こんな性癖を持ってたなんて、知らなかったのだ。  
 四つんばいの姿勢で手首と足首、それと首をそれぞれ床から伸びた鎖に繋がれ  
た望美は、逃げることも出来ず犯され続けていた。  
 どれほど拒否しようと、叫ぼうと、全てはなかった事にされ、泣いて許しを請うたこ  
ともあった。  
 だが、そう出来ただけでも今よりはずっとましだった。  
 なぜならば、あの頃の望美はまだ何も知らずにいられたのだから。  
「あ、あ……んんっ、ああん!!」  
 奥まで届く猛りの荒々しさの前には、いくら唇を噛みしめようと無駄でしかなく、呼  
吸に甘い声が混じるのはどうしようもなかった。  
 長い髪が男の動きに合わせてゆらゆらと揺れて、朦朧とした望美の表情を薄明  
かりの中に見え隠れさせる。  
 その瞳はどこか遠くを見ており、光をぼんやりと映す様子からも潤んでいるのが  
一目で知れた。  
 チャラチャラと鎖の鳴る音が微かにするがそれはとても大人しく、全身を拘束され  
た人間が逃げようとしているのならば、むしろもっと派手な音がしていなければお  
かしかった。  
 それなのに、この部屋で聞こえるのは金属の音よりも、少女の喘ぎと肉同士が  
すれる淫らな音の方が大きい。  
「ん、はぁ! ん、ん、っくあ」  
 いつしか望美は、男根を呑みこむ事で迎えられる絶頂を、身体の方が待ち望む  
ようになってしまっていたのだ。  
 どれほどひどく蹂躙されても、感じてしまう。  
 あれほど進入を拒んでいたはずなのに、入り口にあてがわれるだけで背筋が震  
え、いくら頭と心で否定しようと、他人の熱で洞を埋められるのは誤魔化せないほ  
ど気持ちよかった。  
 認めたくなく首を振っても、こぼれた涙はもはや悲嘆のものではなく、快楽のせ  
いであるのを、流している本人が誰よりわかっている。  
「もう、許して……お願い」  
 しかし望美の弱々しい哀願をあざ笑うように、背後から伸し掛かる男はさらに体重  
をかけると一刺しごとにぐいぐいと切っ先を行き止まりに押し付けてくる。  
「ああんっ、んん、い、いや!」  
 まるでその奥まで進んできそうな強引さに望美の声に恐怖が混ざるが、張り出し  
た部分に擦られ、中からかきだされた蜜が震える大腿に伝い落ちていくのを止める  
事は出来ない。  
 しかも、次から次へと溢れてくるその感触に、かぁっと頬が赤くなった。  
 
「あ、あん!」  
 耐え切れず目蓋を閉ざしたとしても、下腹部からくる痺れるような感覚はもう、望  
美を完全に追いつめている。  
 きゅっ、きゅっと軽い痙攣が意思とは無関係に繰り返され、押し開いている塊を胎  
内でさらに強く意識した時には、願う事は一つだった。  
 このまま、最後まで昇らせて欲しい。  
 ただそれだけを思い、その為だけに貫かれている身体をくねらせる。  
 もっと深くに、もっと強い快楽を感じようとする姿は淫らだが、美しかった。  
 しっとりと艶を帯びた肌は薔薇色に染まり、閉じるのを忘れた唇は中で蠢く舌の  
赤さまでもが蠱惑的だ。  
 その様に煽られた男の動きも激しさを増し、望美の顔と声が泣きそうなそれに変  
わっていく。  
 入り口まで引いていくのを引きとめるように締め付ければ、そこを乱暴にこじ開け  
られ、強い摩擦は敏感な部分を容赦なくすりあげた。  
「ふっ、ぅん……あ、んぁ! …あ、あ」  
 何度も何度も繰り返される快楽に強張る身体はビクビクと震え、小さな手が何か  
に縋ろうとするかのように握りしめられたが、つかめたのは冷たい金属だけだった。  
 その冷たさも感じないほどの熱さに脳までもが支配され、背筋を走る甘い痺れ  
は益々荒れ狂う。  
 少しでも熱を逃そうと頭を振ったが、そんな儚い抵抗も奥をずんっと重く犯されて  
は、何の力にもならなかった。  
「あ、あ、だ……め、いっちゃ、う……、いっく!!」  
 華奢な背中が大きく仰けぞった瞬間、その奥で熱がはじけ、絶頂の中にある少  
女をさらに高みへと強制的に昇らせる。  
「ひ、ぃあ……あ、ぁ……んん……んっ」  
 息も出来ないほどの快楽の中で、つかんでいた鎖が温かい人の手に変わって  
いた事に気づいたが、爪をたてて意地悪さを責めてやるだけで精一杯だった。  
 こんな性癖を持ってたなんて!  
 
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル