あたしたちはブルーオーブを手に入れるために、地球のへそがある  
ランシールの町まで船を進めたのさっ。  
アリアハンの近くにあったから、船旅はだいぶ楽だったかな。  
よーし、地球のへそとやらっ、ちょろんと攻略しちゃうよっ!  
「待って」  
おっ、どうした有希ちゃん?  
「装備を強化した方がいい。単独行動は何かと危険が伴う。」  
はっはっは。心配してくれるのかい?  
「そうよ鶴屋さん。資金に余裕のあるうちにぜひ買い替えるべきよ!」  
いいのかい?じゃあお言葉に甘えるとしようかなっ。  
「あ、余ったら俺にもなんか宜しく」  
「……」  
有希はキョンくんを三秒間くらい見つめてから、ルーラで飛んでいった。  
みくるがいなくなってからうちの金庫番は有希なんだよねっ。  
「朝比奈さんは値切り上手かったですよね」  
ああ、あれは値切りと言うか色仕掛けだねっ。  
「あのあのあの……」  
とか言いながら上目遣いで涙ぐむみくるを想像してごらん?  
「あー、いいですねー。俺だったら9割引にしちゃいますよ。」  
「キョン、町中でアホみたいな顔してアホなこと言わないでちょうだい」  
「うるさい。お前も朝比奈さんみたいにもっとしおらしくなったらどうなんだ」  
キョンくんは苦い顔をしてハルにゃんと睨み合ってる。  
はぁ、二人とも仲がいいねぇ。  
「はっはっは、何言ってるんですか鶴屋さん」  
「そ、そうよ!キョンなんか好きなわけないじゃない!」  
二人はまるでテンプレートみたいな返事をしてあたふたしてる。ツンデレだねぇ。  
……羨ましいな、ハルにゃん。昨日のだってあたしがキョンくんを襲って  
その気にさせただけなんだよね。  
何だかんだでキョンくんから誘いにいくのはハルにゃんだけなんだよ?  
「買ってきた」  
おっ、二人の犬も食わない争いを観戦してたら有希ちゃんが帰ってきた。  
*  
有希ちゃんが買ってきたのはあたしに身躱しの服(旅人の服ver)、魔法の盾。  
ハルにゃんに身躱しの服(武道着ver)、パワーナックル右手。  
キョンくんには魔法の鎧とドラゴンシールドってな感じかな。  
ついでのキョンくんが一番豪華なあたり、有希もキョンくんを意識してるのかも。  
感情を表に出さないから、わからないんだけどね。  
「装備も揃ったし、私たちもジパングに出発よ!」  
「それじゃ、またルイーダの酒場で」  
 
あたしもハルにゃん達も、手分けして頑張るにょろ〜!  
 
*  
……ふぅ、あたしもそろそろ行きますかね。  
あたしは地球のへその受け付けまで歩いた。  
おっちゃん、大人一枚!えっ、観光?違うにょろ!  
ブルーオーブを取りに来たんだよっ。  
こうしてあたしは切符を手に、地球のへそまで赴いた。  
 
地球のへそというのはただ世界地図のおへその位置にあるだけで、  
実際は何の変哲もない洞窟みたい。  
中の魔物はあんまり強くないけど、数が多いのが厄介だね。  
チームワークの素晴らしさを痛感。  
でも有希ちゃんが買ってくれた身躱しの服のお陰で体が軽い軽い。  
あたしはわらわらと沸いてくる敵さんの攻撃をひらひら躱しながら、  
そいつらの身体に鋼の刄をばっこんばっこん叩き込んだ。  
巡り巡って道が二手に別れた所に来た。うーん、考えても仕方ないし、  
適当に行こうかな。いつもだったら二手に別れられるのにな。  
てくてく  
てくてく  
あれ?壁にお面がいっぱい埋まってるよ?  
「……引き返せ」  
お面はあたしが横を通ると目を光らせてそう喋った。うへぇ、気味悪い。  
でも引き返せって言われると行きたくなるのが人情だよねっ  
「引き返せ」  
てくてく  
「引き返せ」  
てくてく  
……  
一番奥に宝箱はっけーん!やった、案外ちょろいもんだねっ。  
では、さっさと開けて持ちかえるとしますか  
 
ってうあぁっ!!!手が食われそうになった!  
 
