希薄な意識に響く小鳥の声、瞼を透かして届く朝の日差し
そして腕の中に抱きしめた温もり
俺はそいつに胸をぐいぐいと押されるのを感じた
薄く目を開ける
ピンクの髪、涙目、何か訴える口から零れる八重歯
俺ははてなようせいと一緒に寝ていたことを思い出す
そのかわいらしい口から紡がれる言葉に耳を傾ける
「ごめんなさい…」
そう聞こえるのとほぼ同時、俺は自分の腰あたりの違和感に気付いた
布団を手で触ると、そこはぐっしょりと濡れて冷たくなっていたいた
鼻に空気を吸い込むと微かに黄色いかわいらしい匂いがした
俺ははてなようせいのお尻に手を回す
たっぷり濡れた湿っぽい温もりを感じる
こんな小さな体でよくこんなに出したもんだ…
俺は無言でお尻と肩に手を当て、はてなようせいの「ごめんなさい」に応えた
自分の胸にぴったりと寄り添う温もりを感じながら俺は再びまどろむ
冷たく濡れた布団、温かく濡れたはてなようせい、そして彼女の失敗の匂いを微かに感じた