何度も白龍の神子である望美と闘ってきた知盛に自らの人生に幕をおろす  
瞬間が来た。  
「飽きるほどみてきた…おびただしい血も…死も…もうみるものはない。」  
「知盛っ!」  
海に沈む音を耳にした望美は、叫びながら身を投げ出していた。  
身を切る冷たさのなかで、消え行く意識の片鱗に誰かが望美に向かってくる  
気配を感じた。  
 
潮騒が望美の耳に響く。ぼんやり目を開けて、冷え切った体をゆっくり起こすと  
ハラリと望美の体にかけられた布が落ちる。  
「えっ!やだっ。」  
産まれたまんまの姿にされていた望美は、かけられていた布を巻いて状況を  
確認し始めた。ここは、海岸近くの薄汚れた小屋で長年使ってないらしく  
あちこちから隙間風が吹き込んでいた。  
真ん中にある囲炉裏には炭が入れられ、冷えた体には有難かった。  
近くには望美の衣服と見覚えのある誰かの衣服が干されている。  
「いったい誰が?」  
ギッと歪んだ木の戸が開く音が聞こえ、その間から知盛が顔を覗かせる。  
「よう…お互い悪運の強いことだな。源氏の神子。」  
「生きて…いるの?」  
知盛はたくましい上半身をさらけ出し、腰には布を巻いただけの姿だった。  
囲炉裏まで来ると手に持っていた魚を棒に突き刺し、火のそばに立てた。  
パチパチと魚の焼ける姿をみつめていた望美はふっと笑い出した。  
こんな状況で笑う望美を訝しそうに見つめ返す知盛。  
「だって、サバイバルみたいだなって。」  
「ふっ、将臣も皆で落ち延びた時そう言ってたな。お前らの世界の言葉は  
 面白い。」  
 
魚を食べ終えた望美と知盛は、互いに無言で燃え盛る炎をみつめていた。  
隙間風が通るたび、望美は身を震わせ自分で自分を抱きしめるように  
目を閉じながら座っていた。  
なにかが望美の体に覆いかぶさる気配に目を開ける。  
「こうしている方が暖を取りやすい。」  
知盛の鍛えられた上半身が目の前にあることで、望美の胸は高鳴った。  
肩に手を回されて体と体が密着すると、いつも冷徹な姿しか見せたことの  
なかった知盛の鼓動も望美と同じように激しく波打つのがわかった。  
望美がおそるおそる視線をあげると、知盛の瞳と激しくぶつかる。  
どちらからともなく口付けを交わし始めたふたり。軽く交わされるだけの  
口付けはやがて深いものにかわり、しだいに舌と舌とを絡めとリ吸い上げ始める。  
知盛は唇を離し、望美の首筋に這わせるとキュッと吸い上げる。  
柔らかい素肌に赤い花が散っていく。  
「ひゃぅ…あっ。」  
花を咲かせ続けるたび、ピクンピクンと体を震わせはじめる望美。  
知盛は源氏の清らかな神子であるはずの望美の痴態をみると、フツフツと  
壊してしまいたい衝動に駆られる。  
「…いいぜ…もっと俺を感じてくれよ…。」  
ふたりの冷え切った体に熱がともってくる。唯一身に着けていた布を取り去ると、  
望美のふくよかな胸のてっぺんにある突起はプクッと起き上がっていた。  
知盛はそこに口をつけねっとりと舐め転がしながらも、もう片方の手で望美の  
突起を玩具のように弄ぶ。  
「あんっ…あ…あ…。」  
知盛は自分の体に望美の体をもたれかけさすと、望美の手をとり泉に導く。  
もうすでにそこはぐっしょりと濡れそぼっていた。  
知盛は望美の手と一緒に泉を上下に撫で上げた。  
恥ずかしさから身を捩る望美を制して、泉の入り口に指をあてがうと一気に  
滑り込ませた。  
 
「あっ!やだぁっ。」  
望美は自分の指を急いで引き抜く。指には蜜が絡んでいた。  
知盛はそのまま自分の指を根元まで差し込み、もう片方で蕾を弾くと望美は  
またも可愛らしい声をあげる。  
「はぁ…ん…んん…。」  
ゆっくりと指の抽出を繰り返すたび、水音も増してくる。時折与えられる  
蕾への刺激が望美を限界へと導く。  
「あ…だめっ…そこ…だめぇっ。」  
ピクンと望美の背が跳ねたのをみて、知盛は不敵に笑った。  
「達したのか…厭らしい神子…だな。」  
いまだ達した余韻を残している望美の体を、知盛は自分のほうに向かせる。  
覆いかぶさろうとした知盛に対して、望美は口を開く。  
「今の私は神子じゃない…唯の春日望美だよ…。」  
「そうだったな…。」  
望美の膝の裏に手をかけて両足を押し開くと、知盛は泉に熱いたかまりを  
押し付ける。あふれ出す蜜のため楽に進入を許してしまう。  
望美のなかにはじめての圧迫が広がる。  
「クッ…きつい…な…動くぞ。」  
こくんと頷く望美を合図に前後に腰を進める知盛。  
「はっ…はぁ…。」  
はじめての感覚に眉根をよせる望美の口を塞ぐと、少し動きを早める。  
ぐちゃぐちゃという水音がふたりの体から発せられる。  
最奥を突かれて、さきほどより強い疼きが望美の中心に広がっていく。  
「やぁぁ…またっ…知…盛!」  
「うっ…望…美っ。」  
望美のなかに欲望のすべてを絞り出す知盛、ぐったりと意識を手放す望美。  
知盛は望美の体を湯で清めると、再び布をかけて床に寝かした。  
 
そして知盛は元々着ていた甲冑に身を包むと、望美の首筋の赤い花々を  
見て呟いた。  
「この花が消える前に、お前を源氏から奪い去ってやるぜ…。」  
再びギッと木の戸を軋ませて、そのまま知盛は望美を残して去ってしまった。  
 

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