人食い箱かぁ……有希とか小泉くんが行けば引っかかんなかっただろうな。  
壁に埋まってる仮面の「それ見たことか」みたいな表情が腹立つー。  
あたしは剣を構えて人食い箱と対峙した。  
人食い箱の攻撃!  
山なりに飛んでくるだけだから軌道が読めれば何とでもなるねっ。  
着地したところを逆袈裟の一撃!  
すごい手応えとともにぶっ飛んでったけど、まだぴんぴんしてる。  
人食い箱の攻撃!  
今度は着地点の横で待ち構えて首位打者剣をおみまいした。  
ふっとぶ。まだ生きてる。攻撃、躱す。  
うーん、きりがないねぇ。ちょっと雷を使うよっ。  
 
説明しようっ!鶴屋さんは雷を剣の形に顕現させることによって、  
剣の威力を飛躍的に高めることができるのだっ!  
船旅の途中で編み出した技、使わせてもらうよっ。  
人食い箱の攻撃!  
あはは、形が形だけに飛び付くことしか出来ないみたい。  
今度は逆のバッターボックスに立って……横薙ぎ!  
ずがーんという炸裂音と共に吹っ飛んでいった人食い箱は、  
ひしゃげてそのまま動かなくなった。  
あたしの鋼の剣もひん曲がっちゃった。高熱でやわっこくなっちゃったんだね。  
ごめんよみくるっ。  
 
しっかし強いねこの……  
名前決めてなかったか。  
エレクトリカルイレイサー!  
……長いね。めんどいからビリビリ剣でいいや。  
……さって、気を取り直してブルーオーブを探そうかなっ!  
*  
別れ道のもうかたっぽに、案の定オーブがあった。一人で掲げてみる。  
寂しい。やっぱりあたしに一人旅は合わないねっ。皆と早く会いたいな。  
あたしはすぐに脱出魔法を唱えて、その足でアリアハンまで飛んでった。  
 
皆が帰ってくるまで、久しぶりに家でごろごろしてようかねぇ。  
ベッドに寝っ転がる。う〜、昨日のキョンくんを思い出しちゃった。  
……激しかったなあ。  
……もう我慢できない。あたしは秘部に指を這わせる。  
もうあそこはえっちな蜜がいっぱい。んっ……ダメだぁ。  
何かキョンくんの代わりになるもの、太くて、熱くて、おっきいもの  
……ないよぅ。やっぱりキョンくんのが欲しいよ……  
はぅ、キョンくん、キョンくん、キョンくん……  
……こんなことばっかしてちゃダメだ。  
明日ルイーダの酒場にいる冒険者たちも連れて  
みくるの手伝いに行こっかな。  
……でも今はひとまず昨日のえっちなキョンくんを思い出して一人プレイだね。  
古泉くん、レイプしてごめんよ。今度謝っておかなきゃねっ。  
 
*  
涼宮さん達と別れて今日が初日。イエローオーブを手に入れるために、  
まずは富を築かなきゃ。うん、頑張ろう。  
とりあえず、お店を作って外貨を稼げるようにするのが先決ですよね。  
「わたし 村から 人 呼んでくる」  
あっ、おじさんありがとうございます。  
おじさんは山を越えてスーの村まで行きました。その間わたしは何をしようかな。  
わたしに力仕事は向いてないから……むこーうの森で薬になりそうな  
木の実でも拾ってこようかな。調合ハーブは普通の道具屋には置いてないから、  
売れば結構なお金になるんです。聖水の撒いてある外にでるのは危険だけど、  
人材不足で門番が雇えないから、仕方ないよね。  
……  
森に着きました。ここは自然が豊かだから、資源には困らないみたいですね。  
わたしはモンスターに見つからないように薬草や木の実を拾いました。  
うんしょ、うんしょ  
……  
何だかあちこちから物音が聞こえます。ふぇーん、恐いですー。  
……  
道具袋がいっぱいになりました。魔物に襲われないうちに早く帰らなきゃ。  
……さっきから、誰かに見られてる気がするんだけど、気のせいかなぁ?  
*  
家に帰ったら、おじさんの他にスーの村人さんが5人いて、  
家づくりをしていました。彼らはここに住んでくれるみたい。  
狩りで食料を調達してくれるみたいだから、気にしていた食料問題が  
あっさり解決しちゃいました。もう感激です。  
明日も頑張ろう。待っててね、みんな、キョンくん。  
*  
次の日、起きたらいくつか家が完成してました。町までの看板まで付いて、  
いよいよ「一軒家」から「集落」にランクアップしたみたい。  
みんなの給料をどうしようか聞いたら、そんなもの要らないから  
代わりに私たちを踏んでくださいって言われたけど、  
恩人のみなさんにそんなこと出来ません。  
この辺りでとれるお茶っ葉でお茶をごちそうしてあげようかな。  
ということで今日も使えそうな植物を取りに森へ。  
森には色んなものがあって、中には麻薬の原料とかもあるんだけど、  
そんな商売はだめなのですー。  
森から帰るとき、仮面をかぶって槍をもったモンスターが手を振ってきたので、  
ばいばいして返したら、狂喜して走っていきました。何だったんだろう。  
帰って皆にお茶を振る舞いました。皆喜んでくたみたい。  
でも労うよりも「役立たず」って罵ってほしかったそうです。  
そんなことないのにね。  
 
