『改変・若紫』  
 
定期テストというものは青春を謳歌するために生きている高校生にとっては  
苦痛以外の何物でもなく、SOS団団員その1として年中どこかを駆けずり  
回っている俺にとっては死活問題ですらあるのだ。  
「う〜ん、分からん」  
だからテスト期間になると古泉とのボードゲームもそっちのけで  
慣れない教科書を開くのは、すっかり俺の学生生活の年中行事と化してしまった。  
「何よ、こんなのメネラウスで一撃じゃない」  
俺が所々に余計な線の引っぱってある妙な三角形と睨み合っていると、  
隣にいるハルヒがまるでそれが常識であるかのように  
聞いたこともないような定理を口にした。何だ、メネラウスて。  
「数学のテキストに載ってるわ。証明してもあんたには  
理解できそうにないから、とりあえず形だけ覚えちゃいなさい」  
俺は言われるままに数学の教科書の索引を調べた。  
どれどれ……うわ、なんだこの公式。さっぱり分かんねえ。  
「そのまま覚えるからダメなのよ。いい?ここはこんな風に番号を振って……」  
こんな調子でハルヒも俺の低空飛行な成績をこれ以上落とさないように  
頑張ってくれている。  
デフォルトで成績のい古泉、こつこつ型の朝比奈さん、  
出るところを全てピンポイントで完全理解している長門の三人は既に  
部室にはおらず、ここにいるのは必死で追い込みをかける俺と  
そんな俺に勉強を教えるハルヒの二人だけ。  
何だかんだで面倒見のいいハルヒに感謝だ。  
「あら……もうこんな時間じゃない。あと残りは?」  
「まずいな……古文は手ぇ付けてないぞ」  
「まだ手付かずの教科があったの?全くバカキョンなんだから」  
ハルヒは呆れたようにため息をついた。  
「しょうがないだろ、これは俺がSOS団によく貢献している証拠だ」  
「屁理屈言うんじゃないの。他の団員は皆成績良いのよ?  
……仕方ないわね。今日はもう時間無いから、  
帰ったら寝るまで源氏物語とにらめっこしてなさい。」  
「ああ、さすがにタイムアップだな……でもこれで赤点は免れたよ。  
サンキューハルヒ」  
俺が数学のテキストを鞄に突っ込みながら礼を言うと、  
「あたしが教えたんだから、絶対7割以上取りなさいよ。  
二年生初テストで辛気臭い点数取ったら死刑だからね!」  
ハルヒは眉を釣り上げながら笑うという、非常に器用なことをしてみせた。  
 
 
家路に着いてから風呂だ歯磨きだとやっていたらいつのまにが寝るしかない  
時間が迫っていて、ベッドに寝転んだ俺は思い出したかのように  
国語の教科書を開いてはみたものの、当然フィーリングの読解が  
通用するはずもなく、退屈を表明した俺の意識は、  
襲い掛かってくる睡魔にいとも簡単に撃墜された。  
…………  
………  
……  
…  
蹄の音と微妙な揺れに目が覚めた。違和感を感じて身体を起こしてみると、  
そこにあったのは木目調の小さな部屋で、俺が着ているのは  
日本史の教科書でしか見たことがないような豪華な着物だった。  
小さな窓から外を覗くと、蹄の音の正体が分かった。  
どうやら……俺は馬車に乗っている。  
世界改変はいつも突然やってくる。これで三度目なわけだが、  
ここまで無茶苦茶な変わりぶりは初めてだった。  
馬車が止まった先は歴史的建造物あふれる場所だったのだが、  
当然今の俺には観光にかまけている余裕など無く、さっさとSOS団員の  
誰かを探そうと息巻いて馬車を出たのだが、俺を出迎えていた人の中に、  
あっさりと俺と同じような服で着飾った団員その4を発見した。  
「こんにちは。父からあなたをお迎えに行くように言われまして」  
古泉はこんな内容の言葉を古文単語をちりばめて話している。  
何故かすらすらと理解できるのは俺の頭がおかしくなったからだろうか。  
古泉、またハルヒが何かやらかしたのか。今回の原因は何なんだ。  
……ってうわ、俺も古語で喋ってる。  
「古泉?ハルヒ?はて誰でしょう」  
とぼけんな。おじゃる丸みたいな格好しやがって。  
「私は藤の中将です。あなたはもしかして熱病で親戚の名前を  
忘れてしまったのですか?」  
親戚だと?俺とお前が?  
「どうやら熱病は深刻だったようですね。自分の妻のことも  
忘れていらっしゃる。」  
熱病?妻?訳分かんねえぞ。ちょっと詳しく話してくれ。  
「本当に何も覚えていないようですね……分かりました。  
ちょっと長くなりそうですが……」  
 
