「何も変化しない観察対象に、あたしはもう飽き飽きしてるのねだから……」  
 朝倉の太ももに気を取られて、俺はあやうく朝倉の言うことを聞き漏らすところだった。  
「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」  
 ……あんだって?  
 
 
 
 気が付いたら俺は全裸で椅子に縛り付けられていた。ご丁寧な事に口はタオルで塞がれている。猿轡ってこういうのだっけ?  
 いや、正確に言えば全裸ではない。靴下と上履きだけは履いている。変態臭さ1200%増しの格好だ。人間辞めたくなるなぁちくしょう。  
 よし、まずどう言う経路でこうなったのか話そう。まず、俺は朝倉に呼び出されて、教室に行ったらいきなり変態発言されて、惚けている間に長門が来てなんかすごい事になった。  
どう凄いかと言うと。  
「ふん。まだこの場はあたしの方が圧倒的なのは変わらないわ」  
「……」  
「そこで長門有希! あなたがどのくらい動けようと関係のない処刑を思いついたわ」  
「!!」  
「ふふっ。そう、勘の良いあなたは気付いたようね……このナイフ、避けられるかしら?」  
「くっ……!」  
「ふふっ! 何をしても無駄よ。あなたはこの場ではあまりにも弱い情報体でしかないのよ。少しずつ、しかし必ずあなたの動きは止まる」  
「……」  
「所謂、『ザ・ワールド』! ふふっ。なんてね。流石のあなたもこの数のナイフ、さばけないでしょう? ほらっ、ほらっ、ほらぁ!」  
「ぐっ……」  
「んふ。目の前に何百何千と言うナイフが止まっているのはどう言う気分かしら? それじゃあ、終わりにしましょうか……時は動き出す!」  
「ぐ、うっ……!?」  
「あはは! 哀れね。ほら、ダメ押しにもう一本!」  
 
 
 みたいな。やけに暑苦しい戦いだったが、長門は俺の前方に、ナイフを全身に生やして、仰向けになって倒れている。  
 んで。俺の目の前に立っている朝倉の表情は、まるで新しいオモチャを手に入れた子供のように、さんさんと輝いている。うわっ超楽しそう。  
「こういうの一度やってみたかったのよねぇ」  
 そう言うと、朝倉はおもむろに上履きを脱ぐと、黒いタイツを履いた右足を俺の股間にってちょ、おまっ!  
 俺が驚愕の表情を浮かべると、くすくすと心底楽しそうに朝倉は笑う。  
「気持ち良い? ほらぁ、足の指でここ、カリのとこ。くにくにされるの、気持ち良いんでしょう?」  
 ええとっても。いや違うだろ。落ち着け俺。ここで敵の罠にかかってはダメだ!  
「やだぁ。もう何か出てきてる。ふふっ。変態ね。女の子にこんな事されて、何だらしなく垂らしてるの?」  
 待てこれは孔明の罠だ。誰か、助けてくれ。いやマジでこれすごいよ。って違う違う快楽に身をゆだねるな! 気をしっかり持つんだ!  
「あーあ。タイツ汚れちゃう。こんな粗末な物、素手では触れ無いわね」  
 ぐっ。粗末な物で悪かったな。  
「ちゃんと準備してきてよかった」  
 朝倉はそう言うと、おもむろにポケットから薄いゴム手袋を取り出し、両手に装着した。どこからそんなもん持って来た。  
「ふふっ。こんな大きくして。何期待しているの? あなたって本当、変態ね。ほら、こうされると気持ち良いんでしょ?」  
 突然与えられた刺激に、俺は思わず全身を仰け反らせる。もちろん身体を縛られているから、どうにもならないが。  
 朝倉の右手が、俺のソレを激しくシェイクしている。時に全体を激しく。時にカリ立っている部分を集中的に。そのテクニックに、俺は何度も呻き声を上げる。  
 その度に、朝倉は腹の底から愉快そうに笑う。この腹黒阿婆擦れめ。  
「アハハハハハッ! いい気味ねぇ。どう? 自分を殺そうとしているクラスメイトにイカされそうになるのは? 病み付きになりそう?」  
 俺は首を振る。きっ、と力なく、だが出来る限りの力を目に宿して、朝倉を睨みつける。  
 だが、効果なんぞある訳も無く。朝倉のS心に火を灯しているだけのようだ。  
「なあに、その目。こんな汁だらだら垂れ流してるくせに。情けないだけよ? 諦めなさいよ」  
 俺は顔を赤く染めて必死に射精感を抑える。ここで出してしまえば、多分色々と終わる気がする。  
 まあ、思考とは反対に、身体は正直な訳で。すでに下半身は甘い痺れに襲われっぱなしだ。腰が浮きそうになるが、それすらままならない。快楽が俺の思考をどんどん蝕んでいく。  
 人間、堕ちるのは簡単だ。だから、俺はもう一度歯を食いしばる。  
「ダメよ。無駄無駄ァ。ふふっ。ほら、亀頭が大きくなってるわよ? これって射精寸前って奴よね?」  
 朝倉の挑発的な視線を受け入れるほど、今の俺に余裕はない。  
「ふふっ。顔真っ赤にして。イキたくないの? でもダーメ。今はそのついてる玉の中身全部搾り出して、それから気持ち良くバラしてあげる。だから、ね」  
 俺は鼻息を荒くする。もうダメだ。全身が熱い。さっき言っていた情報操作とかなんとか、を使われているのか、それともただ単に朝倉の手が気持ち良いのか。まあ多分後者だろう。  
 トドメ、とばかりに激しい上下運動。と同時に頭の中が白い靄がかかったみたいで、何も考えられない。  
「あんまり面倒だから、ちょっと頭の中弄らせてもらったわよ。どうせ死ぬんだし、いいでしょ?」  
 朝倉の声もよく聞き取れない。ただとても心地良い。もう、どうでもいい気分だ。  
「ほら、さっさとイキなさい。あ、でも出すのは……この中に、ね」  
 見ると、いつの間にか俺のナニに、コンドームが被されていた。あーもう出していいなら何でもいい。  
「じゃ、勢い良くイってみよー!」  
 その声と同時に、俺は快楽に飲まれた。  
 

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