「次に黒板に書かれるのは・・・Vote For New Couple」  
 
きっかけは、ほんのささいなことだった。  
俺が彼女と話すようになったのは、席替えで、席が隣同士になってから。  
「おっはよー。」  
毎朝、丸刈りの俺の頭をグリグリと撫でてくる。今じゃすっかり朝の挨拶の一部となり、俺も悪い気はしない。  
野球部というのは朝練がある。朝っぱらから男だけで汗まみれになるものだから、彼女の朝の挨拶は一種の清涼剤のようなものだ。俺の頭を撫でてくるのは朝だけではない。気が向くと、撫でてくる。  
ジョリジョリ感が気持ちいいらしい。お前変態か。しかし  
「あんたの頭を剣山がわりにして花活けたいわね。」  
などとも言ってくる。お前茶道部だろうが。こいつにかかっちゃ野球部の伝統もかなわない。こんな他愛のない会話も実は楽しんでいた。  
 
その日の放課後も、いつものように俺の頭をグリグリとして  
「部活がんばんなさいね。」  
お互いの部活へ向かった。  
朝は天気よかったものの、昼ごろには曇り始め、部活が始まってしばらくするとポツポツと雨が降ってきた。部活が終わるころにはすっかり本降りになっていた。外の部活というのは、いつ雨に降られるか  
分からないのでたいてい折りたたみ傘を持っている・・・らしい。あくまでも一般論だが、俺も例外ではなく、おかげで雨に濡れことなく帰路に着くことができた。  
部活仲間と歩いていると、道端で倒れている人間が視界に入った。よく見ると、北高の女子生徒だった。俺たちは駆け寄って安否を確認しようとすると、  
「あれ?大野木?」  
倒れていたのはいつも俺の頭を撫でてくる大野木だった。大野木は帰り道、側溝で滑ってコケたらしい。大野木をコケさせた側溝を見ると、フタに靴が乗っていた。盛大にコケたようだ。  
「ほれ、立てるか?」  
「いたた・・・」  
どうやら足首を挫いたようだ。俺は大野木に肩を貸してやり  
「ごめん、俺こいつ送るからー、」  
と部活仲間を探したが、誰もいなくなっていた。どんな気の遣い方だ。そのすばやさを盗塁に生かせよ。  
「ゆっくり歩くからな。」  
足を引きずる大野木に合わせ、ゆっくり歩き出した。  
「それにしても、なんで大野木はこんな遅くに帰ってるんだ?」  
 
「・・・えっ?」  
「茶道部ってとっくに部活終わってるだろ?」  
「・・・いや、その・・・」  
「どっか寄り道でもしてたのか?」  
「・・・行ってたの・・・」  
「は?」  
「マックよマック!お腹空いたから寄ってたの!文句ある?」  
大野木は何故か真っ赤な顔をして怒鳴った。  
「お前、運動部じゃないんだからあんまり喰うと太るぞ?」  
この言葉にカチンときたらしい。  
「うるさいわね!だから一人で行ってたのに!もういいわ!私一人で帰るから!」  
こら、暴れるなって!そんな暴れたら、  
「「うわっ!!」」  
ドシャア!!  
言わんこっちゃない。二人して倒れてしまった。俺はとっさに大野木の下になるようにしたので、今大野木は俺に覆いかぶさる格好となっている。  
「ご・・・ごめんなさい。」  
申し訳なさそうに俺の顔を覗き込んできた。  
「あ・・・」  
「え・・・?」  
大野木の服は、さっきコケた時に濡れてしまっていたようだ。そして今倒れたときに俺の体に密着しー、つまり、制服からブラが透けて見えている。  
「ひゃっ!」  
慌てて両腕で胸を隠す大野木。全身雨で濡れている大野木。妙にエロかった。それに見とれていたら、雨がやんでいることにも気がつかなかった。  
 
「ちょ、ちょっと?」  
俺は大野木をおんぶした。肩を貸して歩いていると遅くなるし、何より今大野木をまともに見るとどうにかなりそうだったからだ。  
「あんたの服まで濡れちゃうわよ?」  
「野球部はそんなの気にしないよ。」  
「・・・」  
しばらく沈黙。そして  
「・・・ありがとう。」  
という言葉が背中から聞こえた。  
 
