世界改変プログラムは作動した。
「まさかこのようなかたちに世界が改変されてしまうとは思いませんでした」
つぶやく喜緑さん。
その喜緑さんの胸のあたりが寂しくなっていた。
ちなみに長門はまったく変化なしだ。喜ぶべきか哀れむべきか……
「つまりですね、『女性は貧乳』というのが常識な世界になってしまったんです」
つまり3日間は女性の胸に夢も希望も詰まっちゃいないってことか。寂しい世の中だな、おい……
「………」
「あのー、なぜここにいるんですか?」
「………」
「え?胸の大きいメンバーと同じ空間にいたくない、ですか?それで生徒会室に来るというのはどういうイヤミなんでしょう」
「………」
「まあ、愚痴ぐらいなら聞いてあげてもいいですけど。
はあ、つまり長門さんは、全員貧乳にすることで自分の欠点を抹消しようと考えたと」
「この変化のなさは予想外」
「もう、ここまでくると、彼は長門さんのことを異性としてはまったく見てないと考えるべきでは」
「………」
「イタ!痛い痛い!攻性情報痛い!」