「藤岡ってさぁ・・・・・未来ともうヤったの?」
授業もそっちのけで、未来のいない机を眺めながら菜実がニヤニヤしながら尋ねる。
「は?・・・・何を」
予想通りの返答。
菜実はさらに口元を上げた。
早弁を隠すために立てられた教科書を菜実の指がつんっと押すと、
いとも簡単に床に落ちた。
「あ、先生!藤岡くんが授業中なのにお弁当食べてます!」
「何ィ!?お前廊下に立ってろ!」
「皆瀬ぇ・・」
強引に腕を引っ張られて廊下に向かう藤岡を、
菜実は楽しそうに眺めている。
「あ!先生!お腹痛いんで保健室いってきます」
「お、そうか・・じゃぁ保健委員・・」
「いいです一人で行けますー」
教室を出た菜実はつまらなそうに廊下に立っている藤岡に近づく。
「あ!皆瀬!さっきは・・・」
続きはない。