そっと褥に横たえた白い身体は、さざ波のように震えていた。何度か繰り返した行為なのに、彼女は未だに
稚い子のように怯える。
華奢な肢体を裏切るように、胸のふくらみだけが重たげに揺れた。誘われて、指の腹で頂を撫でると、途端に
望美の肌が強張った。けれど、白い双房はそれでもやわらかい。
肌理細やかで張りのある、魅惑的な感触。どこまでも愛撫を受け入れるくせに、時に押し戻す。触れる度に
形を変える様は、彼女がこの腕から逃げるようにも思えて、苛立ちながらも惹かれる。
ちゅ、と音を立てて頂に吸いつくと、望美が深い吐息を漏らした。どこか官能的に濡れたその響きが心地よく、
また唇で触れた彩りが硬く尖ったのを感じた時、愉悦と満足の中に、微かな戸惑いを覚える。
「……ふぁ……っ」
その戸惑いを振り払おうと強く吸い、舌先でつつく。空いた手で、もう一方の頂を捏ねた。押し込め、潰し、
時に輪郭をなぞるように軟く触れる。その度に顕著な反応を返す望美が、ただ愛しかった。
吸いついた方には濡れた舌を絡ませ、淡く息を吹きかければ、それだけで細い肢体が跳ねた。逃れようとする
身体を自らの重みで抑え込み、甘噛みしながら、大きく乱れていく望美の呼吸に煽られていく。
頂を嬲り尽くした後、まろい乳房を掴んだ。しっとりと汗に濡れ、艶やかさを増したそれに舌を這わせると、
優しいほどに甘い。掌で全体を包もうとしたが、白い果実は細身に似合わぬ大きさで、それは叶わなかった。
豊かな膨らみの間に顔を埋め、口付けを繰り返しながら指で悪戯する。敏感な彩りを弾き、すべらかな肌に
時折歯を立てた。
「ん……っ……」
声を殺そうと唇を噛み締める望美は、それが嗜虐心と征服欲を呼び覚ますことに、いつまで経っても気づかない。
薄っすらと上気して桜色に染まった肌の中、胸の彩りは鮮やかに濃く、存在を主張している。望美が身を捩った為に
形のいい乳房がふるりと揺れ、蜜に誘われる蝶の気分を味わう。
唇で挟み、尖らせた舌でつつく。小さな彩りだけでなく、豊かな乳房のあちこちに花を散らせれば、震える声が
それ以上をねだった。もっと他の部分も触ってほしいと、声にならない甘い響きが身体越しに伝わってくる。