なんで私、こんなかっこしてるの?  
なんで私、こんなこと、してるの?  
なんで私、詩紋くん、と?  
 
私は自分の身に何が起こったのかわからないまま、  
ただひたすら彼が私に伝える律動に身を任せていた。  
陽のささない薄暗い室内。  
床にしつらえられた枷が、脚の自由を奪っている。  
――強い花の、かおりがした。  
ああ。  
何も考えられない。  
私はただ、私と詩紋くんが繋がった場所から生まれる乱暴な快感に身を任せて  
とめどなく自分の唇から漏れる嬌声を遠い意識で聞いていた。  
 
「あかねちゃんが悪いんだよ。」  
詩紋くんが私の耳朶を痛いくらいに噛みながら耳許でささやく。  
きつく噛まれたその痕を、じっとりと濡れた舌先でくすぐられる。  
「あかねちゃんが悪いんだ。」  
後ろ手に両の手首を拘束されて、犬のような姿勢で激しく突かれる。  
何か言い返したいのに、大きな甘い渦が私をうねりに引きずり込んでしまう。  
「うれしい?」  
背中の向こうの彼に見下ろされながら、私は自分の中で暴れるなにかが  
次第に大きく、大きくなって、私を絡めとろうとしているのを感じる。  
壁に映る彼の影は、ゆるゆると、また時に激しく腰を使い、  
四つ這いになった私の足と足の間を犯した。  
 
「―ぁあっ!・・・・んあっっ!!・・」  
私の意に反して漏れたその声は、私が聞いた事のない女の声だった。  
「見てほしかったんでしょ?あんなことしてるところ」  
奥までねじこまれた楔が、充血した壁を擦り、私の中で暴れる。  
詩紋くんはゆっくり、私の反応を確かめるように腰を泳がせた。  
私は、もっと深く、もっと速く、  
彼の腰が私の体にぶつかる音が聞こえるくらい  
激しく動かしてほしいのに、  
円を描くようにゆっくり回したり、  
抜けそうなところまで抜いて、またゆっくり深く差し込んだり、  
もう、  
頭がおかしくなりそう。  
 
「あかねちゃん。あーばっかり言ってないで」  
詩紋くんは、固く、大きくなって、私の足の間に深くささっているものの  
根元を自分の手で掴み、ゆっくりとじらすように私の奥を、入り口を、かき回す。  
私のあそこにアレを刺したまんま、  
自分の手で濡れてるアレを持って、  
中の壁や、もっと深いところを突く。  
私は満たされない気持ちになり、下腹部に甘い重みを感じる。  
「あっ・・ああっ!」  
「こーゆう時、他の女は何て言うと思う?」  
「わ・・わかんな」  
 
「気持ちいいって言え」  
「あっ・・・・!くっ・・」  
「ち○ぽ大好き、って言うんだよ」  
「あ・・・・・・あ・・・・」  
 
私のお尻に、詩紋くんの腰がぶつかる音。  
激しく出し入れされて、私と詩紋くんが擦れあう音。  
ああ。  
私は泣きそうになりながら、そこに加えられる甘い重みに支配されていた。  
もう、何もかもよくわからなくなる。  
ただ、挿れたり出したりしてる事、  
脚の間で、詩紋くんと私が繋がってる事しか考えられなくなる。  
 
ああ・・・今こうやっていやらしいことをしてる音  
文字にしたらどんなになるんだろう、とか考えると  
恥ずかしくて気持ちよくなってしまう。  
ズコズコなのかな、ズンズンなのかな、ズチュズチュなのかな  
もっと激しいとバコバコなのかな、  
なんて考えていると、どんどん声が大きくなってしまう。  
 
何も言わないのに、  
詩紋くんのアレは挿れた時よりも  
もっと大きく、固くなっていて、張り出した先っぽが  
私のあそこの入り口にひっかかる。  
挿れたり、出したり、挿れたり、出したり、  
その度に先端がひっかかって、いやらしい音がする。  
 
――後ろから、子供がおしっこをさせてもらうような形に抱えられる。  
繋がってるところが丸見えになる。  
詩紋くんは、私の両脚を手で持って、上下にすごい勢いで動かした。  
繋がっている部分から、ぬるぬるした水音が聞こえて  
すごく脚をひろげられてるから、お尻の穴までひろがっている。  
少しうつむいて出たり入ったりしてるところを見たら  
詩紋くんのアレが、ぬらぬら光っていて、  
筋が浮き上がっていて。  
 
今、どんな顔してるんだろう、  
私から見えないから、すごく気持ちよさそうな顔して  
声出すの我慢してるのかもしれない、とか思うけど  
こうやって私が、繋がってるところを見てること、  
もしかして気付いてるのかもしれないと思うと  
やっぱり恥ずかしくなって、もっと大きな声が出てしまう。  
 
おかしい。  
絶対。  
 
 

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