 
公園に立ち寄り、ベンチに大野木を降ろした。コールドスプレーを持っていたことを思い出し、大野木の挫いたとみられる足首にスプレーした。  
「野球部員ってみんなそんなの持ってるの?」  
「・・・まあな。ボールが体に当たるのしょっちゅうだし。」  
冷静な口調で言っているが、内心は彼女の細い足を触っているせいで心臓はバクバクだ。しかもこの位置からではスカートの中まで・・・いかん!  
「?どしたの?」  
俺はガバッと立ち上がると  
「これで応急処置は済んだ!」  
大野木の隣に座った。しばらくすればもう少し楽になるぞ。  
「・・・・・・」  
再び沈黙。公園には俺たち以外人影はなかった。  
「俺たちしかいないな・・・」  
ポツリと言ってしまった。  
「えっ?」  
ピクッと大野木がこちらを向く。いや、深い意味はないって!しかし彼女は笑顔で  
「そういえばそうね。クラスの中はいつも騒がしいし。」  
二人に会話が始まった。  
「お前いつも俺の頭撫でてくるだろー。あれ恥ずかしいんだからな。」  
「あら、嬉しそうにしてるくせに。」  
「まあ、おまえだからだけどな。」  
「・・・」  
ん?また沈黙だ。俺、なんか悪いこと言ったかな?  
「・・・私だと嬉しいの?」  
うつむいたまま、大野木が小さな声で言った。  
「えっ、いやっ、そのっ」  
しまった調子に乗って口が滑ってしまった。  
「私だってあんただけよ、頭、撫でたりするの・・・」  
ふいに大野木が顔を上げ、俺を見つめてきた。街灯に照らされた大野木の瞳は少し潤み、色っぽさを醸し出していた。  
「俺、お前のことが好きなんだ・・・」  
言ってしまった。その顔で見つめられたら、自然と言葉が出ていたのだ。俺の視界には、頬を赤くしている大野木の姿があった。  
「やっと、言ってくれた・・・。」  
それは俺たち、相思相愛の仲だったってことか?俺は、体の心から嬉しさがこみ上げてきた。  
次の瞬間、俺は大野木の唇に自分の唇を重ねていた。相手の抵抗はなかった。大野木の唇は、いままで経験したことのない柔らかさを持っていた。  
「んっ・・・。」  
いったん、唇を離した。  
「なあ、もっとキスしていいか?」  
彼女の返事は目を閉じることだった。  
ぷぷ・・・むむ・・・くちゅ・・・  
 
さっきよりも深く、そして舌も絡ませた。お互いの唾液が混じりあい、それすら飲んでいた。  
「ぷふ・・・あんっ!」  
気がつくと俺は制服の上から大野木の胸を揉んでいた。かわいい嬌声があがる。  
「あっ、ごめん、つい・・・」  
慌てて手を離した。怒ったかな?と思ったが  
「さ、触ってもいいわよ・・・」  
思わぬ反応。  
「いっいいのか?直に触っちゃうぞ?」  
「女の子に恥かかせないでよ。」  
俺はおずおずと制服の上着の中に手を入れた。程なくしてブラに触れた。そのまま、ブラの中に手を侵入させていった。  
「うっ・・・。」  
ピクンと大野木が震えた。  
「私、ちっちゃいでしょ?」  
小刻みに震える声で聞かれた。  
「い、いや・・・そんなことない。マ、マシュマロみたいに柔らかい。」  
「えっ・・・やっ、そんなきつく揉まないでぇっ!」  
そのマシュマロのような感触が俺を刺激したのか、俺は脇目も振らず大野木の胸を揉みだした。五本の指をバラバラに動かしながら。  
「あっ、あっ、ひっ」  
俺の指の動きにあわせて大野木が感じている。頬を染め、両目を力いっぱい閉じて、俺の制服をがっしりつかんで。大野木の感じている顔を見ていたら、すっかり俺の下半身は元気になっていた。  
しばらくすると、大野木の半開きになった小さな口から吐息とともに唾液が垂れてきた。  
「あっ、うぶっ」  
俺は唇を重ねて、ごくごくと大野木の唾液を飲んでいた。唇を重ねていても、胸を揉むのををやめなかったので、唇越しに大野木の感じる声が伝わってきた。  
「はあ・・・はあ・・・」  
どれくらいその行為をしていただろうか。唇を離すと、二人とも汗をかいていた。  
「な、なあ。今度は俺の触ってくれ・・・。」  
「え・・・俺のって、えっ!」  
大野木が言い終わるより早く、その手を股間に持っていった。  
「俺、もうこんななんだ・・・。」  
「すごい・・・カチカチ。」  
恥らうような驚くような大野木に、俺は止まらなくなった。  
「だから、このまま!」  
俺は大野木をベンチに押し倒した。大野木は悲鳴を上げなかった。再び沈黙が訪れた。  
「・・・・・・」  
「やさしくしてよね。」  
「あ・・・ああ。」  
沈黙の後の言葉は、それくらいでしかなかった。次の瞬間には、俺の手が大野木のスカートの中に入っていた。  
「なんだお前グッショリじゃないか。」  
ショーツは一部分だけがやけに濡れていた。雨で濡れたわけではないのは明らかだった。  
「言わないでよっ」  
俺はショーツをずらし、女性の秘所の割れ目に指を這わせた。指の両側に、温かい圧迫感を覚えた。  
 
