千尋編  
 
千尋は自室の部屋の鍵を掛けて、誰にも入られないようにすると  
机の下に隠していた小箱を取り出すと、そっと蓋を開ける。  
小箱の中には何冊かの本が入っていた。  
千尋は中に入っている本をそっと出して一つ一つ真剣に表紙を見比べていた。  
本の内容は言わずとしれたエッチな雑誌やレディースコミックである。  
千尋は風早に頼んで現代に戻ってもらい、  
何冊かエッチな本を買ってきてもらっていたのだ。  
 
「これだけあれば、きっとエッチも上手くいくわ。クリスマスまでに頑張って勉強しなくちゃ」  
 
心の中で風早に感謝の言葉を述べると、千尋は一心不乱に本を読みふけるのであった。  
 
 
 
そう。風早は千尋に頼まれて現代へ戻った時に、  
千尋に内緒で忍人の分のエロ本も購入していたのである。  
 
『これで二人の初セックスは上手くいきますね。  
あ…次の日はお赤飯ですね』  
 
現代から帰ってきた風早はほくそ笑みながら、  
クリスマスを楽しみにしているのであった。  
 
 
糸冬  
 
 

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