『ハルヒ×古泉』  
 
「ん……」  
めずらしく妹に叩き起こされずに目が覚めた。  
今日は平和だとか考えて伸びをしたころでやっとこさ機能してきた俺の意識は、  
真っ先に部屋の違和感に気付く。ハンガーに学ランがかけてあって、  
ベッドの下には女子のブレザーが投げ捨てられていた。  
「ここは俺の部屋じゃ……あーあー」  
声も変わっている。というかすごく聞き覚えのある女の声だ。  
「何だってんだこれは?俺は……ハルヒか?」  
髪が長くて、それから女の子の匂いがする。そしてふと横を見た俺は……  
「うわぁっ!」  
自分が枕にしていたものが何なのか気付いて飛び起きる前に、  
そいつに抱きすくめられた。  
「おはようございます。涼宮さん」  
「古泉!一体これはなんの真似だ!」  
なんで裸なんだ。なんでこいつと寝てるんだ。色々抵抗を試みるが、  
くそ、こいつ意外に強いぞ。  
「僕だって男です。朝っぱらから女の子の裸を見たら、  
我慢できなくなるときがあるんですよ」  
ニヤケスマイルに抗議の声をあげる前に唇を塞がれた。  
舌を入れられると力が抜けてしまう。  
死ぬほど気持ち悪いが、力の差がありすぎて抵抗できない。  
「何を暴れているんですか?言葉遣いもいつもと違うようですし……  
おおかた、変な夢でも見たのでしょう?」  
古泉は耳をねぶりながら胸をまさぐりだした。やばい、  
男と女じゃ感覚が違うらしい。  
「あぁっ」  
出したくもない声が勝手に漏れてくる。これには参った。  
「は、放してくれぇ……あっ……」  
「ふふ、まだ寝呆けているようですね」  
古泉は俺の胸の部分まで顔を落とすと、乳首を丁寧に吸い上げた。  
怖気と気持ち悪さと快感が一挙に襲ってくる。  
「ひゃああん!あっ、あふぅ、やめろぉ、おれははるひじゃなあぁ!」  
昨日まで息子が居たところを指で擦られると、  
すぐに頭が真っ白になってしまった。  
「あああ……ああああっ」  
徐々に何かが溢れて来るのがわかる。くちゃくちゃという音まで聞こえてきた。  
「じゃ、これで目覚めさせてあげますよ」  
古泉はくたっとなってしまった俺の足を広げると、さっき散々いじめたところに  
俺が無くしてしまったシンボルを深くねじ込んだ。  
「ふぁああああ!」  
ぱんぱんという音が聞こえる。まさか初体験がこんなだとは思わなかった。  
 
「はぁっ、はぁっ、はあ、はあ……」  
目の前には笑顔を忘れた古泉が。目を閉じても古泉の吐息が聞こえてくる。  
畜生、なんて気持ち悪いんだ。しかし俺は抵抗できない。  
気持ち良すぎて動けないからだ。  
「あぁー!あー!うあー!」  
もう自分でも何を言っているのかよく分からない。この状況早く終わってくれ。  
俺の記憶を消してくれ。出来ないなら俺を殺してくれ。  
「くっ……そろそろイきそうです。」  
腰の動きが早まった。やばい更なる気持ち良さが。  
おんなはおとこよりきもちよくなるときいたが――  
「あああああー!」  
御託を並べている間に絶頂が来てしまった。  
凄い。いつもの射精の瞬間が長引いてる感じだ。  
「ああ……あああ……」  
俺がイってる最中に中に出しやがったこんちくしょうが愛のことばを囁いている間に俺の意識は暗転して……  
 
「うわああっ!」  
気付いたら見慣れた蛍光灯が俺の目に映った。  
とりあえず良かった。どうやら夢だったらしい。  
何か重みを感じて下を見ると……  
「んっ、んっ、んっ」  
妹のぱんつが見えた。こら、何をしている。  
「うー?ひょんひゅんおひたー?」  
振り向いた妹は手のひらを口の前に置いて  
「うえー」  
と口のなかのモノを出した。  
「キョンくんいっぱいでたー」  
ニコニコ笑う妹を見ながら、俺はこいつに垂れる説教の言葉を  
原稿用紙10枚分くらい考えていた。  
 

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