─さぁ眠り姫。  
私が目覚めさせてあげよう。  
今宵も可愛い声を聞かせておくれ。  
 
雷が鳴り響く深夜。  
辺りは暗く行灯の明かりだけがところどころを  
ぼんやりと照らしていた。  
 
「藤はっ…怖くなんか…きゃぁっ!」  
 
布団に潜り込んで小さく震える少女が一人。  
彼女は雷が大の苦手。  
日頃しっかりとした少女のそんな姿は  
誰も知らない。  
そう、一人の男を除いては。  
 
「藤姫殿、失礼するよ。」  
 
部屋の中の返事も早々に足早に踏み込む者が一人。  
恐る恐る藤姫は布団から頭だけをそろりと出した。  
 
「友雅殿っ…!!」  
 
顔を確認するいなや、飛び起きるとひしっと抱きついた。  
男はゆっくりと彼女を抱きしめるとあやすように頭を撫でる。  
 
「わたくしっ、どうしても雷だけは苦手で…怖かったです…っ!」  
 
彼女はぽろぽろと瞳から雫をこぼすと彼の肩に顔を埋める。  
日頃の凛とした姿からは想像できないものであった。  
 
「知っているよ。だからこうして飛んできたのであろう?」  
 
ふと笑うと涙を拭おうと唇を目から頬へ這わせていく。  
 
「大丈夫。空模様なんて気にならないようにして差し上げるよ。」  
 
男は唇を徐々に下へと這わせていく。  
所々、艶かしく舌でねっとりと舐め上げると  
彼女は小さな声で鳴き声をもらす。  
 
「んっ…友雅殿っっ。」  
 
目をぎゅうっと瞑って彼に全てを任せるように  
彼女は脱力している。  
 
「おや、立っているのは辛そうだね。  
それにもっとして欲しいように見受けられる。」  
 
手馴れた手つきで帯をほどき、正面からはだけさせると  
彼女の白い肌が眼前に現れる。  
下着というものは付けておらず生まれたままの姿になると  
ゆっくりと布団の上へ藤姫の身体を横たえさせた。  
 
「相変わらず、可愛い姿だね。  
私を狂わせるには十分すぎる。」  
 
味わうようにあちらこちらに薄紅の華を咲かせていく。  
柔らかな肌に吸い付くたびに彼女の身体がぴくんと跳ねた。  
 
「藤姫殿の此処は随分と喜んでいるようだよ。」  
 
わずかな膨らみに唾液をたっぷりと塗りつける。  
突起を指で軽く摘みあげて反応を楽しむと  
彼女は何とも嬉しそうに喘ぎ声を洩らす。  
 
「友雅殿っ!あんっ!わたくしはもう…んっ。」  
 
おねだりする様に濡れそぼった腰をゆるゆると左右にくねらせる仕草は  
大人の女も顔負けするほど妖艶で…  
男はゆっくりと指をすべり入れた。  
 
「そんな姿をされては…私も我慢ができないね。」  
 
透明な愛液が指を濡らしてく。  
ヌラヌラと輝くそれを拭おうと舌を這わせれば甘い蜜の味がした。  
指を抜き差ししながら、舌で撫で上げる。  
ビッショリと濡れた花芯がヒクンと痙攣すると  
愛液がどろりと滴り落ちてきた。  
 