*  
三日目の朝、谷口くんと国木田くんが遊びに来ました。  
「あーっ!朝比奈さーん!俺です、谷口です!覚えてますか?」  
あっ、いらっしゃい。どうしたの?こんな所で。  
「船で全国を旅してる途中だったんです。偶然ですね」  
うふ、ゆっくりしていってね。谷口くん、国木田くん。  
「今日は泊まっていきますよ。宿賃も払いますからね!」  
お客さんが来てくれたので、ここに来て初めて商売をすることができました。  
スーの人たちは、今日も黙々と仕事をしてくれています。  
時々変なことを言うけど、基本的にはいい人たちです。  
今日は森には行かないで、お客さん二人の武勇伝を聞きながら  
調合ハーブを作りました。体力回復+ステータス異常解消とか、体力大回復とか、  
他の町では売っていない特殊なアイテムばかりです。  
これを谷口くん達に持たせて、町の宣伝をしてもらうんです。  
国木田くんの考えなんだけど、上手く行くといいなぁ。  
夕方ごろ、初めての移民の方が数名見えました。ムオルの村出身の方だそうで、  
鶴屋さんに紹介されてここへ来てくださったそうです。ありがとう鶴屋さん。  
急に人口が増えちゃって、寝るとこが無くなってしまったので、  
谷口くんと同じ布団で寝ることになりました。ごめんね……お金取ってるのに。  
「いえいえ、むしろ追加料金払ってもいいくらいですよ!」  
谷口くん、わたしのおっぱいを見てるのに気付いちゃった。  
ふみゅぅ……えっちはサービスに含まれてないですよぅ。  
「間違いが起こらないように、谷口は縛っといてください」  
って国木田くんに言われたので、仕方なく手足を縛って固定することにしました。  
スーの人が羨ましそうにこっちを見てる。  
*  
四日目。  
谷口くん達を見送ったあと、私たちは新たな家づくりに取り掛かりました。  
新たな住人さんたちも、  
給料はいらないそうです。  
「もう鶴屋さんがくれた」んだって。何を貰ったんだろう。  
……って考えてたら、鶴屋さんが飛んできました!  
 
「やっほー。みくるーっ!手伝いにきたよっ!」  
ふぇーん、会いたかったよぅ……。  
「ルイーダの酒場でたむろしてる奴らも一緒に連れてきたよっ。  
十分にこき使ってやってくれっ」  
あんっ、ありがとう鶴屋さぁん……おっぱい、もまないでぇ、  
えっちな声が出ちゃう〜  
「あ〜も〜可愛いなみくるはっ!」  
鶴屋さんは私のおっぱいを揉みながら耳をはむはむし始めました。  
ひゃあぁぁ……みんな見てるよぉ。  
「ごめんごめん!みくるを見てるとつい襲いたくなるんだよねぇ」  
うふふ。もう、鶴屋さんのエッチ!  
……あれ?鶴屋さんの笑顔が引きつった。どうかしたの?  
「え?あ、いや、な、何でもないさっ」  
またからからと笑いだす。ムオル出身の人達は鶴屋さんを  
何だかいやらしい目付きで見てる。もう、勇者様をそんな目で見ちゃダメです!  
*  
ルイーダの常連さん達も加わって、家づくりは着々と進んでいきました。  
お給料については「みくるちゃんからお金は貰えないよ!  
むしろこっちがお小遣いをあげないとねハァハァ」  
とのことです。みんな親切で助かりました。  
夜は新しくなったわたしの家でお茶パーティー。ルイーダの人達は「新境地だ」  
とか言いながらカフェインに酔っ払っていました。  
そういえばお酒も用意しないといけないですね。  
今日は鶴屋さんと一緒の布団で寝ることになりました。  
「みくるっ、あたしを抱いておくれっ!」  
と言っておっぱいに顔を埋める鶴屋さんを抱き締めながら眠りに就きました。  
明日もまた頑張ろう。待っててね、みんな、キョンくん――  
 

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