「・・・・・神子。これはどういう事なんだ?」
「はい?」
「・・・・痛むのだが」
「そうですか〜」
「“そうですか〜”とかいう問題ではなく・・・」
「・・・・・少し黙っててください。結ぶの大変なんですから」
彼女は口を尖らせながら言う。
「どうして・・・私が・・神子!もうやめてくれ!」
私はついに大声を上げると、何とかかけられた縄を解こうとした。
しかし、幾重にも巻かれているし、首にまで一部がかけられているため、とてもじゃないが解けない。
あまりにもがいていたら自分の鎖にまで絡まりどうしようもなくなった。
「あの・・・・ヒノエ君に教えてもらった緩まない縛り方ですから。どんなにもがいても敦盛さんが・・・・い・た・い・だ・けですよ」
そういって神子は楽しそうに笑った。いろいろな意味で頭がくらくらしてくる。
「やはり・・・・今日はやめないか」
解くのが無理だと分かった私はあきらめておとなしく頼み込む。
しかし、神子はそんな私を見て微笑みながら言った。
「・・・・だって、さっき敦盛さん今日は私の好きにさせてくれるって言いましたよね?」
「・・・・・」
「言いましたよね?」
「・・・・・確かに、言った」
「分かってるならいいんですよ」
それだけ言うと縄を結び終えた彼女はそっと私の胸板に手を滑らせた。
「っつ・・・・」
ピクと身体が跳ねる。恥ずかしくなってうつむいている私の顎を神子はつかみ上げた。
「恥ずかしがらなくても大丈夫ですから・・・・」
そして触れるだけの口付けを落とす。
その後彼女の口はゆっくりと下へ降りていき・・・・・
「つっ・・・・・・・・!!」
ゆっくりと口淫を始めた。
いやらしく上目遣いで舐めあげてくる神子。
高まりすぎともいえる興奮に、身を引こうとするが、縄のせいでどうすることもできない。
「うぅぅ・・・・・・・!!」
少しして私が快感を吐き出しそうになった瞬間、彼女は口淫をやめてしまった。
(・・・・・何故?)
無言で訴えかける私に神子はいう。
「一人だけ気持ちよくなるだなんてずるいじゃないですか・・・・・」
彼女は妖しく微笑んだ。そっと服をはだけながらこちらへと近づいてくる。
「そんなに残念そうな顔しないでください。私の中で感じさせてあげますから・・・」
神子はそれだけいうと、私のうえにまたがった。
そしてゆっくりと自ら身を沈めていく。
私は何もしていないというのにその花はもうしっとりと濡れていて、難なく私自身が飲まれていく。
「んっ、敦盛さんっ・・・動きますよ?」
「ぇ、あ、うああぁ!」
神子は前かがみになりながら、私の腰に手を乗せて激しく腰を振る。
生々しく感じる彼女の体内の熱さ、快楽に歪む顔、淫らにゆれる胸、
そして自分自身が出たり入ったりするのが見えてさらに煽られて。
「あっ、もう駄目だ・・・神子離せ・・・・・・・」
「別に・・いいです、から・・・んんっ、中に頂戴・・・」
「―――っ!!」
「ひっ、あ、あ、ああぁ!」
私たちは同時に高みへと上り詰めた・・・。