ふと気が付くと俺は長門の寝室の中にいた。  
俺は長門の寝室に入ったことなどないはずなのになぜかそこが長門の寝室だということが分かった。  
そしてさらに不思議なことにこの部屋には出入り口らしきものは窓も含めてまったくなかった。  
長門の寝室には長門らしいことに本のぎっしり詰まった本棚ぐらいしか置いてない。  
いや、もうひとつ置いてあるある物がある。それは床に敷かれた一組の布団だ。  
俺は隣にぽつんと立っている長門に声をかけた。  
「なぜ俺はこんなところにいるんだ?」  
「このSSにおいてここに至るまでの過程は非常に瑣末なこと。あなたが気にする必要はない」  
俺の顔をじっと見つめつつなんだかわけの分からないことを言い出した。  
「それでも気になるというのであれば>>151-152の続きだと思ってもらってもさほど問題はない。  
問題があるとすれば保管庫の中の人がこのネタの部分を後から見ても判るように処理しようとしたら  
作業が面倒なことになるだろうということだけ」  
ますますわけの分からないことを言い出してきた。  
これ以上聞いても余計わけの分からないことを言われそうなので質問の矛先を変えてみる。  
「それで俺はここで何をすればいいんだ?」  
「生殖活動」  
ちょ、ちょっと待て! それはつまりお前とSEXをしろということか?  
「そう」  
いきなりそんなことを言われてもだな、俺にだって心の準備がある。  
それに長門はなんていうか、その、最初の相手が俺でもかまわないのか?  
「あなたとわたしがこの空間で生殖活動をするのは規定事項。問題ない。  
それにあなたと私が生殖活動をしない限りこの空間の情報操作を解除することができない。そうプログラムされている」  
つまり俺と長門がSEXをしない限りこの寝室から抜け出すことができず、最終的には二人とも餓死しちまうってことか。  
やれやれ。  
 
俺は長門のセーラー服をゆっくりと脱がしだした。  
長門は特に抵抗もせず、俺になされるがまま服を剥ぎ取られていく。  
やがて下着姿になる長門。長門らしく飾り気のないしましま模様のパンツとブラだ。  
俺が四苦八苦しながらブラのフロントホックをはずしてやると  
さすがに恥ずかしくなったのか長門は両手で胸を隠してしまった。  
「お前から誘ってきたんだろ。今更恥ずかしがるなよ、長門」  
「違う。別に恥ずかしいわけではない」  
そう言うと両手を胸に当てたままなにやらぶつぶつと呟きだす。  
すると途端に胸がボンッと爆発したかのように大きくなった。  
「お、おい、長門よ。いったい何をした?」  
「一般的な生殖可能な男性の場合、胸が大きいほうが性的興奮を得やすいというデータがある。  
また、パイズリという行為を好む個体も多い。わたしの普段の体型ではこれを行うのは不可能。  
よって胸部の情報を操作し、再構成をした。ちなみにこの胸部のモデルは朝比奈みくる」  
つまりいきなり揉みごたえありまくりの大きさになったこの胸は  
マイスィートエンジェル朝比奈さんのものとまったく同じということか?  
「そう。この前の時と違ってほくろも構成した」  
そう言われて長門の左の胸元を見ると、以前ワイシャツ一枚の格好で迫ってきた朝比奈さんと違い  
俺が朝比奈さんの真贋をを見極める最重要ポイントである星型のほくろがついている。  
確かに揉みごたえのある胸のほうがいじっていて楽しいとは思うが、普段の長門の胸を見慣れている俺にとって  
この胸は違和感ありまくりでいまいちその気になりきれない。  
「長門は普段の体形のままのほうがいいと思うぞ」  
「そう」  
長門は胸に手を当ててまたぶつぶつと呟きだし、そして長門の胸はもとの大きさに戻っていった。  
ただ大きくする時と違って呟きの中にどこか寂しそうな響きが混ざっていたことが少し気になった。  
やれやれ。  
 
