「先輩は…っ、兄さんの事ばかり話して…  
他の男の前で楽しそうに微笑んで  
…俺の気持ちを知っていて  
そんな残酷な事ばかりするんですかっ!」  
 
─先輩は悪くない。  
頭の中ではわかっていた。  
コレはただの嫉妬。  
俺の独占欲。  
でもどうしても我慢できなかった。  
壁際に追い詰めた先輩は  
左右を俺の腕でふさがれ困惑したように  
俺を見上げ真っ直ぐな瞳を向けた。  
 
「どうしたの、譲君?  
いつもの譲君らしくないよ…?」  
 
「いつもの俺って何ですか?  
本当の俺は貴女の事をいつも独り占めしたいと思っている。  
ずるくて醜い今の姿が本当の俺なんです…!!」  
 
貪るように先輩の柔らかそうな唇に口付ける。  
もう我慢が出来なかった。  
嫌われてしまってもいい、  
他の男のモノになってしまう位なら  
無理矢理にでも自分の物にしてしまいたい。  
俺の中の悪魔が囁きかけたんだ。  
 
「っ!…ゃっんっ…んぅっ!」  
 
深く口付けるにつれて時々もれる先輩の声が色っぽくて  
俺はますます欲情してしまう。  
彼女が離れないように手を1つに束ねると  
頭上へと固定した。  
 
「こんなのっ…やだっ!!」  
 
唇を離すと先輩は呼吸を乱しながら  
涙を浮かべた瞳を俺に向ける。  
 
「随分酷い言い方をするんですね。  
俺はずっと好きでした。  
幼稚園の頃から…貴女と知り合ったその時からっ!」  
 
力任せに先輩の胸元を開く。  
羞恥心か嫌気なのか必死に身をよじると  
それが裏目となり余計に胸元がハッキリと姿を現した。  
 
「やぁっ!見ないで…っ!」  
 
顔を真っ赤にさせ目をぎゅっと瞑る先輩をよそに  
俺は白い膨らみへと手を伸ばした。  
ゆっくりと揉みしだいていくと  
頂点が硬さを増していくのが目に見えてわかる。  
 
「先輩、感じているんですか?」  
 
わざと辱めるような言葉を言うと  
彼女はぷるぷると小刻みに首を横へ数回ふる。  
不謹慎だと思うけど  
やっぱりそんな先輩が可愛くて。  
俺は行為をやめられずに加速していった。  
 
散々、膨らみを揉んで頂点を舌で弄ぶと  
先輩から時々小さな声が洩れた。  
それは聞いたことも無い未知の声で。  
 
「っゃ…ぁんっ、あっ…んっ!」  
 
俺の手は自然に先輩の下半身へと伸びていった。  
 
俺の進入を防ぐはずの下着は  
既にビショビショに濡れている。  
それはもう下着の機能を果たしていないようだった。  
 
「先輩濡れてますよ。  
好きじゃない男に抱かれても感じるんですね。」  
 
我ながら酷い台詞だと思う。  
耳元で囁くと先輩は悲しそうな表情を浮かべ  
何かを言おうとしたが  
─俺は聞きたくなくて唇を塞いだ。  
 
下着をずり下ろすと現れた茂み。  
だがそこはしっとりと濡れていて  
指を押し当てるとヌルヌルとしている。  
ゆっくりと人差し指を行ったり来たり左右に擦ると  
彼女はびくんと跳ね、いっそう甘い声を洩らした。  
 
「ひゃぁんっ!ぁっ、あっ!」  
 
その声をもっと聞きたくて指をゆっくり  
1本、2本と進入させていく。  
 
「んぁぁっ!」  
 
ジュプ、ジュプと指を出し入れするたびに  
卑猥な音が響いている。  
親指で膨らみを押しつぶしながら  
同じ行為をしてみると先輩は  
いっそう高い声を上げながら背を仰け反らせた。  
 
