10月13日  
 
本日の勤めもつつがなく終わらせることができました。  
…ですが初めて院側の八葉の方と出かけられた白河で  
神子様は再び穢れに遭いお戻りになられました。  
兄様の作った清めの造花で事なきを得ましたが  
紫は胸の潰れる思いが致しました。  
兄様は何やかやと申されますが、あのお方こそ真の龍神の神子様。  
私に力があれば、もっと神子様のお力に  
 
 
カタ……カタン。  
 
「あら、何の音かしら?…神子様の房の方から…?」  
紙に走らせていた筆の動きを止め、そうっと辺りに耳を澄ませる。  
もう夜闇が濃くなったこの刻限に神子の房を訪れるものなどいないはず。いや、いてはならない。  
側仕えの女房はもう下がらせてしまった。何かあっては一大事だとばかりに周囲に神経を集中する。  
気のせいかと思い緊張を解いた矢先、ぼそぼそと人の話声が聞こえてきた。  
神子様大事な紫姫は女房が普段使いしている通路から  
神子の為に設えた房へと足を運んだ。  
 
薄い板戸を開け、声を掛けようとしたその時、紫は驚愕してしまう。  
神子は普段から香を焚かない。にもかかわらず  
神聖な神子の房、しかも帳の周辺には濃厚な…彼の八葉が好んで纏っている香が…。  
 
『………みみみみ、神子様!!!???』  
 
開け放していた戸板から微風が吹き込み帳の一部がはらりとめくれた。  
 
そこには縺れ合う男女のしどけない姿が………  
 
「……穢れに遭われたと聞いて胸が潰れる思いがしたよ?姫。」  
ぬけるように白い神子の肌に舌を這わせながら男が囁く。  
胸の先で硬く尖った薄紅色のそこに吸い付かれ、堪らなくなった神子が身悶えている。  
「ん…んぁっ……ひ、ひす…」  
「清めの造花だけでは心許ないね。…私が清めて差し上げよう。こうして、ね?」  
男の手が神子の膝裏に掛けられ、左右に大きく足を広げる。  
最先まで指で弄られていたそこはすでに愛液にまみれ、更なる愛撫を待ちわびているように見えた。  
そこに男は噛み付くようにしゃぶりつき、愛液を啜りあげる。  
嬲るように舌を這わせ、勃ち上がっていた敏感な箇所に吸い付いた。  
「!!あ、ああ!、ひす、翡翠さ……は…ぁ…んっ……んっ、い、嫌ぁ…」  
じゅるじゅると辺りに響く水音。  
堪えきれずに放たれる神子の嬌声。  
「嫌?ここをこうされるのはお好きな筈だろう?……では、何をして欲しいのか言ってごらん?」  
そこから顔を上げると男は神子の体にのしかかり、耳元で“花梨”と囁く。  
徐に神子は男の裸体の中心で存在を主張しているモノに手を添え  
「……これが欲しいの…」  
羞恥からなのだろうか、耳まで赤く色付かせながら言う。  
すると男は体を離すと胡坐をかき、神子を手招いた。  
その足の間にあるものを、今度は神子が……  
 
 
 
   紫   硬   直  
 
 
 
……どうやって戻ってきたのか定かではないが  
いつのまにやら文机の前に正座している紫であった。  
頭の中では先ほど目にしてしまった一部始終が  
走馬灯のようにぐるぐると脳内を駆け巡っていた。  
 
星の一族としては咎めなければならなかったのか?翡翠も神子も。  
だが少女はそれをしなかった。いや、できなかった。  
翡翠に抱かれる神子があまりにも美しく見えたからだ。  
 
ただ、疑問は残る。  
 
翡翠が神子に指摘していた『ここがいいのだね?』の、ここ、とは何処なのか。  
翡翠が何故神子のあのような場所に顔を埋め、  
また神子も何故翡翠のアレを口に含んでいたのか…?  
 
あれらの行為の意味するところがわからなかった。  
 
「それにしても翡翠殿も神子様も『イク』とは、何処へ行かれるおつもりだったのでしょう???」  
 
 
齢10歳、星の一族の聡明な姫君は熱くなった頬に手を添え、  
それでも今日目にしてしまった出来事は他言無用とばかりに日記を閉じた。  
 

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