の為に作られたこの世界が崩壊しかねない。
しかし、ピンク色の棒は――コラショパワーを、吸収した。
「なんだこの力は……体が震える!! 女を汚せと誰かが叫ぶ!」
喋るようになった棒状の物は宙を舞い、コラショを跳ねのけ廊下へと消えた!
「まずい、あっちにはゆうきくんと……はてなようせいが!!」