恒例の不思議探索パトロールは、午前中 俺とハルヒがペアになった。  
 
商店街の古本屋に目を留めたハルヒは、「何か面白そう」と言うやいなや  
俺を引っ張って店に入った。  
何となくカビ臭い空気が漂う店内には誰が買うのか理解不能な古い雑誌や  
映画のパンフが積み上げられている。  
それらの古本を興味があるのか無いのか自分でも判らない妙な心境で  
眺めていると、俺を呼ぶハルヒの声がする。  
声の方に向かうとレジの前には、200円!と俺に向かい手を出している  
ハルヒが居た。  
やれやれ、おまえは小学生か? 近頃の小学生でもそんなことしないぞ、  
贖う気力を削がれた俺だが素直にハルヒに渡すのも癪なので直接店主に渡し、  
紙袋に入れられた本を受取りハルヒに渡す。  
 
駅前のファミレスで昼飯を食った後、ハルヒは俺に伝票を押しつける  
替わりに、古本屋で買ったばかりの年代物のクイズ本を取り出しこういった。  
「いい、この本に載っているクイズに答えられなかった人が、今日の  
昼食代を奢るの!」と、爪楊枝の束を突き出した。  
 
「青が出題者で、赤が解答者よ」  
くじ引きの結果、最初の対戦は俺が出題者・ハルヒが解答者でする事になった。  
 
どの問題にしてやろうかなっと、パラパラっとページをめくっていたら  
その問題が目に入った。  
この本からの出題でいいんだな。  
「いいわよ、そのために買ったんだから」  
内心買ったのは俺だろうと突っ込みを入れながらも、ハルヒに確認を取る。  
 
太陽から近い順に惑星をあげよ  
俺の問いにハルヒは自信たっぷりに  
「水・金・地・火・木・土・天・海・冥よ」  
「次の組み合わせは…」  
俺は正解とも不正解とも言っていない内から進めようとするハルヒを  
制し不正解の旨告げた。  
「なんでよ、どこが間違っているというのよ」  
 
ハルヒ、俺はこの本からの出題でいいんだなと念を押したな、この本が刊行  
されたのは1979年だ。  
クイズ本をハルヒに渡し、解説はオチを知っている様子の古泉に任せた。  
 
「涼宮さん、冥王星の軌道はいびつで海王星の軌道より内側に入る部分が  
あるんです。この本が刊行された1979年から1999年の20年の間、冥王星は  
海王星より太陽に近い軌道上に有りました。このクイズ本は半分トンチで  
水・金・地・火・木・土・天・冥・海」を正解にしているんです。」  
 
「うー、冥王星なんか惑星じゃなくなってしまえばいいのに!」  
ハルヒは、伝票を引っ掴むと解散を宣言しレジに向かった  
その間、朝比奈さんは頭の上に巨大な?マークを3つも載せていた。  
 
それは、国際天文学連合総会の前日の事であった。  
 

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