ある日長門と朝倉と喜緑さんが揃って俺を呼び出した。
「思念体はあなたの協力を失いたくないとの結論を出した」
「そしてあなたの意思を奪わないで懐柔するってことに決まったの。
意思を奪って涼宮さんが感づいたりしたら困るし、あなたの望みを叶えるくらいは
別に減るものじゃないしね。でもあまり協力的じゃなくなるとわからないわよ?
あなたの意思を奪うことも楽なんだから。」
「私達がある程度までならあなたの望む物を与えて、望む事をして差し上げます。」
「……望みを言って」
「急に言われてもな…」
朝倉が寄ってきて俺に抱きつき、胸を押し付ける。
「何でもいいのよ?な・ん・で・も♪」
俺は悩んだ。長門の言うことを聞くのに抵抗はない。
だが俺が一体何をした。
本当に褒美を受けるべきなのは……長門じゃないのか。