天鳥船の自室で遠夜といつものように竹簡を広げて千尋は勉強会を開いていた。
「じゃあ今日はここまでにしようか」
「ああ…千尋、これ」
「わあ果物?またいっぱい持ってきてくれたのね、ありがとう遠夜!」
「千尋の…笑顔がみたくて…喜んでくれて…良かった」
にこりと微笑む遠夜はお世辞抜きに可愛くて、
千尋は何だか照れて俯き、ベッドにゴロゴロ載せた果物のうちの一つを取って剥いた。
「あっ!」
剥いた実の果汁が服に飛び、白い上着は瞬く間に染まる。
千尋は慌てて遠夜に背を向けて白い上着をばさりと脱いだ。
事の次第をぼうっと見ていた遠夜だったが薄く心許ない青衣に包まれた柔らかそうな体にはっとする。
短く切られた髪からチラチラ見えるうなじだとか晒された細い肩だとか、何故だか触れたくて遠夜は立ち上がり手を伸ばした。
「…千尋」
「え?遠夜…」
後ろから千尋を抱き寄せて唇を塞ぐ。
身長差のせいか容易く唇と唇が重なる。
遠夜の手が肩からするりと滑り下りていき、柔らかな膨らみに触れて、千尋は閉じていた目を見開く。
「んっ…んんっ」
逃げようともがくけど遠夜の手は止まらず、
胸は優しく揉まれ始める。
息をしようと少し唇を開けば当然のように舌が入り込んできて千尋は翻弄されるばかりだった。
キスに夢中になっている内にベッドに崩れ落ちるように千尋を寝かし、遠夜の手は太ももから千尋の大事な部分に到達する。
するりとそこを覆っているものを脱がし触れるとそこは泉のように潤っていて、遠夜は惹かれるようにそこに口付けてペロペロと舐め始めた。
「んっ!んんっ…あっ、やぁっ…遠っ…夜ぁ!」
「千尋…気持ちいい…?」
「やっ…も、そう言うこと聞かないで…」
「?どうして…?千尋が気持ちいいならオレは嬉しい…、気持ちよくないなら…気持ちよくなるように、頑張る…」
そう言って遠夜は千尋の大事なところに再び唇を触れさせる。
辛抱溜まらず千尋が腰をくねらせると遠夜が顔を上げて嬉しそうに笑い、千尋の青衣を脱がせていく。
そうして千尋の小さいが形のいい胸に触れて、赤く熟れた先端を口に含む。
千尋が激しく反応して腰を浮かせると遠夜は追うように先端に舌を絡ませる。
「あぁっ!遠夜…っ」
「ん、千尋…」
「遠夜っ…もう、おねがっ…」
「ん…わかった」
遠夜が体を起こし、千尋の足をぐっと開く。
そして潤い待ち望んでいるそこに一気に押し入った。
「あっ…ああーっ!」
「んっ…千…尋っ」
「あっあっあっあっ遠夜ぁっ!あんっ!いやぁっ」
遠夜は激しく付き続け千尋はその振動に合わせて鳴き続ける。
ぐるりと円を描くように回したり、千尋のいいところを外してみたり、
千尋は翻弄されてただ泣き続けるばかり。
最後に遠夜が千尋のいいところを攻め立てれば千尋はもう涙声で限界を訴えた。
「あっ!ああっ!遠夜っもうっもうっ…!」
「千尋…一緒に…」
「う、んっ…遠夜っ!あっ、あっ、あっ…あーっ!」
「くっ…!」
千尋のつま先がピンと伸びてそして全身が弛緩した。
はあはあと息を吐く千尋を遠夜がぎゅっと抱き締めると、千尋も弱々しく背中に手を回す。
体が密着して触れた柔らかな双房に、
入れたままだった遠夜のものがまた大きくなるのを感じ千尋は遠夜を上目遣いで睨み付ける。
遠夜は困ったように眉尻を下げ、
「…すまない」
と小さく謝ると千尋が笑みを零して遠夜の鼻先に口付けた。
二人の甘くて長い夜はまだ続いていく…