エロ無し 思いつき
「ちわーっす」
「あ、こんにちは。キョンくん」
部室の扉を開けると、いつものようにメイドさん姿の朝比奈さんが笑顔で迎えてくれる。
「今、お茶淹れますね」
栗色の柔らかな髪を熱帯魚の尾の様にヒラヒラさせながらガスコンロに向かう。
いいねいいね、素晴らしいね。やっぱりメイドさんだよ、朝比奈さんは。
ラグビー部御用達的薬缶とメイドさんなんて、普通なら違和感ありまくり
だというのに、朝比奈さんがやると寧ろ自然だね。
ホント、このことだけはハルヒのアホを手放しで褒めれる。
朝比奈さんはこちらに背を向け、薬缶とにらめっこ。
小さくハミングしながら肩をゆらしてます。
と、思ったら髪とスカート翻しながら振り返った。
「御免なさい。お湯沸かしてなかったから、もうちょっと待ってね?」
いくらでも待ちますとも、そんなことより、
「朝比奈さんはポニテとかしないんですか?」
「え?ポニーテールですか?この衣装だとカチューシャついてるし」
「いやいや、ポニテにして、こう、漫画みたいなおっきりリボンしたら
非常に素晴らしいですよ?」
唇に指をあてて考え込む仕草がキュートです、朝比奈さん。
「キョンくんがそう言うんだったら、今度やってみますね」
そんな会話をした、次の日。
登校してみると、いつぞやのちょんまげにでっかいリボンしてるハルヒがいた。
・・・・・いつ聞いてた?
余談。昼休み部室に行った。
・・・・・・うん、幻だよな。
ってゆうか、長門。俺はポニテ萌えであって、リボン萌えじゃないから。
墜ち無し。