いつもいつもハルヒに苦汁を飲まされているキョン。
「ほらキョン!苦汁よ!飲みなさい!」
「うげえうげえ」
「ほーほほほほほ」
憤慨やるせないキョンはついにハルヒ打倒を決意するのであった。
「ハルヒ……許さん!」
そして艱難辛苦の修行のすえキョン神拳を編み出したキョン。
対決のときが来た。
ひゅおおおお〜
荒野に対峙する二人。
「ハルヒ……許さん!」
キョン神拳が炸裂する!
「ぎゃあー!」
キョンはハルヒを倒したのであった。
しかしそれはハルヒの罠であった。
「キョン!本当にあたしを倒したければ“ハルヒタワー”に来なさい!」
「なにい」
ハルヒタワーとは……。
ハルヒが建設した5階建ての塔である。
各階には一人ずつ番人が立ちはだかり、最上階にハルヒがいる。
「いいだろう!お前の挑戦、受けてやる!」
ハルヒタワーに乗り込むキョン。
そして1階の番人が姿を現した。
キョンと1階の番人の対決が始まった。
「ぎゃあー!」
キョンは1階の番人を倒した。
2階へとあがるキョン。
2階の番人はみくるであった。
「あ、朝比奈さん!?どうしてあなたが!」
「キョンくん、これも運命なの……」
キョンとみくるの皮肉な再会であった。
しかしここで夜になったのでキョンはいったん帰宅するのであった。
「ただいま」
「おかえり」
キョンが「ただいま」と言うと妹が「おかえり」と言ってきた。
妹はキョンの妹である。
小学5年生で、実際の年齢より幼く見える。
SOS団とは、草野球大会に出たり、雪山の合宿に参加したりした。
アニメでは夏の合宿にも参加した。
そして翌日キョンはハルヒタワーに再び向かうのであった。
「ぎゃあー!」
キョンはみくるを倒して3階へと進んだ。
「3階の番人はいったいどんなやつなんだ……」
まだ見ぬ3階の番人に思いをはせるキョン。
「ぎゃあー!」
キョンは3階の番人を出会い、そして3階の番人を倒した。
そして4階。
4階の番人はまたもやみくるであった。
「あ、朝比奈さん!」
「キョンくん……実はあたしは4階の番人でもあるの」
「なんですって!」
「ぎゃあー!」
キョンは再びみくるを倒した。
そして最上階にたどり着いたキョン。
「ハルヒ……許さん!」
「よくここまでたどり着いたわね、キョン」
ここでハルヒはなぜか微笑んだ。
そして衝撃の告白。
「実はねキョン、このハルヒタワーはあんたへの試練だったのよ」
「そうだったのか……」
そう言われてみれば思い当たるふしがいくつもあった。
「よくここまで成長したわね、キョン」
「ハルヒ!」
ついに結ばれた二人。
具体的に言うとキスやペッティングやセックスなどである。
そのあとキョンは帰宅した。
「ただいま」
「おかえり」
また妹が「おかえり」と言ってきた。
そしてキョンは就寝した。
就寝の前にメシ食って風呂入ったりもした。
そして翌朝。
「おはよう」
妹が「おはよう」と言ってきた。
起床。
ハルヒタワーは跡形もなく消失していた。
「ハルヒタワーか……」
今となってはまるで夢のような塔であった。
終わり