「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方をみる」  
「それは困りますね。彼は我々にとっても重要な人間ですから」  
……えーっとだな……。これはどこから突っ込むべきなんだ?  
簡単に説明すると、朝目が覚めたら日付が戻っていたんだ。理由はしらん。  
長門すら改変されたらしいんだが、なぜ『今日』古泉が此処にいるんだ?  
しかも俺が二度と見たくなかった朝倉の目の前に。  
「死になさい!」  
「残念ですが、消えるのはあなたのようです」  
古泉の笑顔にこのときばかりは癒されたのだが、なんだこの笑顔の戦いは。  
お前ら戦闘シーンなのに全然緊迫感がないぞ。  
「ふんもっふぅ!!!」  
古泉の赤玉が飛ぶ。朝倉は見事なバックジャンプ大回転を決めて呪文を唱える。  
訳分からん。分かる奴がいたらここに来い。そして俺に説明しろ。  
朝倉の呪文が数本の槍を呼び出して、古泉へ向かっている。笑顔じゃなくなるのなら、一本ぐらい刺さっとけ。  
「おっと。危ないですね。あいにく僕は女性を傷つけたくないのですが……」  
お前の言う事はまったく信用できん。  
「いつまでその余裕は持つかしら?」  
朝倉も余裕だな、おい。  
「言わなきゃいけない事を思い出しました。今回の改変をしたのは僕です」  
なんだやぶからぼうに。  
「一度でよいから皆さんと一緒に『最初から』いたいと思いましてね。ちょっと涼宮さんの力を拝借しました」  
機関ってのはそんなことまでするものなのか。  
ハルヒも力を貸すな。無意識なのは分かっているが自分の物を他人に譲るような人間じゃないのは俺がよく知ってるぞ。  
〜〜〜〜○〜〜〜〜  
 
あれから数日。  
古泉は朝倉と一緒にカナダに転校した。  
……ってマテ。あいつらできちまったのか!?まぁ、お似合いだとは思うが……。  
 
これで超能力者が欠けちまったぞ。どうすんだ?ハルヒ。  
「キョンよぉ、お前はこんなことできたりするか?」  
なんだ谷口。お前と一緒にいるということは俺にとっては結構痛い事なんだぞ。モテない男がつるんでいても……。  
って、なんだその手の上の赤玉は。お前まさか  
 
「ニヤケハンサムいなくなっちまうんだぜ?俺としても色々困ってて。SOS団入れてくれよ」  
 
なんでこんな事になるかな。  
やれやれ。  
 

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