昼休み。それはハルヒが変貌を遂げるじかん・・・
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触っていいのか?
「いいって言ってるでしょ。グズグズするんじゃないの」
むぅ・・・
少し躊躇したがこのまま触っても触らなくても怒られるんなら仕方ない。
俺は、しかしハルヒのふっくらとした重みのある乳房を柔らかく握ってみて、
言い様のない快感を感じた。
それは何か値打ちのあるものに触れている感じだった。
軽く揺すると、気持ちのいい重さが手のひらに感ぜられる。
「キョン、キョン〜。」
ハルヒは猫撫で声をあげ気持ちよさげにする。
それを聞き、俺は幾度となくそれを揺すぶった。何か知れなかった。
が、とにかくそれはハルヒの空虚を満たしてくれる、何かしら唯一の貴重な物。
その象徴として俺には感ぜられるのだった。
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き〜んこ〜んカンコン。
ウェストミンスターの鐘が聞こえ、ハルヒは名残惜しそうに立ち上がる。
そうして俺とハルヒはもとの関係に戻るのだ。
ハルヒが出ていく。誰もいない文芸部室から。
誰もいない?
そこには少し赤い顔をした(そう思うのは俺だけだろうか)無表情の少女が一人。
つかむほどのないちいさなちいさなむねをみつめていたのでした。
俺は二三歩退いた。出口はなかった。文芸部室の煤けた壁が俺の背中に触った。
「長門」
と俺は助けを求めた。
「その火を飛び越して。その火を飛び越したら」
長門は息せいてはいるが、清らかな弾んだ声で言った。
裸の若者は躊躇しなかった。
彼の炎に映えた体は、火のなかへまっしぐらに飛び込んだ。
次の刹那にその体は少女のすぐ前にあった。
彼の胸は乳房に軽く触れた。
彼は小さいながらも想像以上の弾力に下半身をいきり立てさせた。
二人は抱き合い、長門が先に柔らかく倒れた。
それは決して男を知った乳房ではなく、まだやっと綻びたばかりで、
それが一たん花を開いたらどんなに美しかろうと思われる胸なのである。
薔薇色の蕾をもちあげている小高い一双の丘のあいだには、
肌の繊細さと清らかさ、すこし冷たい早春の気を漂わせた谷間があった。
ハルヒや朝比奈さんが異常なだけで、
乳房の育ちも決して遅れをとっていなかった。
まだいくばくの固みを帯びたそのふくらみは、今や覚めぎわの眠りにいて、
ほんの羽毛の一触、ほんの微風の愛撫で、目をさましそうにも見えるのである。
ゆっくりと包み込むように触ってやると、もっと、もっと、と見据えた瞳でおねだりされる。
今度は、長門も触ってやるからな。
そう囁き、二人は文芸部室を後にした。
二人のの行方は誰も知らない。