「あんっあぁぁっ!もうわたくしっ!!ああ!」  
 
呼吸を大きく乱すと上ずった声を出し果てる藤姫。  
びくん、びくんとまだ幾分か身体を震わせているが  
まだまだ休んでいただく訳にはいかない。  
 
「藤姫殿、もう一度私の為に鳴いてもらうとするよ。」  
 
汗ばんだ頬にそっと口付けると友雅は反り返った自分の茎を  
ゆっくりと彼女へと擦り当てた。  
 
グチュッヌチュッと何とも卑猥で生々しい音が周囲に響き渡る。  
何度も何度も男根で花芯を擦ると  
彼女はヒクヒクと襞を震わせねっとりと絡み付いてくる。  
 
「あぁんっ、あっ、あっ!」  
 
ただ喘ぎ声を洩らすしか出来ない藤姫の耳元で  
友雅はいやらしく囁いた。  
 
「どうして欲しいか自分で言いなさい。  
じゃないとずっとこのままだ。」  
 
下半身に宿る熱。  
羞恥心を煽られながらも開放されない熱に  
藤姫はじらされている。  
 
「そんなっ、あんっ!意地悪…ですわっ。」  
 
瞳に涙を浮かべるも状況は変わらず友雅はにこりと笑みを浮かべ  
ただ下半身をゆらゆらと揺らしている。  
粘膜が合わさる音に耳を侵され押し寄せては上り詰めない快感に  
彼女はしびれをきらせた。  
 
「んっ…入れて下さいっ!藤姫は友雅殿が欲しいです…っ!!」  
 
その言葉を聞き友雅は満足気に彼女の両足を持ち上げる。  
 
「もう少し色気が欲しい処だが…今日のところは合格としよう。」  
 
部屋のともし火でヌラヌラと濡れているのがわかる秘部めがげ  
彼は反り返った自分のモノを押し当てた。  
 
ズププププ…どんどん入っていくが少女に男のそれは大きく  
彼女は苦しそうな表情を浮かべた。  
半分ほど入った処で彼女を抱き起こす。  
 
「まるで自分で入れているようだね。」  
 
膝に乗る格好となった彼女は自分の体重でどんどん男を奥へと導いていく。  
 
「あぁっ、あ!言わないで下さっ…い!」  
 
やがて根元まで飲み込むとくたりと身体を男へ預ける。  
腰を上下に揺らすとそれに答えるべく彼女もゆらゆらと身体を揺らした。  
 
「本当に君は…っ、最高だっ!」  
 
力強くズン、ズンと突き入れると気持ちよさそうに  
濡れそぼった肉芽を根元へと擦りつけてくる。  
 
「あぁんっ!あっ!ああぁ!  
気持ち良くて…わたくしっ…もうっ!」  
 
背筋から足先までぴんと伸ばすとびくびくと身体を震わせる。  
更なる快感を得るべく彼女の中はヒクついている。  
 
「まだ終わらせないよ。」  
 
彼女の身体をくるりと反転させ四つんばいさせると  
後ろから再度一気に茎を突き立てた。  
 
「あぁぁあっ!わたくし、もう…っおかしくなって…しまいますっ、あっ!」  
 
ゆさゆさと腰を掴まれ抜き挿しされるたびに  
絶頂を迎えた秘部は再び絶頂へ上り詰めるべく熱を帯びていく。  
 
「私は藤姫殿を乱せれば本望なのだよ…っ!」  
 
より一層奥へ突き入れながら結合部の少し上にある突起を親指の腹で潰せば  
彼女は我慢できない様子で高みへとのぼり詰めていく。  
 
「もうっ…限界ですわ…あぁぁっぁぁあああ!!!」  
 
うわずった声を上げながら彼女の中がキュッと締まる。  
その中ではじけるべく、友雅の茎も質量をまし一気に膨張した。  
 
「たくさん受け取ってくれたまえっ…くっ!!」  
 
ドクドクと白濁液が注ぎ込まれていく。  
彼女はそれを美味しそうに飲み干しているかのように  
びくびくと胎内を震わせていた。  
彼女の小さな子宮には納まりきらなかった体液が  
脇からトロリともれて滴り落ちている。  
 
二人はそのままぎゅと抱きしめあい眠りに落ちた。  
 
─誰も知らない秘め事。  
私だけの眠り姫。  
明日も可愛い声を聞かせておくれ。  
また何度でも目覚めさせてあげよう。  
 
─完─  
 

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