『サボテンの秘密』最終回のその後パロ、ふたりの帰り道。  
(未来(ミク)が「秘密っ」って笑顔で答えた後より)  
 
「ハァ?何が秘密だってー?!」  
「えへへ^^」  
「こりゃッ誤魔化すなっつー…の……」ドキ  
…いつからだろうか。藤岡は本当に未来に惹かれていた。  
自分でも驚くくらい、久しぶりに充実した日々を送っている。  
かつて暴走族でヤンキーで、メチャクチャやっていた頃でも、こんな  
ワクワクした気持ちには正直ならなかった。ゾクゾク感やスリルは散々  
味わったけれど、こんな、誰かにときめいて、誰かをいとおしいと想ったことは  
なかった。彼女はつねにいたし、かつて何人もと付き合ったけれど、恋なんて  
カタチだけで、性欲処理も…自慰行為は思いついたときそれなりにしてるし、  
また彼女も己の欲望を満たすためだけでしか考えていなくそこまで  
執拗に誰かを必要としてはいなかった。  
それが最近じゃ、未来をぐちゃぐちゃに思いえがきながら喘ぐこともあるし、その  
傍らで未来を汚くけがしてはいけないという思いのジレンマに  
悩まされるほどだった。  
 
「藤岡…?」  
「や。キスしたくなって。」  
「!!何いってんの?!ストレートに!!そーゆーときはねえっ…  
 …黙って、近づいて、さりげなく強引に、キスするもんだよ。」  
「へぇー…。それ、誘ってんの?(・∀・)」ニヤニヤ  
「いや!そーいうわけじゃなくって!!…馬鹿っ!!」  
「俺,お前とちがって馬鹿だから。気づかなくてごめんね」  
「〜っもう!!知らないっ」ダッ  
「未来ちゃーん待ってよーvかわいい未来ー」  
「ついてこないでよっ!!」  
「何言ってんだよ、照れなくていーって〜」  
「やめてよ!!きゃ…」  
「つかまえたーっと。…俺の、未来」  
 
吐息が聞こえる。心臓の音も聞こえる。意識だけは鮮明すぎて  
思考回路停止状態。二人の影は木陰に隠れた。  
 
「そんなにきつく抱きしめないでよっ…髪がぐしゃぐしゃになる…」  
「……ごめん…」ギュウ  
「だから離して…っ」  
「…今日、帰したくないな。」  
「…え?何?もう一回言って?」  
「うーん…サボテン星人を抱きしめても、痛くないとはこれいかに。」  
「……ふーじーおーかーっ!!!」  
「わーっ!!ごめんなさいっ」パッ  
「機嫌直してよ!そだっ!!俺未来に渡したいものが…っ…あれ?」ガサガサ  
「ちょっとーお、早くしてくんなーい。もう帰りますよーー」  
「あれ?まじで!!ない!忘れた……」  
「何?どうしても今日じゃないと駄目なの?」  
「うん。また忘れると嫌だから!未来このあとなんか予定ある?」  
「べ、別にないけど…。なんなの?あ!さては賞味期限間近のお菓子とか?」  
「違いますー。じゃ俺ん家まで一緒だな!はい。」  
と差し出された藤岡の手を、未来は「うん」、とうなずきながら素直に受けとった。  
 
「あれ、ドアが開かない…。やべー!今日親も久遠もいないんだった。」  
「え、お家のひといないの?」  
「うん。何か問題でも?」  
と、あっさり答える藤岡に、さすがの未来もまた殴りそうになった。  
「大丈夫だって、鍵はちゃーんと持ってるから♪」  
「だーからー!そういうことじゃなくて!!」  
「…あがってかないの?別に初めてじゃないじゃん。ハラ減ったなー早く入れよ」  
「う、うん…。」  
心の準備ってもんが…と反論しようとしたけど、未来はその言葉を  
飲み込んでしまった。また笑われると思ったから、強がって思わず冷静にOKの  
返事をしてしまっていた。もう高校2年の夏。仮にももう付き合っているんだし  
何かあってもおかしくないことぐらい、未来には解っていた。  
しかしその相手があの藤岡、だから安心しきっているのも確かではある。  
 
「ねー。私に渡したいものってなんなの?」  
藤岡はトースターで温めた冷凍食品のピザを食べている。  
「思い出した!ケーキもあるけど食う?」  
「もー!!…い…い、いただきます。」  
「わかった。じゃあ持ってくる!」バタン  
未来の答えを聞いた途端、藤岡は自室の部屋を出てしまっていた。  
 
