花梨が今日の外出を六葉の中から決めてる時に  
「神子、大変な事が起きた」  
「花梨さん帝と院が…!」  
と泰継と彰紋が揃って良くない事と共にやって来た。  
話を聞くと、どうやら百年前の神子と八葉が札に封じた怨霊が  
余りにも強力過ぎる為に安部家で厳重に封印されていたらしい。  
それを何者かが封印を解き、それで帝と院を呪詛しているというのだ。  
「一体…誰がその様な恐ろしい事を…」  
「和仁の仕業なのか?」  
「まだそこまでは…」  
「どーせそいつの仕業だろ」  
「泰継殿、呪詛の在処は分かるのですか?」  
「あぁ北山だ」  
「分かっているのなら…どうするかね?神子殿」  
「行こう。呪詛をほおっておけないよ!」  
花梨の言葉に八葉全員が頷く。  
側で控えていた紫姫が泰継に問うた。  
「泰継殿、その怨霊とはどの様なものなのですか?」  
「私も詳しい事は知らない。だが強力過ぎる事。そして名は、江露羽炉だ」  
一瞬の、静寂。  
「え、ぱ?」  
「…えろ…ぱろ?ですか?」  
「ええっえろって…!!?」  
花梨が突然上げた声に側にいたイサトが顔を顰めた。  
「どうしたんだよ花梨、そのえ…えぱなんとかの事知ってるのか?」  
「いや…あぅ…だって…」  
えろって…アレの事だよね…?あぁでも…  
「…ぱろって何だろ。…あ、ガンダムに出てくる」  
「それはハロですよ神子殿」  
「え、幸鷹さ」  
「…ならば、八葉全員で向かった方が良いのでは無いのですか?」  
思いがけないツッコミに花梨が幸鷹を問うとすると、頼忠がそう割って入る。  
「頼忠の仰る通りです。神子殿、全員で行きましょう」  
幸鷹にも言われ、他の面々も同意見の様子だ。  
その視線に花梨は気になる気持ちを抑えて頷く。  
「う、うん!皆で行こう!」  
 
こうして幸鷹のフラグを軽くへし折った感の花梨は八葉を全員連れて北山に向かった。  
 
「…あ、」  
北山についた途端、花梨がふと気付いた。  
「…怨霊の気配がする…泰継さん!」  
「あぁこの先にいるな…」  
泰継が呪符を手にするのを見て各々も刀やら弓やら流星錘やら構える。  
駆け出しその場に向かうと、木々の開けた場から戦闘BGMと共に  
薄い桃色をした煙の様な姿の怨霊が現れた。  
「あれがえろぱろ…!」  
「花梨気をつけろ!」  
青龍組に言われ、花梨は頷く。  
「うん。皆も気をつけて!五行の力を送るね!」  
花梨が力を送り、八葉が各々、召雷撃や陽光天浄や星晶針を喰らわす。  
しかし、  
「効かない…なんで!?」  
百年の時を経て強さを増した怨霊、江露羽炉には通じなかった。  
「っ気をつけろ!来るぞ!」  
泰継が叫ぶと共に江露羽炉が花梨達に突進し、あっという間に桃色の煙に包まれる。  
まるで怨霊の体内にいる様な感じだ。  
「っ…何か気分が…」  
「神子!」  
気の乱れにより、ふらついた花梨を後ろから泰継が支える。彼自身も辛そうだ。  
煙みたいな怨霊の中にいて、しかもそれだけで怨霊は何もしてこない。  
ここから出られるのかな…どうしたら良いのかな…と花梨が考えてると、  
「…きゃっ」  
急に泰継の手が花梨の小さな胸を揉み始めた。  
「やっやだ泰継さん!?」  
「すまない…神子、だが…」  
耳元に掛かる声が、息が、普段より熱く甘みを帯びている。  
すると前から狩衣の紐を翡翠がほどきにかかった。  
「ひっひすっ翡翠さん!?」  
「全く…泰継殿は性急過ぎる、まぁ、着たままでも悪くないが…」  
言ってる事とやってる事が違くないですか翡翠さん!?  
 
