「キョンくん何見てるの?」  
珍しく両親のいない平日のある日、ソファーでテレビを見ていると妹がやってきた。  
「お前こういうの苦手だろ」  
写っているのは心霊番組。  
「あっ!やだやだ…」  
耳を塞いでしゃがみ込む妹。肝試しの類は平気なのに  
ドキュメンタリーになったものは苦手なのだという。  
 
「今日のはそんなに怖くねぇよ」  
ぐいっと妹の腕を引き寄せる。  
「イヤ。」  
と言いながらも俺の横に座らされる。  
いつものパターンである。この後寝れなくなってお袋の布団に行く確率が25%、  
俺のベッドに来る確率が75%ってところだ。つまり一人で寝れなくなる確率100%。  
 
「やだよぉ」  
「俺も見ててやるから。」  
「…じゃあここで見る。」  
足の上に乗って抱きついてくる妹。足をばたつかせ、  
俺の胸に顔を擦りつけながら笑っている。  
「にはは〜」  
親のいない時に限って妙に甘えてくるなこいつは…  
 
最初の話は風呂に入っていたら後ろに誰かがいる!系のありきたりな話だったが、  
妹を怖がらせるには十分だったようで開始2分頃から既に膝の上で丸くなっていた。  
 
ピピーッ!  
ちょうどいい頃に風呂が沸いたことを告げるアラームが鳴る。  
「風呂沸いたぞ。入ってこいよ」  
「え?でも…」  
「なんだ、怖いのか?」  
「…別にぃ〜」  
どうなることやら。…久しぶりに一緒に入ってやるのもいいかもな。  
 
「ねぇやっぱり一人で入るのやだぁ〜」  
ほれきた。風呂場に行くと妹がドアから顔を覗かせている。  
「キョンくんのせいなんだから一緒に入ってよ」  
「わかったよ。」  
 
「ちんちんだ」  
「女の子がそんなこと言うんじゃありません。」  
妹と二人で湯舟につかる。  
半年…いや一年ぶりくらいか。ある日突然拒まれるのも嫌なので  
俺の方から一緒に入らないようにしたのだが、まだそれほどの年頃でもなかったようだ。  
 
「なんかキョンくん筋肉ついたね」  
雑用だからな。…こいつもだんだん胸がふくらんできたか?  
まあ一緒に風呂に入れるくらいならまだまだ十分子供だろう。  
「キョ〜ンくぅ〜ん」  
それにこんな風に…抱きついてきたりするしな。  
 
「んー……」  
余程居心地がいいらしい。  
耳の近くで今にも寝てしまいそうな声を出しながらも、  
頭の後ろに回された細い腕はぎゅっと俺を離さない。  
「……」  
今日は恥ずかしい程にお兄ちゃんっ子だな…  
にしてもこいつは今にも寝つくんじゃないか?  
「……すー……すー……」  
寝やがった。  
 
寝ている妹を観察。起きている時はあまり見ないようにしていた股間に目をやる。  
生えてないな…それもそうか。  
などと思っていると少し欲望が沸き上がってきた。  
妹を引き離して胸に触れる。柔らかさよりも肌の手触りが心地いい。  
 
「…なんで勃起してんだ俺のは」  
妹が起きた時これでは不味いので  
必死に他のことを考えるのだが、  
「んー……」  
細い腕が再び俺に絡みつき、その拍子に妹の股間が俺の物の裏スジに擦れる。  
「うっ……うぁっ…」  
「ん……」  
他人との触れ合いによってもたらされた快感は予想以上に大きかった。  
膨れ上がった欲望が理性を押しのける。  
「……ハァッ……ハァッ……」  
「……」  
寝ている妹を見ながら石鹸を手にとる。  
「…起きないでくれよ。」  
 
妹の股に石鹸を擦りつけ泡立たせる。  
そしてその太股の根元に充血した物を挟み、腰を振る。  
「うっ!…あぁ…」  
寝ている無垢な存在を犯す行為にますます肉欲が理性を押し潰す。  
最早何も考えられなくなり妹を強く抱きしめる。  
 
「…え?…え?」  
妹が起きてしまった。俺の顔を見上げている。  
「…ねぇ…何してるの?…ねぇ…キョンくん…怖いよ…」  
少し怯えているようだ。かまわず腰を振り続ける。  
「ねぇってば……」  
うるさい口だ。  
「んっ!?んむっ!……」  
唇を唇で塞ぐ。もう少し抵抗されるかと思っていたがむしろ大人しくなった。  
「ぷは……あ……やだ…」  
口を離すのを嫌がる妹。もう一度口を近づけると今度は  
自分から俺の唇に吸いつく……何されてるかわかってんのか?こいつは。  
 
気持ちが高ぶり、もっと強い刺激が欲しくなってきた。  
妹の足を持ち上げ太股を閉じさせると、今度は下から足の間に入れる。  
「くぅっ…」  
「ん………」  
先程の体制よりも強い快感が体に走る。敏感な部分を擦られているのに  
妹はトロンとした目をしたまま何の抵抗もしない。  
時折口づけを交わしながら行為を続ける。  
 
「うっ…く…はぁっ…」  
「んっ…んぁっ…」  
互いの熱は風呂の湯より熱く、二人は溶け合うように抱きしめ合い、そして互いを慰める。  
……そろそろ限界か。  
 
「はぁっ…そろそろ…」  
「え?…あ…あっ!あっ!」  
俺が一層強く腰を動かすと、妹にも刺激が行っているらしく  
あえぎ声のようなものを漏らし始める。  
「ぐ……あ………出るっ!…」  
ドクッ!  
湯舟から体を出し妹を突き上げ、精を放つ。  
今まで感じたことのない程の快感が駆け巡る。  
放たれた精が妹の腹にかかり、幼い体を妖しく光らせている。  
「あ……熱…い…」  
こいつも軽く絶頂を迎えたらしい。  
 
「………」  
「………」  
行為の後から自責の念がこみあげる。なんだって俺は…こんなことを…  
「…悪かったな。もうしない。」  
「いいよ」  
「……」  
「内緒にしといてあげるね?」  
「…ああ。」  
「あと……あたしチューしたの初めてだからね?」  
と言って妹は風呂からあがって行った。  
 
この罪は…どう償ったものかね。長門にでも懺悔するか。  
ハルヒにしといた方が然るべき報いを受けられそうだがな。  
 
―終了―  

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