「いや・・・いや・・・」  
スカートの中に入る腕を、両手でつかんでいる大野木は、口では抵抗しているようだったが、その両手はただ俺の腕をつかんでいるだけだった。俺は指を少し曲げてみた。すると、ぬるっと沈み込んでいった。  
その穴は、さらに温かかかった。  
「な・・・膣に、指があ・・・」  
くちゅくちゅ・・・  
俺が指を動かすと、そんな音がしだした。大野木の喘ぎ声にも何か艶のようなものが出てきた。彼女の体が痙攣したかのように反り返る。俺はもう、大野木のそんな姿さえ愛しくなっていた。  
「やだ、そんなの舐めないでよ・・・」  
大野木の愛液の付いた指を俺は舐めていた。それは俺においしいとさえ感じさせた。  
「よ、よし、じゃあ、挿れるぞ。」  
俺はチャックを開け、ペニスを空気中に露出させた。自分でもびっくりするくらい、脈動している。  
大野木の両足を開いたとき  
「痛っ」  
さっき捻ったところがまだ少し痛むようだ。俺は大野木を立たせ、俺に背を向けさせた。そしてベンチの背もたれに両手を付かせ、尻を突き出させた。そう、立ちバックってやつだ。俺はその上で大野木の  
捻ったほうの足をつかんで持ち上げた。これなら足首も痛くないだろう。  
「やっ、こ、こんな格好恥ずかしいよぉ・・・」  
俺は大野木の声も聞かず、スカートをめくりショーツをずらして彼女の入り口に自分のペニスをあてがった。  
「んんっ!」  
ちゅぷぷ・・・  
ゆっくり挿入した。  
「あああ・・・入ってくるう・・・」  
「大野木ぃぃ、せ、狭いぞお・・・」  
おもむろにピストン運動を開始すると、お互いの股間がぶつかる音がしだした。乾いた音だけでなく、水音も混ざっていた。  
「あっ、ああっ、すごい、深いいぃ!」  
今まで聞いたことのないあられもない嬌声で大野木が喘ぐ。それが俺の性的エネルギーとなり、腰の動きを加速させた。  
「ふっ、ううっ、大野木っ、気持ちいいよっ!」  
「わっ私もっ、もっと、もっとしてっ!」  
二人とも、普段クラスで会話するときのような精神状態ではなかった。今はオスとメス、お互いを求めて止まらないのだ。俺はその形のいい尻をわしづかみにしてみた。指の間から尻肉が溢れる。バックから  
突いているから大野木のアナルも丸見えだ。アナルも俺の腰の動きにあわせてヒクヒク動いている。  
「大野木、俺そろそろ・・・」  
「いっいいよ、膣に出しても・・・」  
女性からこう言われたら、男性はどうするだろうか。やはり今一度確認するのではないだろうか。俺もそう思った。しかし人間には思考と行動が一致しない場合がある。今の俺がそうだ。俺は頭の中では中出し  
はまずいと思ったが、体はまったく大野木からペニスを引き抜こうとするそぶりすら見せなかったのだ。  
「大野木っ、射精るっ!」  
その言葉に反応するように、大野木の膣壁が俺のペニスを締め付け始めた。  
「きっきてっ。出してっ!」  
ビュルウウウッ〜!!ドクッ!  
俺の分身が、大野木の子宮めがけて飛び出した。俺のペニスは激しく脈動し、何度も何度も射精を繰り返した。気を失いそうな射精感。  
「きゃああっ、ちょ、ちょっと多すぎよお・・・」  
俺の射精量がすさまじいのか、大野木が苦しそうにしている。  
「すまんっ、まだ射精るっ!」  
「あんっ、ああっ、溢れちゃううっ!」  
結合部の隙間から、精液が溢れ出した。大野木の足を地面に向かって伝ってゆく。その足も、ガクガクと震えている。  
俺が大野木の最深部めがけて大量の精液を放ち終えると、ようやくペニスが収縮し始めた。ペニスを引き抜くと、尿道に残っていた精液が飛び出し、尻とショーツを汚した。大野木の秘所からは、ドロドロと俺の  
精液が逆流していた。  
「もう、出し過ぎだってば・・・」  
大野木が尻を突き出したまま自分の腹を軽く押すと、さらに精液が飛び出してきた。  
 
 
数分後、俺は大野木をお姫様抱っこしてベンチに座っていた。お互い抱き合って、行為の余韻に浸っていた。  
「私のスカートの内側とショーツまで、あんたの精液でベトベトよ。」  
「す、すまん、あんなに出るとは思わなかった。」  
「今度はもっと落ち着いたところでしましょうよ。」  
「おまえ、意外とスケベだな。」  
「バカッ」  
俺は今日何度目かの大野木とのキスをした。10数年間数えるほどもないキスを、この数時間で数えきれない位している。俺は幸せな気分になっていた。  
 
「ねえ、今ちょっと気になったんだけど。」  
「何だ?」  
「今、何時?」  
公園の時計を見ると、えらい時間になっていた。家に帰ったらなんて言い訳しよう。  
「正直に、私とHしてたって言っちゃえば?」  
大野木はいたずらっ子のように笑う。そんなこと言えるかよ。  
「よし、帰ろう。ちゃんとおまえの家まで送るから。」  
俺は大野木をおんぶして今度こそ帰路に着いた。  
 
俺たちの交際は、こうして始まりを告げた。  
 
 
終わり  
 

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