古泉から聞いた話では、俺は藤の中将こと古泉の妹、葵の上と結婚していて、  
現在浮気しまくりの、宮中で噂の貴公子、らしい。  
つうことは……  
「俺、光源氏?」  
「そうです。少しは思い出してくれましたか」  
訳分かんねえぞ。どっちかっつうとお前が源氏であったほうがしっくりくる。  
俺は惟光あたりでいい。  
「あなたにそんなことを言われても、嫌味にしか聞こえませんよ」  
いつものように肩をすくめる。  
名前が変わってもニヤケスマイルは健在なようである。  
「どうです、記憶が飛んだついでに妹のところへ行ってみては。  
よりが戻せるかもしれませんよ」  
「あぁ、いろいろありがとう古泉」  
お礼として藤の中将に平安から江戸時代にかけてのこれからの日本の行く末を  
教えてやろうとしたのだが、何故か未来のことを話そうとすると、「禁則事項です」という  
お馴染みの台詞を口走ってしまうので断念した。  
どうやら精神操作がかかっているらしい。  
そして記憶も多少改変されている。  
なぜか俺の公用語は千年前ににタイムスリップしているし、  
古泉の話を聞いて俺の「源氏」としての記憶が少しだけ紛れ込んできたからだ。  
そして源氏の記憶が入ってくるということは、必然的に  
いらん記憶も入ってくることになる。  
「…………藤壺の宮」  
そう、ガキの頃いとこの姉ちゃんに感じたものとは比べものにならない程の、  
いわゆる恋愛感情というやつだ。  
うっすらとした記憶の中、この名前だけは思い出せるんだから間違いない。  
ハルヒをとっ捕まえるまでに、一度だけでも会っておくか。  
そんなことを延々と考えながら葵の部屋まで足を運ぶ。  
確かこの姫とは仲が悪いはずだが、手がかりを探すためだ仕方ない。  
俺はせいぜい浮気の理由を一つ二つ考えながら、葵のいる部屋へと入った。  
「…………」  
中にいたのは長門。髪をやりすぎと言うくらい伸ばした無口な文芸部員が、  
平安時代だというのにやたらぶっといハードカバーの本を読み耽っていた。  
長門、知恵を借りたい。ここは一体どこなんだ。  
「ここは特殊閉鎖空間。涼宮ハルヒの作った世界」  
こっちには目を向けず、ひたすらページを繰る。  
 
「原因はあなた。古文に手を付けていないあなたを何とかして  
間に合わせようという涼宮ハルヒの願いがこの世界を作った」  
う〜ん、頑張ってくれるのは嬉しいのだがこれはちょっとやりすぎだろ。  
「時間の流れは現代と同じだから、あと9時間以内に元の世界に帰らないと、  
ここにいた全てが無駄になる。急いで。」  
情感のこもっていないように見える瞳が俺を初めてとらえる。  
「ハルヒがどこにいるのか分かるか」  
ハードカバーに再び意識を移した長門は、  
今の俺にとって衝撃の事実をさらっと口にした。  
「藤壺」  
言葉が出ない。いくら設定とはいえハルヒが俺の親父の愛人というのは許せない。  
「……どうしたの?」  
怪訝な表情を見せる長門。自分からは見えないが、俺は今  
すごい表情をしているのだろう。  
「いや何でもない。髪の長いお前もいいもんだなと思ってな。ありがとな」  
とりあえず誤魔化して、早々と部屋を出る。  
「……うわきもの」  
長門の声が、聞こえた気がした。  
 
 
「ハルヒ……」  
改変された記憶のせいで、俺の脳みそがよからぬことを考えだしたようだ。  
「くそっ、なんで藤壺の宮がハルヒなんだ」  
よりによってハルヒに恋愛感情を抱くとは。  
悪態をつきながら、ダンジョンみたいに入り組んだ宮中を歩く。  
大丈夫だ。元の世界に戻ったらこのふざけた記憶も消えてくれるはずさ。  
そう願いながら勢い良く藤壺の上の御局へ入る。  
まるでハルヒが文芸部のドアを蹴っ飛ばすように。  
「ハルヒ!」  
威勢よく飛び込んだら、部屋にいる女房が、一人を除いて全員逃げ出した。  
この時代の女性は、顔を見られることは裸を見られることと同義なのである。  
唯一逃げ出さなかった女は、顔を隠しながら叫びだした。  
「こらーっ!あんたここは男性立入禁止でしょうが!」  
髪が異様に長くて黄色いカチューシャもつけていないが、この声は間違いない。  
「ハルヒ、これで明日の古文と数学はばっちりだ、ありがとな」  
「何言ってんの?ハルヒって誰よ!」  
ハルヒは俺から逃げようとするが、  
十二単なんかを着ているせいでうまく動けていない。  
俺は顔を隠すハルヒの腕を取る。  
「ちょ……、ちょっ、やめな、さい……よ……」  
ちくしょう、かわいい。  
真っ赤になって弱々しく抵抗するハルヒに、俺は例によって強引に口付けた。  
 
キスの時に閉じた目を開けると、俺は勉強机に座っていて、  
いつのまにか枕にしていた国語の教科書には、涎の水溜まりができていた。  
……今回の事件は簡単だったと思う。  
なんせ開始一時間も経たずに終わったからな。  
それにしても、また無理矢理キスしてしまった。  
明日ハルヒに嫌われてたらどうしよ……って、  
俺は一体何を考えているんだろうね?  
 