「ゆっ幸鷹さん!誰か!助け…」  
助けを求めようと声をあげると、その唇を彰紋に塞がれてしまう。  
「んっ…や…」  
「花梨さんはいけない人ですね…僕の名を呼んでくれないなんて…」  
彰紋くん何かが混ざってるよ!?  
困惑している内に花梨は服を全て脱がされ、地面に敷いた彰紋の上衣の上に寝かされる。  
その上に翡翠が覆い被さった。  
「ひっひす…」  
「身体の力を抜いていたまえ、可愛い人。指でも痛みは感じてしまうからね」  
「何のこっ…あっ…!」  
自身の秘部に翡翠の指が入った感覚が全身を巡る。  
「あっ…やっ…ひゃあっ!」  
容赦なく指に舌にと襲いかかる快感に声を荒げ身をくねらせる。  
ふいに愛撫の手が止まった。  
翡翠が離れ、ホッとする間もなくすぐに幸鷹が覆い被さった。  
「幸…鷹さ…」  
「神子殿…貴女の乱れた姿に、私はもう堪えられそうにありません…」  
「ゆきっ……っあ!」  
先程の指より熱く猛た幸鷹自身の物が花梨の中に入る。  
「やっあっ…あんっ…!」  
卑猥な音が耳を貫き、恥ずかしい声が止まらない。  
するとイサトが花梨の胸の上に乗りかかる。  
彼自身の物が目の前に見え、顔を背けた。  
「花梨…くわえてくれよ」  
「いやっ…んむっ…」  
無理やり押し込まれて口の中を弄ばれる。  
「神子…私ももう堪えれません」  
「お前の手でイカせてくれよ…」  
泉水と勝真が花梨の左右の手を取り自身の物へと握らせる。  
その上から自身の手を添えて上下に動かした。  
「あぁ…神子…貴女の手は何と柔らかで心地好く……あぁっ」  
花梨の手の内に精を吐き出した泉水が離れるとすぐに頼忠が来る。  
「神子殿…私の穢れたこの思いを…どうか…」  
泉水の精でぐちゃぐちゃになった花梨の手を使い自身のを握らせる。  
「花梨っ…」  
イサトが呻き花梨の口の中に精を吐き出した。  
 
「げほっ…あっ…はぁ…もう…いやぁ…ひゃあ」  
強く腰を引かれ幸鷹が花梨の中に精を吐き出す。  
「あっ…あっ…いや……」  
抜かされた秘部から精と花梨の愛液が滴り落ちるのを見て、彰紋が笑った。  
「まるで媚薬ですね…」  
「もうやだっ…何でこんな…もう止め…」  
「そういう訳にはいかないのだよ神子殿」  
翡翠の物が秘部に触れるのを感じ、花梨は小さく悲鳴をあげた。  
それを見て翡翠がくすりと笑む。  
「声も出ないほど抱いてあげるよ、…可愛い人」  
 
 
あれからどのぐらい過ぎたのか分からない。  
花梨の身体は全身を八葉達の精で彩られ汚され、今もその身体を揺さぶられていた。  
「神子…くっ」  
「やぁっなかに出しちゃやだぁっ泰継さんダメぇっ…あっあぁーっ!」  
花梨自身も身体中を達した快感に身を委ねる。  
「あっ…はぁ…」  
「精を浴びるほど美しくなる愛しい僕の天女…僕の思いも…どうか…」  
息を整える間もなく彰紋自身のを入れられる。  
手にはイサトと幸鷹が。花梨の汚れた姿を見て頼忠らが自身で己のを慰めている。  
どうしてこんな事になったのか。  
快感に意識を持っていかれそうになりながら、花梨は必死に考えた。  
そもそも江露羽炉という怨霊が花梨達を包み込んでからだ。この現状は。  
それから何故か皆がエロエロになり男の欲望を吐き続けている。  
全ての元凶が怨霊だとしたら、この状況から脱出するには怨霊を封印するしか…。  
でも果たして封印出来るのか。攻撃が効かなかった相手だ。分からない。でも…  
「あっあぁっ…!」  
彰紋の精が吐き出されて彼のが抜かされる。  
これ以上は本当にもう耐えられない。一か八か…チャンスは…今!  
「めっめぐれ天の声ひびけ地の声かのものを封ぜよー!!!!」  
呪文を一秒で言い切ると花梨の視界一杯に封印の時に見える光が広がった。  
 
「…あ…!」  
ひらひらと花梨の手に札が落ちる。  
「っ良かったぁ封印出来た!」  
怨霊、江露羽炉。  
百年の年月で耐久力は頗る増したが気力は赤色程度にまで下がってしまった。  
「…うっうわああああああああぁぁっ!!!!!!????」  
「かっかり花梨っ!!!!!?????」  
「みっ神子っ!!!なっえっえぇぇぇ!!!!???」  
ホッとする花梨の耳を男達の悲鳴が響く。  
「あ…良かったぁ、みんな元に戻ったん…きゃあぁ頼忠さん切腹はダメー!!」  
男達が現状を把握するのに、また切腹を止める為に、一息付くにはまだ早そうだ。  
と花梨は疲れた身体で思った。  
 
 
ちなみに  
「ふふふっ神子よ…楽しませてもらったぞ…」  
と江露羽炉の封印を解いて和仁に渡した鬼の亡霊がいたり  
「あん…もう終わりなの…残念ね…」  
と一人楽しんでいた黒龍の神子がいたり。  
 
この出来事により、双子EDを迎えようとしていた花梨は全員攻略出来てしまい、  
その内の誰を選んだかは…神子様次第です。  
 
 
余談ですが更に更なる封印を施して安倍本家に封印された江露羽炉は、  
今は何故か弁慶さんの秘密の部屋に埋もれてるそうです。  
 
終わり?  
 
 

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