「…何度目だって、緊張するっつーの。」  
 
未来はそうつぶやきながら、それらしいモノがないかどうか、机あたりをそっとチェックする。  
「うーん…ないなあ…。あ!案外ベッドの下とか!?」  
思いついて、中腰になって未来はベッドの下を覗き込んだ。  
「…ウヘァ…汚く…ない。掃除ちゃんとしてるんだ…。何か置くにある…!え、どうしよう、  
もしかしてエロ本とか!?うわ…なんかヤだーっ!!」  
 
確かに、自身にも弟がいるし、部屋に入ったときそれらしきものを発見したことは  
ある。漫画でだって読んだし、友達とそういう話もしたことはある。菜実の  
のろけ話だって何度も聞かされた。でも、いくら免疫があったって、決して  
慣れているわけではない。それどころか未経験である。  
「なんだか顔、熱くなってきちゃった…」  
 
「未来さーん。そんなイイポーズで、なーにをやっているのかな?!」  
見ると、スカートの制服のままだったことを忘れて、未来は四つん這いになっていた。  
「!!藤岡!!いいいいいつからっ!」  
「今きたところ^^ごめん、ケーキひとつしかなかった。」バタン  
「あー…じゃあ私いいよ、藤岡食べなよ。太ると嫌だし。」  
「でも、食べたいんでしょ?半分こしよー。」  
「あんたは…まだ食べるんだね。なのに細いのね…」  
「育ち盛りですからねー♪あれ?うまくふたつに切れない…(汗)」  
「もー!かして!こうやるの!」  
「…おお!さすが未来!主婦になれる!」  
「えっ?わっ」  
グシャッ  
「ケーキが…」  
見るとケーキは倒れて、いびつに割れてしまっていた。  
「あーあ。…!」  
気づくと、すごい近距離で会話していることに気づいた。さっきはテーブルを  
はさんで地べたに座って向かいあっていたのに、ケーキを切るために藤岡の  
隣の場所へ移動したため、未来の頭の少し上から声がしていた。  
「だ、大丈夫!ほら、食べられるよ。おいしい^^」  
未来が顔をあげた途端、唇に感触。藤岡が未来に自分の口をあててきてきた。  
いくら初めてではなくでも、こっちももっと慣れてない。  
 
そう未来は思いながら、動揺を必死に抑えて隠すように、瞳をゆっくり閉じた。  
 
「ほんとだ、おいしい」  
「馬鹿!!でもこれちょっとブランデー入って…っ?!!」  
今度は長めのキスだった。しかも、いつもとは違う。  
藤岡の舌が未来の口内へ侵入してきた。俗に言うディープキスだった。  
藤岡の長めな舌が、未来の舌と絡みあう。激しく求める。未来も初めは驚いていた  
けれど、それに懸命に応えようと絡ませるように動かす。いつのまにか水音も  
響くほどになっており、二人の融合している口元から唾液がつたっていた。  
息づかいも随分と荒い。  
 
「ハァ…ハァ…み、未来…」  
動きをふいに止め、いとおしそうにゆっくりと唇を離すと、ねっとりとした糸の  
ラインを引く。藤岡は、何かを未来に求めるようにただじっと見つめる。  
まるで、外へ遊びに行きたいとでもいいたそうな子どもの瞳。でも、その奥には  
男らしい鋭さも兼ね備えている、少し恐ろしい雰囲気をも持ち合わせる視線だった。  
未来も馬鹿じゃない。藤岡の言いたいことは察しがついていた。未来は覚悟を  
決めたように、その視線から逃れるよう小さく、一呼吸おいてから、  
消え入るような声でしっかり応えた。  
「…電気は、消してね……」  
 
