夜中にふと気がつくと、俺の部屋の窓の外に長門がいた。
「……何やってんだ?」
「やってきた」
はあ? と長門の言葉を理解しようと意識を外した瞬間、目の前から長門が消えた。
どこ行ったんだ? と窓の外を見回し、そしてふと気付く。
俺が後ろを振り向くと家の中、俺の真後ろに長門は立っていた。
「肩の上と皿の上は省略する」
そう告げ、長門は俺の首に両手を回すとそっと唇を重ねてきた。
俺の思考が現状把握をする前に、長門が舌を差し出して俺の口の中に侵入する。
長門の舌が俺の口内を隅から隅まで渡り歩く。そしてようやく拘束から解放されたかと思うと、
「……後はあなたを夢の中へ誘うだけ」
その晩、俺は長門によって夢の様な快楽を堪能する事になった。
ながと・ながと・ながと (完)