「ひゃぅんっ、いやっあぁんっっ!!」  
 
ピクン、ピクンと小さく痙攣すると肩で息をしている。  
どうやら絶頂へ登りつめたらしい。  
 
「譲君っ…んっ…もう、やめて…。」  
 
まだ若干身体を痙攣させながら先輩が訴えかける。  
でもその言葉とは裏腹に彼女の秘部はヒクヒクして  
透明な液をトロトロと垂れ流していた。  
 
「先輩、無理ですよ。  
もうやめれらません…!!」  
 
俺は自分の硬くなったモノを取り出すと  
一気に先輩へと突き立てた。  
 
「ぁああっ!!!ぁんっ!」  
 
ズプズプと音を立てて先輩の中へと埋まっていく。  
すっぽり根元まで入ると  
彼女の胎内は既にヒクヒクしていた。  
どうやらまた一度、絶頂に達したようだ。  
ゆっくりと身体を揺らすとその度に甘い声が聞こえてくる。  
 
「んっ!ぁぅんっ!んっ!ぁぁあ!」  
 
「先輩は淫乱ですね。  
こんなに俺を咥え込んで離しませんよ?」  
 
「やぁっ、言わないでっぇっ!あぁっ!」  
 
ズン、ズンと突き上げるたび  
彼女の胸元もぷるんと揺れる。  
その姿が妙に妖艶で俺は突き上げながら  
先輩の胸にがむしゃらに貪りついた。  
 
─そろそろ俺も限界が近いらしい。  
最後には壊すくらいに動きたかったので  
彼女の両足を抱え上げるとただひたすらに腰を打ちつけた。  
ズチュズチュと部屋中に結合部の音が響き渡る。  
 
「先輩っ…イキますよっ!!全部受け取って下さいっ!」  
 
どんどん俺のモノが大きく膨らんでいく。  
先輩の中も同じようにだんだんキツクなっていく。  
 
「ひゃぁあああんっ!だめぇっ!イッチャあぁぁあっ!!」  
「出るっ…っっ!!!」  
「あぁぁあああんっっ!!!ぁぁあっ、熱っんっ!」  
 
中で俺のものが弾け、  
ドクドクと体液を注ぎ込んでいく。  
それを先輩はヒクンと  
何度も痙攣しながら飲み込んでいった。  
モノを引き抜くと白い液体がとろりと秘部を伝って落ちた。  
俺達の関係もこのまま崩れていくんだろう。  
 
「酷いよ譲君…。」  
 
「譲君っ…んっ…もう、やめて…。」  
淫らな格好で脱力した先輩がぽつりと呟いた。  
その言葉は当たり前の事で。  
今更ながら俺は後悔の念にとらわれる。  
 
「すいませんでした、先輩。  
幻滅されても縁を切られても  
仕方ないって思っています…。」  
 
彼女を直視する事の出来ない俺は  
横を向きながら謝罪の言葉を述べた。  
 
「違うよ…っ!どうして私の気持ちを決め付けたの?  
私は将臣君じゃなくて他の皆でもなくて…っ。」  
 
彼女が泣いているのだと声でわかってしまう。  
あぁ…俺はなんて事を…。  
 
「譲君が好きなのに…っ!!」  
 
俺は耳を疑った。  
 
「だから抱かれても嫌じゃなかった。  
ずっと、いつかは願ってた事だから。  
でも譲君は私の気持ち勝手に決めてっ…悲しかった!」  
 
「本当ですか…?」  
 
いまだに信じられない俺はフラフラと先輩へと近づいた。  
そしてゆっくり彼女の横にひざまずく。  
 
「嘘でこんな事…言わないよ。  
…譲君のバカ。鈍感。」  
 
拗ねたように怒った彼女はそっぽを向く。  
そんな彼女が愛しくて俺はゆっくりと引き寄せ抱きしめた。  
 
「すいませんでした、先輩。  
なのに俺はこんなヒドイ事…」  
 
「ストップ!」  
 
彼女が言葉をさえぎる為に軽く俺に口付けた。  
そして悪戯に上目遣いで見つめ微笑む。  
 
「今度、優しく抱いてくれたら許してあげる。」  
 
俺はやっぱり彼女にかないそうにはない。  
 
【END】  
 

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