敦盛に無理やり抱かれた次の日、ヒノエは八葉として手助けすると誓ってくれた。  
心強い仲間が増えて嬉しかったが、望美は正直それどころではなかった。  
熊野本宮で旅の無事を祈ろうと、手を清めるため取った柄杓に水を汲もうとして  
ふと水面に自分の姿を映した望美は愕然とした。  
首筋に点々と赤く散る花。着物の袷では隠せずに長い髪の隙間から見え隠れしていた。  
「えっ!やだ。」  
望美は長い髪を前に垂らすと痕を隠すため首を押さえた。  
「望美さん、そろそろ出発する刻限ですよ。早くお参りしてしまいましょう。」  
突然背後から弁慶に声をかけられた望美は、驚きながらもその指示にしたがった。  
望美は祈っている間、隣で同じようにしている弁慶の様子を横目で見ると冷静を  
必死に保っていた。  
―まさか気づいてないよね…弁慶さんー  
雑念を払うように望美は再び目を閉じ旅の無事を祈り始めた。  
ふっと弁慶は目を開けると、望美の横顔を鋭い眼つきでみつめていた。  
 
熊野から京への帰り道も山道が続く。  
激しく照り返す日差しのなか、皆汗だくで歩を進めていた。  
敦盛は望美の近くに寄ろうとはしなかったし、望美もあえて問いただそうとはしなかった。  
昨日のことは夢、そう思いたいのに敦盛と繋がったところが歩くたびにズキズキと痛む。  
皆から少し遅れ気味に歩く望美の傍らにさりげなく弁慶が続く。  
「つらそうですよ、少し休みましょうか?」  
「…はい、それじゃあみんなにも伝えないと。」  
疲れた体に鞭打ち、先を進む仲間に休憩することを伝えようと足を速めた望美を弁慶は  
制した。  
「伝えなくて大丈夫ですよ。さあ、木陰を探しましょう。」  
 
爽やかな風が通り抜ける木々の間に弁慶は望美とともに腰をかけていた。  
望美は大きな木の根元に背を預けて座っていた。  
風が長い髪をなびかせて、首筋に散った赤い花々を弁慶の眼にさらした。  
「もう平気です。そろそろ行きましょうか?」  
望美は立ち上がりながら、スカートの汚れを手で払った。  
自分の上に黒い影がおちているのを顔を上げようとして気づく。  
いつのまにか目の前に弁慶がいるのに驚き、望美は混乱していた。  
「あ、あの…。」  
「情事の痕が丸見えですよ。…いけないひとですね。」  
望美の首筋に手を這わせながら、弁慶はそういった。慌てて隠そうとする望美の手を  
制すると、唇を強引に塞ぐ。  
舌を絡みあわせながら、着物の袷を左右に剥ぐ。あっという間に望美の胸は弁慶の瞳に  
晒す形になった。頂の突起はもうすでに固くなっていた。  
そのふくよかな胸を揉みしだき、時折指でこねると望美の唇から甘ったるい声がもれる。  
「はぁん…あ…あん。」  
「ふふっ可愛らしい声ですね。もっと鳴かせてみたくなります。」  
すでについている花々を避けて、望美の耳の下に唇を這わせるときつく吸い上げた。  
「あっ…。」  
弁慶は愛撫に震える望美の足を手で伝うと、下着の脇から指を差し込む。  
その指に絡みつく蜜を望美の顔に近づけると、意地悪に問う。  
「こんなに濡らしてしまって…淫乱な神子殿ですね。」  
ぺロッと弁慶は蜜に絡まった指を舐めた。恥ずかしさに目をそむける望美。  
望美の足の間から下着を取り去ると、弁慶はしゃがみこんでしまう。  
弁慶は望美の片足を自分の肩にかけると、泉に唇を近づけた。  
ツゥっと舌で泉全体を舐め上げる。  
「あ…あん。いい…。」  
 
どんどん溢れてく蜜は望美の太ももを汚していた。弁慶はゆっくりと指を差し込むと、  
最奥を求めるようになかをかき回しはじめた。  
「はうぅっああ…あ…もっと。」  
昨日にも増して襲ってくる快感に、望美は溺れていた。  
最奥に深い疼きが広がる。またあの感覚を味わえる、そう思った途端無常に引き抜かれる  
指。少し不服そうに弁慶を見おろす望美。  
弁慶はおもむろに立ち上がり、望美を後ろ向きにした。木に抱きつく形になった望美は  
不安げに弁慶のほうを振り返った。  
「心配しなくても、僕は君を満足させます。」  
蜜で溢れた泉に弁慶は自身の熱いたかまりを押し当てると、じんわりと差し込み始める。  
昨日の痛みを思い出し、震える望美の腰に手をかけやっと根元まで到達する。  
「あっ?」  
「望美さん、動きますよ。」  
ゆっくりと前後に動き始める弁慶に合わせて、望美も自然に動いていた。  
「あぅっ…う…。」  
弁慶は片方の手で胸を愛撫し、もう片方で蕾を指で擦りあげる。  
木にもたれることで辛うじて体を支えている望美。霞がかった視界の端に、誰かの影を遠くで  
とらえた気がしたが、今は弁慶から与えられる刺激に何も考えられず目を閉じた。  
ぐちゃぐちゃという水音はその人物の耳に届いていた。  
弁慶もその人物に一瞥をくべると、唇の端を歪めて笑った。  
何年も心に留め続けた愛しい女が後ろから突かれて喘いでる。信じられない光景に譲は一切  
振り返ることなく走り去った。  
「あっ…ああっ…なんかヘン…。」  
望美のなかの狭さに限界を悟った弁慶は、腰の動きを早めた。  
「望美さんっ。」  
「あぁぁっ。」  
そう叫ぶと欲望を望美のなかに吐き出し、望美もそのまま意識を手放した。  
望美の衣服を整えると、弁慶は気を失っている望美の顔を見つめながら考えていた。  
このはかりごとを知って先程の目撃者はこの後どうでるのか、を…。  
 

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