朝  
 
ガチャ、  
「キョンくん、朝ですよー。起きてください。」  
ん〜、あと五分だけ  
「ダメですよ、ちゃんと起きてくださいよ〜。」  
わかったから揺すらないでくr・・・・・・・・  
 
 
俺は震度2ぐらいのゆれをあたえてくる張本人の顔を見て  
固まってしまった。  
ナンデアナタガココニイルンデスカ?  
 
「朝比奈さん」  
 
起こしていたのは妹ではなく  
俺が所属しているSOS団のマスコット兼専属メイドである朝比奈さんだった。  
 
「えっ?あっ、それは「キョン〜、みくるちゃ〜ん、早く降りてきなさ〜い。」  
 
んっ?あの声は、まさか・・・・。  
下に下りてみると、  
案の定、ハルヒがいた。  
 
しかも、エプロンつけて台所に立って  
朝食を作ってやがる。  
おいハルヒ、なんでお前がここにいる。  
「はっ?あんた何いってんの?あたしが自分の家にいちゃ悪いの?」  
なっ、なんだと!  
「寝ぼけてるんだったら顔洗ってきなさい!」  
ああ、そうさせてもらうよ。  
 
ところかわって洗面所  
 
「やあ、おはようございます。」  
お前までいたのか、古泉。  
「はい。長門さんもリビングにいますよ。」  
なに!気付かなかった。  
まぁ、そんなことより、現状を説明しろ。  
どうせハルヒのとんでもパワーのせいだろうが。  
「お察しのとおりです。昨日、涼宮さんの言ったことを覚えていますか?」  
ん?ハルヒが昨日言ったこと?  
 
 
〜回想スタート〜  
何時もどうりの放課後  
文芸部の部室で、ハルヒがネットサーフィンをして、  
長門が窓辺で立方体のような厚さの本を読み、  
朝比奈さんが淹れてくれた  
聖水より効果がありそうなお茶をすすりながら、  
古泉とゲーム(今回はチェス)で対戦し、  
対戦表に勝ち星を量産するという。  
 
「しかし、五つ子ってすごいわよね。」  
はっ?突然何を言い出すんだこいつは?  
 
「このあいだの祝日のお昼に(大○き!五つ子ちゃん)って番組がやってたのよ」  
ああ、あの以外と長生きしている番組か。あれがどうした?  
「私も五つ子だったら面白そうじゃない!」  
お前みたいなのがあと四人いたら今ごろ世界は  
1000回ぐらい作り変えられそうだよ。というのは  
口に出さないでおこう。  
「なによ!何かあるなら言いなさいよキョン!」  
いや、別に。  
「ふん!」  
パタン、と長門が本を閉じたので今日はお終いだ。  
 
 
〜回想エンド〜  
 
 
はぁ〜、なるほどな。  
つまり、あいつは五つ子になりたかったのか?  
「ええ、そう言うことになります。」  
しかし、なんで俺たちを巻き込んで、尚且つ俺の家で  
現在進行形で実行されてるんだ?  
「それは涼宮さんがそう望んだからです。見ず知らずの人より、  
 良く知っている僕達を兄弟として選んだのでしょう。」  
まぁ、それはわかった。が、何故俺の家なんだよ。  
「それは「いつまで顔洗ってるつもり!早くご飯食べなさい!」  
やれやれ、またさえぎられたよ。  
「この続きは学校でしましょう。さぁ、朝食を食べに行きましょう。」  
わかったよ、まったく。  
 
ハルヒの作った朝食(以外とうまかった)を胃袋にいれて、  
家を出た。何とハルヒが人数分の弁当も作っていた。  
 
登校時、SOS団フルメンバーで登校した。  
周りは兄弟として見ているから特に気にしてないようだ。  
 
朝のホームルームから終わりのホームルームまですっ飛ばそう。  
 
ホームルームが終わるや否や亜光速並の速さで走っていった。  
文芸部部室に向かう途中で古泉に会った。  
 
あいつ曰く朝比奈さんがいっこ上の長女で  
俺達は順にハルヒ、俺、長門、古泉、だそうだ。  
ハルヒが姉か、気が重くなってきた。  
 
そして、我が姉妹、もとい女性陣が待つ部室へとむかうのであった。  
 
 
 
 

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