今日は泰明さんと二人で外出です。  
 
「…めぐれ天の声ひびけ地の声――かのものを封ぜよ!」  
 
あかねが封印の言葉を唱えると、怨霊を封じた札がひらひらと手元に入った。  
「良くやったな神子」  
「はいっもうこれでこの怨霊さんも苦しみませんね」  
あ、そうだ。この札の効果なんだろう。  
そう思ってあかねが△ボタンを押して調べる。  
「ん?」  
そこには『怨霊、江露羽炉、攻撃力+15、気力回復効果』とあった。  
「こ…こうろはね?」  
そういえば今まで見た事ない怨霊だった。突然襲って来たので封印したけれど。  
「でもいっか、結構便利そうだし」  
自分は今ぬれ手観音を装備している。回復効果の便利さは実証済みだ。  
今日はまだ封印したい所もあるし…  
「泰明さん、このお札装備して下さい」  
「分かった」  
これで少しは戦闘も楽になるだろうと思って符を泰明に渡す。  
装備完了。  
 
「じゃあ次は北山に行きましょう」  
「…………」  
「…あれ、泰明さん?」  
返事が無い泰明の顔を覗き込む。  
すると泰明は急にあかねの腕を掴みそのまま歩きだした。  
「っ…泰明さん!?」  
「………」  
泰明はいつもと変わらない無表情だ。…いや、違う。何か違う…。  
そうあかねが思った時、歩みが止まり腕を離される。  
「…?」  
そして思いきり地面へと押し倒された。  
「きゃっ!?」  
「すまない神子」  
あかねが状況を把握するより早く、泰明の手がスカートの中に入ってくる。  
「やっ…やだ…やめっ…」  
代えの下着が無いからと作ったヒモパンの紐がほどかされてしまう。  
すぐにあかねの秘部に泰明の舌が触れてきた。  
「やっ…ひゃあっ…!」  
感じる部分が音を立てて舐められ触れられる度に、  
身体中が甘ったるい痺れと熱に支配される。  
「…神子のここはとても甘美なのだな…」  
指でも触れられ、奥の感じる所を刺激される。  
 
先程の愛撫と自身のでそこからは卑猥な水音が響いていた。  
しかもこんな外で。  
いやらしい…恥ずかしい。  
「おっ…お願い…もう止めて…」  
「無理だ」  
そういうと泰明は自身の物を取り出し、物欲しげなあかねの中へと押し入れた。  
「あっ…いっ……っ」  
想像以上の熱量があかねの中に入り思わず息が詰まる。  
しかし落ち着く間もなく、泰明は欲望の赴くままに腰を動かした。  
「あんっ…やっ…ひゃぁっ…!」  
「神子っ…神子…っ!」  
激しい痛みや苦しみ以上の甘美な快感が身に降り注ぐ。  
瞳を閉じればぐちゃぐちゃと卑猥な音と互いの熱息が聴覚を支配する。  
「やっもう…イっちゃ…あぁっ」  
 
それから、あかねが意識を失うまで『初めてのえっち〜野外編〜』は  
後ろから抱えながらと、あらゆる体位を駆使して行われる事となった。  
 
 
「原因はこれだ」  
そう言って泰明は装備していた札を外す。  
 
「怨霊、えろぱろ。これを装備した物は欲望の赴くままになってしまう様だ」  
「そうなんですか…」  
あかねは気だるい身体を先程まで身を清めていた泉の近くで休ませている。  
欲望の赴くまま、といっても泰明は人目の付かない所まで移動していた。  
そこだけは良しとしておこう。  
「本当にすまない神子」  
「いいですよもう…」  
気持ち良かったから、なんて当然言える訳もなく、  
また札は安部家で厳重に封印される事になりました。  
 
ちなみに急展開過ぎる恋愛イベントだった為に泰明EDとなり  
「初めて私に欲望を教えてくれた神子に…」  
とおいこら待て的なEDポエムを披露されてリセットボタンを押したかは  
……神子次第です。  
 
2に続く!(嘘!)  
 

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