○月×日 晴れ  
今日は長門が家具が欲しいと言ったので近くのドンキホーテに来た。  
 
カーテンに、クッションに、カレンダーに、本棚と何に使うか分からんパーティグッズ。テレビとかオーディオ機器はどうする?  
「いらない」  
そうか、ところで金足りるか?半分だそうか?  
「いい」  
そか、じゃあレジに行こうな。俺は長門から財布を受け取るとレジに向かった。俺が買うのかよ…  
レジは休日ということも相まって込んでいた。ところでみんなご存知と思うがドンキホーテやこのての店にはレジ近くに訳の分からん商品が置いてあったりする。  
大概がその無駄な珍しさに幼い子供が興味を示して親が仕方なしに買ってしまうものだが長門よ…子供じゃないんだからそういう真似はやめなさい。  
「これなに?」  
そういって長門が手に持ったのはストラップ型のボールペンだ。  
「ボールペン?」  
そうだ。普段は携帯ストラップだがいざという時にはボールペンになる優れ物だ。何がいざという時なのかは知らんがな…  
そんなことより前に詰めなないと他のお客さんに迷惑だろ。ほらっ、こっちに来なさい。  
「何色?」  
知らねぇよ…つか本当に後ろの人が迷惑そうにしてるからこっちに来なさい!  
長門を諭しながら後ろのお姉さんに謝る。お姉さんは微笑ましいそうにしてたが端から見たらどう見えるんだろうね?俺達…  
親子は無いにしても最悪兄妹、大穴でカップルか?  
「何色?」  
欲しいならカゴに入れなさいよ。  
「いい」  
じゃあこっちに来なさい。  
「何色?」  
…俺を困らせて楽しいか?  
「わりと」  
俺はボールペンをカゴに入れると強引に長門を引っ張った。  
たくっ、お前みたいなお子ちゃまには罰として自由帳をプレゼントしてやるから楽しみにしてろよ。  
「楽しみ」  
やれやれ…  
 

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