ここはよくあるイケメンと自己中神子だけの他女性が死滅した世界。
「ヒノエくんエッチしよう」
神子は公園で言った。
「じゃあ脱げよ」
神子と一緒にいるときは片時も携帯を離さないヒノエが片時も画面から目を離さずに言った。
「エロ画像なんて見てないで、こっちを見てよ」
「エロ画像じゃあないさ。ちょっと株をね」
「今日東証やってないよ」
「オレが今見てる市場は日本時間じゃないんだよ」
「せめてスマホ片手に言えや。スパッツ」
こうしている間にも望美はするすると小さなパンティを脱いだ。
脱いだはいいがここは公園。パンティを置いておく『螺鈿のうち乱れ箱』などあるわけなかったので望美は困った。
地面に置いておくわけにもいかない。
そこでヒノエが望美を助けた。
携帯電話のパカパカしたところにパンティーを挟んでみずからのポケットにしまった。
と同時に望美に挿入した。
「あんっ」
望美はブランコに腹ばいになり足を投げ出して後背位で腰を打ち付けられている。
ブランコの鎖がぎちぎち鳴る。
「あんあんっ…あっ、いいよヒノエくん!あんっああん?お客さん?」
「姫君、出すよ」
「来て来てぇ!」
望美はヒノエに抱き着いた。
後背位でどうやって抱き着いたのかというと、挿入されたままエビぞりで逆さまにヒノエの上半身に抱き着いたのだ。
アクロバティックな柔軟性だった。
「ほらよ望美」ドピュ!ドピュ!ドピュ!ドピュ!ドピュ!ドピュ!
「ああんヒノエくんいいんイクうううううぅっぅぅぅぅぅ!!!」
望美はそのまま達った。
二人を月だけが見ていた。桜にさらわれてしまいそうな夜だった。