友雅は今日も最低限の仕事を済ませるとすぐ館に向かう。同僚たちの冷たい視線を無視して、はやる気持ちを抑える。これほど高揚するのは久しぶりだ。友雅は笑みを浮かべて牛車に乗り込んだ。
「あかねはどうしている?」
「泣きはしなくなりましたが、最低限の事しか応じませぬ」
舎人の答えに眉を寄せる。
「ほう?」
「又逃げるつもりかもしれませぬ。用心してください」
「分かっているよ。奪ったのだから、容易に心を開きはしないだろう。だが、いずれは開かせる」
友雅は自信たっぷりに笑う。
「抱けば女は男の色に染まるのだから」
君が悪いのだよ。神子殿。故郷に戻らず、あの男とともに暮らすと決めたのだから。故郷に戻れば逃がしてあげたのに。君が他の男に抱かれるのを見るくらいなら、私のものにしてやろう。
私を恨むかもしれないね。それでも私の保護下で暮らすほうが幸せだよ。衣も様々な細工物も、思いのままだ。いずれ君にも分かるだろう。私の女になってよかったとね。君はまだつぼみだ。ゆっくり時間をかけて開花させてあげるよ。
館に入ると、女房頭が静々と頭を下げる。
「殿…お戻りですか」
「姫君はいかがかな?少しは笑顔を見せてくれたかな?」
「全くです。あれでどうやって殿の奥方としてお披露目なさるのです?」
「まだだよ。もう少し聞き分けが良くなってから、信頼できる者だけに見せよう」
「女はすぐに変わるものではございません。ご用心ください」
先日の逃亡を意味しているのは明らか。友雅は動じない。
「体が変われば心も変わる…大目に見てあげておくれ」
主人の言葉に女房頭は頭を下げる。又家人を配置しておこう。逃げ出せないように。
「あかね…君の名はなんだい?答えてごらん」
くすくすと笑う声に少女は無表情に答える。
「橘あかね…橘あかねです」
「そうだよ。よく言えたね。君は私のものだよ。この髪から足の先までね…もう離しはしない」
笑みを浮かべて友雅はあかねの顔中にキスの雨を降らせた。柔らかな感触。まだ短い髪。
それも一年もすれば長くなるだろう。やっと手に入れた神子姫。もう離さない。
「神子姫はどこもかしこも甘いね。どこから食べようか迷ってしまうよ」
耳元で囁く甘い台詞にも少女は無表情だ。その顔が快楽に喜ぶ様が見たい。征服欲に体が震えた。
耳元から首筋に唇を這わせる。白い肌だ。日に焼けた顔も一年経てばこの程度になるだろうね。
鎖骨にかけて舐めあげる。ひくりと体が震えた。どんどん赤い印をつける。
首筋も、うなじも、見えるところに遠慮なく着けた。吸い上げるだけでなく、軽く噛んでみる。悲鳴が上がり、うっすらと歯型がついた。
「痛かったかい?でもすぐに良くなるよ。あかね」
薄い衣を肩から落として、白い胸をむき出しにする。細い体だが、胸は意外に豊かだ。
ゆらゆらと揺れる先端を両手で掴んで、揉みあげると、息が荒くなった。
強弱をつけて、押し付けたり、爪を立てると先端は硬く締まった。
「今日は随分素直だね。こんなに硬くなって…もっと苛めたくなる」
「うあああっ…ひっ」
先端を強く弾いて、唇で軽く引っ張ると、声がさらに高くなる。
「もっと良い声を聞かせておくれ」
わざと胸を掌で押し付けてこね回す。痛みに顔を顰めるが構わず、乳房をもぎ取るようにひっぱる。
がくがくと体が震えた。軽く達したらしい。感度が良すぎるようだ。いいねえ。
胸でこれなら、これからどれだけ乱れるか楽しみだよ。
右手をわき腹からへそ、その下へと移動させる。汗ばんだ肌はあかねの匂いをはっきりさせる。いい匂いだよ。
せきたてるモノを我慢して、友雅は右手ですっと華を撫でる。まだ蜜が十分でない。
花弁を引いたり、入り口を撫でながら、十分開いてない華芽を探り出す。
「ほら、見つけた。ここがいいんだね?」
まだ埋もれた華芽をくすぐり、露出させる。がくがくと腰が揺れる。
どれほど心がついていかなくても、体は私の思うまま。
「ねえ、少しは気持ちいいだろう?」
「やあっ…知らない…ううっ」
「どんなに嫌っても君は私のものだよ。ほら」
華芽をぐっと親指で押して揺らす。
「ああああっ…だめえっ…」
涙が流れる。快楽の涙か、嫌悪の涙か…でもどちらでも良いよ。いずれは快楽に変わる。さあ、落ちておいで。私の神子。
段々開き始めた華からはじわじわと蜜が零れる。指を一本入れてみると苦悶の声があがった。無視して指を出し入れする。
少しずつ、奥が開いていく。蜜が流れるがまだ足らない。せめて三本入れないと苦しい。友雅は我慢を強いられる。
「きついね…でも良くなるから我慢おし」
ぐいぐいと指を押し込みながら、胸の方も刺激する。流れ落ちる蜜を絡め、二本目も入れていく。
ぴくぴくと跳ねて、逃げる体を掴み、良い場所を探す。二本入れてかき回すうちに声が高く上がった。
ようやく良い処まで届いたらしい。笑みを浮かべ、強く押す。胸を嬲りながら、頂点に持っていこうと指の動きを早める。
涙を流しながらあかねは始めての頂点に達した。指をきつく締めて、蜜をどんどん吐きだす。
「そんなに良かったかい?でもまだこれからだよ」
指を抜いて、友雅は両足を担ぎ上げた。細い体。神子の仕事は疲れただろう。
暫く休めば程よく肉もついて、抱き心地が良くなるはずだ。女房たちにも指示しておこう。
「うあああっ!あああっ!」
両足を広げられ、奥まで一気に引き裂かれる。出し入れするたびに蜜が飛ぶ。狭い中、歯を食いしばって、友雅は律動を続ける。
思った以上の快楽におぼれそうになる。
「ああ…いいね…溶けそうだよ」
「いやあああっ…やめて…あああっ」
泣き声は友雅をあおるだけ。友雅は激しい動きを繰り返した。片足を上げたり、下げたりして、入れる角度を変える。
良い場所を見つけると徹底的に突いた。壁が波打つ。逃げるように入り口まで引いた。
「しばらくは手加減してあげるよ。さあ、イキなさい」
ぐっと押し込み、円をかくように擦ると、あかねは悲鳴を上げた。強く締まり、友雅も耐え切れずに中に放つ。
強い快楽にめまいを覚えながら、あかねを強く抱きこんだ。
「ああ、君の中は何て気持ちいいのだろうね。これから育てるのが楽しみだよ、あかね」
満足げに彼は眠りに着いた。ほんの僅かな眠り。目が覚めたら又君を抱こう。
わざわざ左大臣に頼んで奪った花。決して離しはしないよ。