応えを確認し黙ってうなづくと、藤岡は未来を抱きながら立ち上がって、  
未来から離れて数歩歩くと、電気を消した。  
トサッ  
と、未来は瞬間、ベッドに押し倒されたんだと思った。ブラインドが下ろされた  
窓から少し日が漏れているので、薄暗い程度ですんでいる。といっても、  
活字は読めないだろうが。  
ギシッ  
「…!やっ…」  
藤岡の手は、未来の胸を掴んでいた。服の上からだと満足いくはずもなく、  
未来の首もとを探りあてると制服のボタンをはずしにかかる。直接肌に触れた  
とわかると、未来はビクッと身体を硬直させた。  
「そんなんで最後までもつの?」パサッ  
いいながら、藤岡はYシャツを脱いで、Tシャツも脱いでいる。肉付きのいい  
細いけどがっしりした裸体があらわになった。  
「わわわわわ私もっ、じじじじじ自分で脱ぐっ…」  
「…震えてるよ?w」  
よく見えていないのに、なんか気恥ずかしくなって、藤岡を直視できないでいた。  
なのに、自分だけは全部見透かされているような気がして、未来はおぼつかない。  
未来がやっと上にきていた袖なしサマーセーターを脱ぎ終わると、  
藤岡にまた押し倒された。  
「かわいすぎて、見てらんねぇから、俺がやってやるよ。」  
キャミソールを着ていないので、ワイシャツのボタンを取り終えるとすぐ  
ブラ越しに胸があらわになった。  
「未来、すっげーかわいい…興奮する…」  
「恥ずかしいよ…ぉっ…」  
「なんで?結構、胸あるじゃん…ホラ」  
「あ…ッ」ビクッ  
揉みしだく手つきがらしくなくて変にいやらしい。真ん中にある突起物に  
刺激を与えてやるのを忘れない。  
「や…っ!恥ずかしい…っはぁ…っあ」  
下着の上からまさぐって直接触っていたけれど、未来も同じ気持ちだったろう。  
 
「これ、邪魔だな…はずしていいな」  
ブラの紐をつたって、後ろを向かせうつ伏せにする。未来はなすがままになりかけていた。  
プチン  
慣れた手つきでそれをとり終えると、押さえつけられていた肉の塊がこぼれた。  
未来はもう上半身裸に晒されていた。中途半端にスカートとパンツ、靴下を  
履き残したままでマニアな格好にされ、ある種の屈辱を味わっている。  
形のいい、若々しくピンと張った弾力のある胸は、まだ少し成長途中にあるような  
気さえ起こした。幼さを漂わせながら、しっかりと膨らんでいる。  
藤岡は後ろから、つづけて両手を使い掴みだす。  
「あんっあんぁ!」  
「…や、なんで…っあッ!こんなに気持ちいいの…っぁ」  
喘ぎながら溜め息まじりに自問自答している。声に出さないでいたつもりが、  
藤岡にはしっかり届けられていたらしい。  
「もう感じちゃってるんだ…?っは、初めてなのに激しいのなw」  
「!!や…ちがっ」  
未来の羞恥心はその言葉で頂点に達した。  
藤岡の進級がかかっていたとき、あんなに勉強を偉そうに教えていた自分が、  
今では立場が完全に逆転している。情けなく感じる。藤岡の配下のもと、  
こんなにもてあそばれている自分が…。確かに、未来も望んではいたけれど。  
藤岡は、こんなにも屈辱的な気分を味わっていたのかと思うと、未来はあのときの  
藤岡の気持ちが少しだけ解ったような気がした。今、逆に藤岡は未来が  
感じたであろうあの優越感、いやそれ以上の展開にきっと心躍らせているのだろう。  
 
藤岡のその指でまた少し弄ったあと、今度は中心部にある、小さい突起に唇  
をあて、吸い付く。ピチャピチャと卑猥な音がし始めた。  
「ゃあ…っふ…」  
交互に左右のへ這いずりまわる。ときおりコリ、と甘く噛んでやったりする。  
もう双方の中心部は硬く突起していた。  
「!!!!」  
未来にかつてない快感の波が押し寄せた。大事な密部に藤岡の手が伸びていたからだ。  
「未来…ほらここ、こんなに濡れてるって…!」  
「や!!!そんなとこさわらな…!!」  
ぐいっと、右手で片足を上げさせた。必死でもがき閉じていた股が開かれ、あらわになった。  
まだ履いているミニスカートをめくりあげてパンツの布の上から触っているけど、  
そこがはっきり湿っていると感じ取れるほどにはもう充分だった。  
「やあーッ見ないでぇっ…あああっ」  
藤岡はテンションが上がった。自分の攻めで感じてくれているんだと確信したからだった。  
クチュグチュッ  
二本の指で、布の上からクリトリス、そして入り口の場所、割れ目に沿って擦りあげる。  
「すげー…ここ、絶対キレイだよ……未来…気合入れすぎじゃね?」  
早くその脇から人差し指と中指をすべり込ませ、そこを生で触りたいのだが、  
前にパンツの上からでも擦られてれば気持ちイイと言われた経験上、  
もうちょっとじらしてみることにした。  
 

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