暗い部屋に響くのは不気味な機械音と悩ましげなあえぎ声。  
春日望美は男根に似た機械を己の秘処に抜きさしを繰り返す。  
「あ…九…郎さんっ…」  
まるでそこに愛しい人がいるかのように名前をよび望美はさらなる快楽を求めた。  
九郎と結ばれてから一月。  
最初は毎日のように求められていたのにこの一週間、九郎は口付けさえもしてくれなかった。  
だからといって自ら求める事も出来ず彼が求めない理由も聞くことも出来ない。  
窮地の策として望美はこの冷たい機械に快楽をもとめるようになった。  
 
己を攻める波に意識を朦朧とさせながらちらりと時計を見やる。  
今は夕方の四時…九郎が帰ってくるのは五時だから、この浅ましい行為がばれることもない。  
そう考えて望美は更に水音激しく挿入を始めた。  
やがて排尿感にも似た感覚に襲われ、身をふるわせて…  
そう思い一時その波に身を任せようとしたとたん、部屋は明るい光に満たされた。  
そして部屋に響いたのは驚愕の声―  
 
「…望美…?」  
「…っ…九郎さ…」  
扉から射す光が逆光となって九郎の顔は見えない。  
それでも彼の驚きを感じとり望美は今までにないくらいに頬を赤らめる。  
「…あ、あの…これは…」  
それでも下部をさらけだし疑似男根を秘処にくわえこむ姿を如何に言い訳できるのだろう。  
言葉につまる望美に九郎は無言で歩み寄った。  
 
無意識にあとずさる望美の手を掴み九郎はその細い体を抱きすくめる。  
「…何をしてたんだ?」  
怒りを含む声に望美はピクリと体を震わせた。  
「……」  
言葉に詰まる彼女の秘処を九郎はツツッとなぞる。  
「あ…やだっ…」  
か細い拒絶の言葉に九郎は眉をひきつらせて指を突起へと運ぶ。ただでさえ今までほてっていた体は大きな快感を感じた。  
「…あっ…九…郎さ」  
 

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