「…んっ、んむ…っ」
望美は口腔で膨らむ将臣自身を丁寧に愛撫した。指先は含みきれずにあぶれた肉筒をたどり、下唇から漏れた赤い舌先が浮き出た太い血管をたどる。
「のぞ…みっ」
呻きを孕んだ将臣のうわずった声に、望美が上目遣いを向けると、不意に後ろ髪を掴まれた。
「あ…んっ」
はずみで顎が反り、ぷるりっ、と濡れた筒先が吐き出された。
「…知盛…、邪魔すんなよ」
望美の髪を掴んでいるのは、苛立ちをありありと浮かべた知盛だった。望美の縋るような目を受け、知盛はにぃ、と嗤う。
「邪魔、ねぇ…神子殿の悪癖を正してやっただけなのに、それを責められるとは…」
心外、だな。
知盛は嗤いながら汚れていない望美の首筋に顔を寄せた。
「ひぁんっ」
望美の上げた声に、将臣は知盛から望美の顔を取り返した。
「悪癖ってなぁ…いいじゃねぇか? 望美は口でするのが好きなんだよな?」
放り出されたまま乾き始めた筒先を望美の口許に寄せ、将臣が嗤った。
「あ…っ、あぁむ…ッ」
将臣にいわれた通り、望美は嬉々として口淫を再開した。
首筋を這い、背筋を滑る知盛の唇を感じながら、望美は舌先を浮いた血管に反って滑らせ、顔を動かす。
ぐちゅんっ、と音をたてて、知盛の指が望美の床に這った太ももの奥に触れた。そこはもう十分に潤って、そわせた長い指を貪欲に飲み込もうとしているかのように蠢く。
「ひ…っ、あッ」
ちゅぐっ、ちゅぐっ、と音を響かせて前後する知盛の指を感じながら、それでも望美は将臣自身への指先と舌先での愛撫はやめない。
「ひ…っ、はぁ…っ」
深く息をつき、望美が身体から力を抜く。そこにできた隙を見逃すことはない知盛は、ぽっかりと口を開けた淫口に自身を突き立てる。
「あぁんっ」
下腹を襲った圧迫感が望美から意思を奪った。将臣を放し、そのまま床に這いつくばるように知盛を受け入れ、そのまま揺さぶられる。
「は…っ、はぁんっ」
甘い声をあげ望美は喘ぎ、床にうずくまった。
「おい、望美」
「ふぁ…?」
「今度は俺のことを無視かよ?」
知盛に貫かれて喘ぐ望美の濡れた口に自身を突き込んだ。
「んぐ…っ」
頭を捉えられて上下に揺さぶられ、それでも望美が瞳を潤ませ表情を緩ませた。