長門のパンツも無事に脱がすことが出来た俺はソロソロと長門の秘所へと手を伸ばしていく。  
長門のそこはすでに蜜をたっぷりと含んでいた。  
そして一番敏感な部分を指先でこねるように触れるてやると無口の長門でもさすがに声がもれ出してくる。  
「あっ、んっ、いやっ、ダメっ……」  
俺は親指で秘豆を刺激しつつ中指を長門の中に差し入れていく。  
「あっ、あっ、そ、そこはっ……」  
俺は思わず長門の名前を呼んでしまう。  
「長門」  
くちゅ、くちゅ、ぴちゃと淫らな音が寝室内に響く。  
「あっ、ああっ、ああああ……」  
「長門!」  
「そこっ、そこっ。もっと、強く!」  
「長門っ!」 
「なに?」  
「一生懸命な感じがするは好感が持てる。だがな、すまんが喘ぎ声はやめてくれないか」  
「なぜ? 一般的な生殖可能な男性の場合、女性が喘ぎ声を上げることにより性的興奮を得やすいというデータがある」  
いやまあ一般的にはそうだろうけどさ。  
実際俺だって黙っていられるよりは適当に声を出してもらったほうが確かに興奮する。  
でもな、長門よ。棒読みで喘がれてもかえってしらけちまうというもんだぞ。  
「そう」  
やれやれ。  
 
いよいよ我慢が出来なくなってきた俺は長門の中への進入を開始することにした。  
先端で位置を確認して、ソロソロと腰を突き出していく。  
入り始めてすぐに俺の侵入を拒むかのような抵抗を感じた。  
やはり長門も異性を受け入れるのは初めてのことなのだろう。  
それでも俺は最後の抵抗を退け長門の中へ進入を果たす。  
長門の中はとても暖かく、そして適度に狭かった。俺はゆっくりと腰を動かそうとしたその瞬間、  
長門は俺自身をキュッと締め上げたかと思うと、出口から奥へ、奥から出口へと擦りあげるような痙攣を起こしたり  
終いには中の襞が俺自身の周りをグルグル回りだすような感触までし出した。  
「ちょ、ちょっと長門、お前のココはいったいどうなっているんだ?」  
「電動オナホールを基に情報構成をした。  
一般的な生殖可能な男性の場合、より複雑な動きをすることにより性的興奮を得やすいというデータがある」  
まあ確かに複雑な動きをされたほうが気持ちがいいだろうけど、  
このままだと普通の女性では満足できない体になってしまうんじゃないかと俺はだんだん心配になってきた。  
やれやれ。  
 
さすがにソレのためだけに作られたオナホールを基にした長門の中はとても気持ちがよく、  
俺はすぐに欲望を長門の中にぶちまけてしまった。  
いや、俺も初めてだから普通の人と比べてどう違うのか分からないけどな。  
そしてもうここまで来ると1発だけでは俺の息子が納得しないらしい。  
俺だって若くて健康な男の子なんだからこれは仕方がないことだとは思わないか?  
そこで俺はついつい長門に声をかけてしまった。  
「あー、その、なんだ、長門よ。もう一度……いいか?」  
「あなたとまた生殖活動をすること自体は問題ない。ただ少し時間がほしい」  
そういうと股間に手を当ててまたなにやらぶつぶつと呟きだす。  
「いったい何をしてるんだ?」  
「処女膜を再構成した。  
一般的な生殖可能な男性の場合、この膜を破るという行為により性的興奮を得やすいというデータがある。」  
いやいやいやいや、それは違うぞ長門。それは精神的なものであって  
別に破るという行為そのものに対して興奮してるわけじゃない。  
それにそんなことをしたらお前はまた痛い思いをしなければならないじゃないか。  
「わたしは任意に痛覚を遮断することが可能。問題ない」  
とここで俺はふとひとつの問題に気が付いた。  
これは非常に重要な問題で決してこのままうやむやに出来るような類の物ではない。  
この問題の答え如何によっては俺は長門に関するあらゆる一切の前提条件をゼロにして  
一から情報構築を再開しなければならない。  
俺は恐る恐る長門に聞いてみた。  
「ところで長門よ、処女膜を再構成するのはこれで何回目だ?」  
「それは……」  
ここで長門は一旦言葉を区切りじっと俺を見つめる。やがて瞬きをひとつパチリとして  
「それは禁則事項」  
しかし俺は無表情な瞳の中に艶かしい光がキラリと光ったのを見逃さなかった。  
やれやれ。  
 

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