次の日教室に入ってみると、ハルヒが太陽みたいな笑顔で俺を待っていた。  
「お、おっす」  
「おはよ。今日は頑張んなさいよ!」  
昨日のことは覚えてないのだろうか。何故だろう。後ろの席が気になる。  
結局今日の古文以外のテストは集中できずに芳しくない結果に終わった。  
テストが終わり、部室に直行する。今日のSOS団の活動は無いが、  
ハルヒに勉強を見てもらうために今日も居残りというわけだ。  
「お待たせっ!明日は最終日だから、気合い入れていくわよ!」  
俺が明日の教科――世界史と英語――をスタンバっていると、  
ハルヒがいつものように飛び出してきた。たったそれだけで……  
一瞬だけ、胸に心地良い痛みが走った。  
「んじゃ、あたしここに座ってるから、分からなくなったら呼びなさい」  
ハルヒが隣に座ってきた。  
「あ、ああ」  
生返事をして、テキストを開く。緊張してこれ以上話せない。  
どうした、どうなっちまったんだ俺。本気で頭がおかしくなっちまったのか。  
テキストを開いてはいるが、少しも文字が頭に入ってこない。  
「どうしたの?あんた耳まで赤くなってるわよ?」  
「こ、これは風邪だ。昨日布団も掛けずに寝たらこのざまだ」  
適当に誤魔化す。今俺が恋する乙女よろしくときめいているなんて、  
知られたくないし、認めたくない。  
「ふーん、アンタでも風邪引くのね」  
「どういう意……」  
ハルヒが掌を俺の額に当ててきた。  
やめろ、やめてくれ……。こんなことされたら、我慢できなくなるだろ。  
「ちょっと熱いわね……体温計どっかにあったはずよね」  
席を立ったハルヒは部室のガラクタから体温計を探し始めた。  
その後ろ姿に、俺はついに理性が切れてしまった。  
 
「……ハルヒ」  
その身体を、後ろから抱き締める。柔らかな感触が体全体に伝わってきた。  
ほっとするような、いい匂いもする。  
「ちょ、何してんのよ!」  
腕の力を強め、耳元に囁きかける。  
「好きだ」  
ハルヒの肩に顎を置き、横顔を見つめる。  
耳まで真っ赤にしたハルヒが、恥ずかしそうに唸っていた。  
「あ、アンタ何言ってんの?おかしくなっちゃった?」  
「ああ、おかしくなった」  
力を出して振りほどこうとしているが、男の力には及ばない。  
そんな無駄な抵抗をするハルヒが今は無性に可愛く感じる。  
 
「やだ、ちょ、放してよ」  
放さない。俺は本気だ。  
「……何する気?」  
抱かせてくれ。  
「――っ!」  
ハルヒの抵抗が本気度を増してきた。  
そんなハルヒをお姫さま抱っこで持ち上げて、ソファに寝かせる。  
「いや!ちょっと!それ以上やったらSOS団を除名するわよ!」  
ごめんな、ハルヒ。  
未だなおぎゃんぎゃんわめいているハルヒを、包み込むように抱き締める。  
初めて、ハルヒが震えていることに気付いた。顔を見てみると、  
ハルヒは恐怖に顔を歪めて、その瞳には涙をためていた。  
すっかり黙り込んでしまったハルヒに三度目のキスをし  
……ようとしたところで、突如俺の視界は暗転した。  
…………  
………  
……  
…  
目を覚ましたところは、長門宅の布団。長門が俺の枕元で正座していた。  
あれ……どうしてここに  
「あなたがそのまま涼宮ハルヒに迫っていたら、世界が消滅していた。  
だから引き剥がした。」  
髪を長く伸ばした長門の表情は、うっすらと怒っているようだった。  
すまんかった。自分でも何故ああなったのか、よく分からない。  
「あなたは悪くない。閉鎖空間での記憶の残滓が原因。  
もう消去したから大丈夫。」  
明日、ハルヒには謝っておかなきゃな。  
「涼宮ハルヒには、あなたを許すように説得しておいた。  
おそらく大量の罰ゲームで済むと思われる。」  
長門は長くなった髪をいじりながら俺をじっと見ている。  
ありがとう長門。お陰で本当のダメ人間にならずに済んだよ。  
大量の罰ゲームか……、天地崩壊には代えられまい。  
なんでも受けてやろうじゃないか。  
「最後に」  
何だ?  
「……エッチ」  
ごめん。  
 
