「さて、とりあえずどっかに到着したみたいだ…  
ちょっとした事故で歪みが生じたのか?今までこんな事無かったんだけどな…考えても仕方無い、とりあえず状況を把握しないと…」  
 
ふと周りを見渡してみる、綺麗な夜空だった、ここはどうも建物の屋上らしい  
「特に以上は感じない…何故こんな所に来たんだか」  
月が照らしている、ふと考え込んでしまった  
「まさかあんな…」なんて思いに耽っていると、  
 
!!  
 
ふと後ろの気配に気付く、影でよく見えないが女の子か?ビックリさせるなよ…  
「ねえ、あなたここで何してるの?」  
確かに女の子だ、だが俺は彼女に忠告した、、  
「こんな時間に君が何してるのか逆に聞きたいね、もう夜中だ、あまり出歩かない方が…」  
そんな俺の忠告も聞かず彼女が歩いてきた  
お、中々の美人だ、胸も結構デカイし、あ、失敬…見た目16歳位に見える、凛々しい眉が印象的だ  
彼女は俺の目の前まで来た、俺は重ねて  
「ほら、女の子は夜危ないから、早く帰ったほうがいい…」なんて忠告した、  
「気を使ってくれてありがとう」感謝されるのは嬉しいもんだね、特に女の子からは…  
なんて思ってた束の間、  
 
 
 
「でもあなたは私の監察状況において邪魔な存在なの…」と彼女は俺に告げた  
 
 
 
いきなり何を言いやがるんだ、まったく!  
「俺はたった今ここに来たんだ!どういう意味か説明しろ!」  
声を荒げる、いきなり俺の前に現れ、その上邪魔だと抜かした女に質問をぶつけた  
「ごめんなさい、詳しくは言えないの…、言えることはあなたがこの世界に干渉すべきでは無いってことだけ」  
女はそう言った、  
「干渉すべきじゃないのなら何故ここに着いたか分からない…」疑問を投げかけた、  
今までこんなことが無かったせいか状況が全く把握できず少し不安になったが、次の瞬間  
「大丈夫、あなたが消えればそれで済むことだから」  
一瞬耳を疑ったが確かにそう聞こえた、俺はとっさに言った  
「いきなりだな…抵抗すると言ったら?」  
「抵抗するだけ無・駄・よ♪」  
笑顔を浮かべて言いやがる、見た目そんなことする風には見えないんだけど…物騒な世界だな…  
 
「女の子に手は出したくないんだよね…けど俺も消されたくは無い」  
と、二つの剣を取り出す…、正直生身でも勝てるな、でも出すに越した事は無い  
「大丈夫、もう気を使ってくれなくても結構よ、だって貴方は絶対に私に勝てないから」  
大した自信だな君〜、俺も舐められたもんだぜ、じゃ遠慮なくいかせてもらう…  
ん?ふと周りを見回すと、今までの景色が変わっていた…  
「なんだ新手の魔法か何かか?この世界からは何も感じなかった筈…」  
そんなことを言いつつ視線を戻すと何やら両手に剣みたいなものを持っていた…一体何処から出したんだ?  
「ごめんなさい、その質問には答えられないの…それじゃあ、行くわね!」  
急に正面から突撃してきた、せっかちだな…だが考える暇も無い、そして剣同士がかち合う!  
 
ヴァギィイン!!  
あ、あれ?押されてるの?俺は我に返った…  
「グッ!じょ、冗談じゃない!俺が力負けするなんて!」  
前言撤回だ!なんだこの馬鹿力!  
「だから言ったでしょ、あなたは勝てないって…」  
彼女がそう言った瞬間、俺は吹き飛んだ、何だ?今のは?本能のままにどうにか着地できた…  
「く、何故ここまでの力が…どうなってるんだ?」  
なんて娘だ…正直舐めていたが…現実は見事に裏切ってくれた…  
「私もびっくり、今ので終わると思ってたんだけどな…」  
俺の命はそこまで安くないっての…  
「俺もただじゃ死ねないんだよな…」  
間髪いれず銃を取り出す、俺にここまでやらせるとは…思ってもみなかった  
「これならどうだ?あれでもそれなりに気を使ってたんだぜ?」  
手段を選んだ俺が甘ちゃんだったな、銃に魔力を装填する  
「あら、器用なのね、私がやり方を知りたいくらい」  
俺はその強さを知りたいね…その瞬間、一気に全弾ぶち込む!  
ガガガガガガガガガガッ!!  
……これで終わったかな…十数発すべて命中した…確かに命中した…  
 
 

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