涼宮ハルヒが、1時間ほど SOS団の活動に遅れるというので、今日は、少しはまったりできそうだな、と俺は意気揚々と文芸部室に向かった。  
俺はノブをひねって、少し立て付けの悪くなったドアを開いた。  
「きゃっ!」  
 お約束だ。朝比奈さんは、まるでゆでたエビが赤くなるかのごとくに、玉子のように白かった肌の色を豹変させている。  
あと何回、俺は朝比奈さん(小)の下着姿を見ることになるんですかね?朝比奈さん(大)。これも規定事項ですか?  
謝罪の言葉とともに退出しようとすると、突然空間が歪んだ。ドアを開けようとするが開かない。いつか見たことがある変化だった。  
 そう、あれは、俺の命を狙った、元クラスメートの朝倉凉子の作った空間にそっくりだ。ということは朝倉のような急進派に属する統合思念体の有機アンドロイドか。  
いや、しかし、俺と朝比奈さんを閉じこめても、仕方ないだろう。俺は、朝比奈さんに命を狙われる覚えはない。そう言えば朝比奈さんがやけにおとなしい。  
おかしい…。朝比奈さんが悲鳴の一つもあげていない。俺は思考を中断すると、下着姿のはずの朝比奈さんの方を振り向いた。  
すると、彼女はとろんとした妖艶な瞳で、こっちを見つめている。  
朝比奈さんは、緩やかな歩みで俺の体に接近すると、なまめかしい唇を俺の唇へと押しつけてくる。  
俺は呆然として、朝比奈さんのするがままに任せていた。10秒間の思考停止した後に、少し思考力が回復してきた。  
冷静になれ。朝比奈さんがいきなり、こんなことをするなんてあり得ない。まるで何者かに操られているみたいだ。  
そこでハッとした。そうか、朝比奈さんの意志を、この空間を作った何者かが操っているんだ。  
「朝比奈さん!目を覚ましてください!あなたは操られているんですよ」  
 と言っているつもりだったが、今度は俺の口が動かない。いや、口だけじゃなく、体も思うように動かない。  
「ねえ。キョン君。わたしとしましょう」  
 するって何をですか?だが、もちろん声は出ない。  
 朝比奈さんは、ブラジャーを外し去り、俺の体に馬乗りになって、俺の手を、彼女の白く、形のよい豊満な胸へと携えさせた。  
すると俺の意志とは無関係に朝比奈さんの胸を包み込むように手が動き出した。俺の巧みな指の動きによって、  
「あっ、あん、気持ちいいです。キョン君」  
 と、彼女があえぎ始めた。  
こんな事はいけないとわかっているのだが、俺の体が、手が脳みその出す命令を受け付けない。  
すると、朝比奈さんは、すべての下着を脱ぎ捨て、今度は俺の服を剥ぎ取りにかかった。もちろん、俺は朝比奈さんの行為に抵抗することもできず、  
トランクスまで脱がされてしまった。こんな状況ながら、俺は朝比奈さんの裸身の美しさに、目眩がするような感動を憶えていた。  
朝比奈さんは俺の顔の上に跨って、股間を押しつけてきた。例によって、俺の指と舌がクリトリスと大陰唇を愛撫し始めた。  
朝比奈さんは喘ぎながらも、俺のペニスを弄んだ後、口に含み、強烈な吸引力で頬をふくらませたり窄ませたりを繰り返している。  
気持ちが高ぶったのか、朝比奈さんは、自らテーブルの上で仰向けになった。すると、急激に俺の感覚が元に戻ってきた。  
自分の意志で体を動かせるようになったのだ。  
 しかし、もはややめることはできなかった。彼女への気持ちの高まりが抑えきれない。  
 
俺は今度は自分の意志で、朝比奈さんの膣に、自分のペニスをあてがうと、そのままズブズブと差し込んだ。  
すると、メリッと何かが裂けるような感触を感じ取った。  
「いたっ。」  
朝比奈さんは処女だった。結合部から、破瓜の血をこぼれさせていた。  
俺は、朝比奈さんの初めてを奪った感動から、もう止まらなくなっていた。脇目もふらず、夢中で腰を動かしていた。  
 すると、最初は痛がっていた朝比奈さんの口から、甘い声が聞こえ始めていた。  
「あんっ、キョン君、キョン君。いいです!」  
 そろそろ限界が近かった。  
「朝比奈さん!出しますよ!」  
「来て!わたしの中に!」  
その声がトリガーだった。  
 
ドピュッ、ドピュッ、ドピュルル  
 
俺は、すべての精を、朝比奈さんの中に放っていた。  
 
 
 事が終わるとともに、朝比奈さんも我にったようだ。顔を赤らめながら、  
まだ俺とつながっている部分を、惚けたように見つめている。  
俺は、朝比奈さんに声を掛けようとした。その時、空間がまた歪んだようだ。元に戻ったんだろうか?  
 
ガタッとドアを開ける音がした。  
「ごめーん。遅くなっ……ええっ?!」  
──最悪の状況だ…。ハルヒが用事を終えて部室にやってきたのだ。しかも俺たちはまだつながったままで、  
言い訳のしようもない。  
「あんたち!なにやってんのよ!」  
 とハルヒが怒鳴った瞬間、爆弾が爆発したよう強烈な閃光が起こった。と同時に周りが真っ白になった。  
自分の体の感覚もない。  
「涼宮ハルヒの能力は、あなたへの嫉妬心が最高潮に高まったときが、一番強く発揮される」  
 俺の脳髄に直接響く声は──長門か。  
「だから、あなたと朝比奈みくるを操って、涼宮ハルヒの嫉妬心を高めてもらった」  
 こんな事をしてどうなるんだ?また閉鎖空間が発生するだけじゃないか?  
「そうはならない。彼女が、その力を発現させる瞬間に、その力を利用して統合思念体の望む進化を達成させた」  
 おまえはそれで満足なのか?  
「そう、それが統合思念体の望んだこと」  
 
 長門の最後のセリフがおれの脳を満たした後、俺の意識は消失した。  
 
おしまい  
 

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