 
次の日、自己嫌悪でうんうん唸りながら教室へ入った。  
ハルヒは意外に大人しく、俺が謝っても、  
「エロキョン!……少しは理性を抑えなさいよね、次やったらぶっとばすわよ。  
それより、アンタの除名は特別に取り消してあげたから、  
今日も絶対部室に来なさいよ!」  
そう言って俺をねめつけて、また頬杖をつきながら空を見上げるだけだった。  
一時は俺のせいとはいえ、もうコイツとで馬鹿やって笑ったりすることは  
二度と出来ないんじゃないか、正直心配していた。  
でもハルヒはぎりぎりのところで俺を許してくれたらしい。  
その瞬間心が晴れやかになったのは、友情崩壊の危機を避けられたからであって、  
俺がハルヒを異性として好きだからでは断じてない。  
……断じてないからな。  
 
部室では、朝比奈さんと古泉が、何時もの顔で出迎えてくれた。  
長門は長い髪をそのまま残している。  
元に戻すまでに一度ストレートポニーでも勧めてみようかと思う。  
「今回の閉鎖空間は小規模で済みました。  
長門さんの説得が功を奏したのか、あるいは……」  
くっくっくっ、と喉の奥で笑いを堪える古泉。くそ、  
むかつくけど今回は俺のせいだ。  
「涼宮さんが本当に好きだったら、もっと優しく伝えなくちゃだめですよ?  
いきなり抱き締めて「抱かせてくれ」じゃ  
いくら涼宮さんだってびっくりしちゃいます。」  
朝比奈さんは、可愛らしいお顔をまるで上級生のような顔つきにして、  
俺の今年度失言ランキング第一位の言葉をさらりと復唱した。  
誤解ですよ朝比奈さんあれは世界改変の影響で  
おかしくなった俺の頭があのそのね  
「うふ、キョンくんかわいいです」  
頬に手を当てた朝比奈さんは、  
この世の全ての男を恋の地獄に引きずり落としそうな笑顔を俺に向けている。  
……ほんと、どうすっかなー。と俺がぼんやりと考えていると、  
「遅れてごめーん!」  
ハルヒがやけに上機嫌でやってきた。  
「今日はみんなに重大発表があります!」  
100ワットの笑みを浮かべるハルヒの手には、なにやら書類が握られている。  
ハルヒに手渡されたそれを見てみると……ギターの譜面?  
「そう、文化祭でやるバンドの練習曲よ!テストが終わったら  
皆に渡す予定だったの!」  
今から練習するのか。本格的だな。  
「当たり前じゃない!ゆくゆくは  
全米で一位になるようなバンドにしていくんだからね!」  
なんか去年も似たようなこと言ってたよな。  
 
「面白そうですね。ドラムは少しかじったことがあります。やってみましょう」  
「あの……タンバリンって、何をすればいいんですか?」  
「みくるちゃんは我がバンドのマスコットキャラをやってもらうわ!  
もちろん衣裳もこれから作っていくわよ〜」  
「ふえぇ〜、えっちなのはやですぅ……」  
ハルヒは実験が大成功したマッドサイエンティストみたいな笑みを浮かべている。  
あんま過激なのはよせよ?いやちょっと楽しみだが。  
長門はベースの譜面をじっと見つめていた。  
多分もう全て覚えてしまって頭の中でシミュレーションしているのだろう。  
その後は、練習場所、朝比奈さんの衣裳の過激度調整、  
その他諸々についての会議をして、この日のSOS団の活動は終了した。  
「それでは、また明日」  
「キョン、話があるからあんたは残りなさい」  
「うふ、キョンくん頑張って」  
…………  
………  
……  
…  
ハルヒに居残りを命じられて、俺は部室のソファに座っている。  
……やっぱり昨日の罰ゲームがあるのか?  
 
「考えておくわ……それより、昨日のアレなんだけどね」  
隣に座ったハルヒはポケットをごそごそしながら続ける。  
「あれからあたしも色々考えて、それで……その」  
難しい顔をして、掌に納まるサイズの小さなものを俺に手渡した。  
「あんたが本当にあたしのこと好きなら……してもいいわよ」  
ハルヒは俺の肩に寄り掛かった。瞳が潤んでいるように見えるのは  
俺の気のせいだろうか。  
不思議に思ってハルヒに何かを握らされた手を開いてみると、  
 
……そこにあったのはコンドーム。  
「初めてだから……優しくしてよね」  
俺は脂汗を流しながら、頬を上気させて制服のボタンを外している  
ハルヒの申し出を、どうやって断ろうか考えていた。  
(おしまい)  
 

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