こんばんわー。弁慶萌えが高じて、初めて書いてみました。
ちょっと強引系ですので、嫌いな方はスルーしてもらえれば幸いです。
望美はこの先に待ち受ける弁慶の運命を書き換えるため、再びこの時空に来た…。
やはり弁慶は源氏を裏切り、平家に寝返る手土産として龍神の神子である望美を
連れ去った。運命を変えるためにはどうすればいいのだろうか。
『早く弁慶さん来ないかなぁ』
望美は平家のいる厳島に向かうための船に乗せられていた。
閉じ込められるわけでもなく、船内にいても息が詰まるだけだった望美は甲板に出ていた。
前の時空でもここまでは一緒だった。このまま待っていれば…。
「望美さん。ここにいたんですね。」
いつもと変わらず落ち着いた様子の弁慶に、望美は複雑な思いを抱いていた。
清盛とたった一人で対峙し消えてしまった弁慶。
しかし、今ここに生きている弁慶が望美の目の前に立っている。
「弁慶さん!」
確かに生きてる…望美は弁慶を泣きながら抱きしめていた。
無意識に体が動いていた。とても温かかった・・・。
「恐ろしい目にあわせてしまってすみませんでした。」
そういって弁慶は望美を優しく包んでいた。
弁慶がかけた言葉に、我に返った望美は急に気恥ずかしくなりその腕から逃れるように
望美にあてがわれた船室へと駆け込んでしまっていた。
『私はいったいなにをしたの?抱きつくなんて恥ずかしい。』
運命を変えるため、私はここに舞い戻ったはず。
今度こそ弁慶の力になるため話をしよう…などと考えていると船室の扉をたたく音が聞こえた。
「僕です。開けていただけますか?」
とたんに望美の胸は高鳴った。恐る恐る扉を開け、弁慶を招き入れる望美。
「私、弁慶さんに大切な話があったんです。」
「僕も…ですよ。望美さん。」
これから弁慶が起こす行動が、どんな結末を辿るのか正直に話せば信じてくれるはず。
考え事をしている間に弁慶は望美の目の前に立っていた。
「僕のことが怖くて泣いたんですか?」
「違います!私はっ。」
望美はそれ以上言葉を口にできなかった。
なぜなら弁慶に唇を塞がれていたからだった。
突然のことでみじろいだ望美の両手を拘束しながら、弁慶は望美の口内を犯し始めていた。
初めての激しいくちづけに望美はなにも考えられなくなっていった。
立っていられないほど力が抜けた望美の体は、弁慶に支えられながら床に横たえられる。
「はぁっ…。」
ようやく解放された唇で望美は深く息を吸い込む。
弁慶はそのまま望美の首筋にキスを落とし続ける。
そのたびにピクンと反応する望美に、弁慶の顔にはあの何か企んでいるような微笑が張り付いていた。
望美の上着を脱がせ着物のあわせをはだけさせると、小ぶりだが形の整った胸が揺れる。
素肌が冷たい空気にさらされたことで、我に返った望美は覆いかぶさっている弁慶を
押しのけようとみじろいだ。
「やだっ!やめてくださいっ。」
「本当にやめてほしいんですか?体の方はそうはいってないみたいですが…。」
そういうと弁慶は、すでに固くなっている胸の突起を舌で転がし始めた。
片一方は指で弄びながら…。
「あんっ。」
「気持ちいいですか?」
意地悪く望美の耳元で弁慶は囁いた。
息が耳にかかるだけで、ますます望美の体は火照っていった。
弁慶の手は望美のすらっとした足をなでながら下着にかかり、もうすでに潤っている泉へと
指を滑られた。再び、ピクンと体が反応する。
「これでは身に着けていても意味はないですね。」
弁慶はそういうと望美の足の間から下着を取り去った。
薄暗く灯る蝋燭の下、弁慶は望美のひざの裏に手をかけて両足を押し広げた。
初めての恥ずかしい格好に望美は混乱する。
「お願い。見ないでぇ。」
「どうしてですか。とても綺麗ですよ。」
いつもの微笑みで弁慶はいうと、おもむろに望美の泉に口をつけプクッと浮き上がってる突起を
吸いあげた。と、同時に弁慶のしなやかな指がゆっくりと入れられる。
「ひゃあっ。」
吸いあげられ、指でかきまわさせるたびに体の奥に甘い痺れが伝わる。
「あっあぁっ。」
いやらしい水音と望美の喘ぎ声が小さな船室を満たしていく。
望美はせつなげに眉根を寄せていた。
「あーっだめっ。そこはだめぇー。」
望美の体が突然痙攣し、足の指がしなる。
潤んだ瞳で弁慶を見つめ返す望美。
「勝手に達してしまうなんて…君は本当にいけない人ですね…。お仕置きが必要のようです。」
まだ意識がとんでいる望美の泉に、熱いたかまりを押し付けた弁慶はそのまま一気に貫いた。
望美の背が魚のようにしなる。
「痛いっ、弁慶さん抜いてぇ!」
初めての圧迫が望美の体を支配する。かまわず、おもむろに動き出す弁慶。
さっきよりも大きなぐちゃぐちゃといういやらしい音と、肌がぶつかる音。
それのみが二人の世界になっていた。
痛さに唇を噛み締めるだけだった望美の体に、だんだんとさっきよりも大きな疼きが支配し始めた。
「あんっ弁慶さんっ、私…もうっ。」
涙を流して弁慶に訴えるような目を向けながら、望美は叫んだ。
「まだです。まだ…許しませんよ。」そういって望美の最奥を貫き続ける弁慶。
「そんな!ああっ。」
もう霞のかかった意識の中で、望美は弁慶の衣をきつく握り締めながらもわずかに意識を保っていた。
弁慶も限界が近いのか、眉根を寄せて耐えている。
「お願いっ、おかしくなっちゃうよぅ。ああっ。」「望美さんっ!」
弁慶は望美の中に欲望をすべてそそいだ。望美もそのまま意識をとばした。はぁはぁと荒い息づかいが船室を満たす。
ぐったりとしている望美の体を清める間、弁慶は自称気味に笑っていた。
「弁慶さん、私はあなたに消えて欲しくなくてここに戻ってきたんです。」
目を覚ました望美は、見てしまった未来を弁慶に話していた。さきほどの激しすぎる行為の後の望美の告白に、弁慶は戸惑っていた。
「僕は…また君につらい想いをさせてしまったんですね…。」落ち込んでしまった弁慶の様子に、望美は頬を赤らめながら言った。
「びっくりしたけど、つらくなかったです。ひとつになれたから…。」
―絶対に私たちが幸せに暮らす未来を手に入れる―
望美の胸元に白龍の逆鱗が優しく光っていた。