長門と俺は駅前で待ち合わせをした。今日はSOS団の活動は休み、ハルヒは遊園地にいるし、朝比奈さんは映画を見にいくはずだ。
既に待機していた制服姿の長門に声をかける。待ったか?
「…今来た。」
俺は長門の手を握り、市立図書館に歩き出す。しかし、図書館でデートとは…まあ、長門らしいがな。
休日の図書館は、まばらではあるが結構人がいる。おいおい、バレないか、これ?
「…大丈夫。」
そうかい。俺がポケットの中のスイッチを入れると、長門の股間でバ×ブが暴れだす。
「んくっ…」
長門が頬を染めながら、夢遊病患者のようにフラフラと歩き出した。ただし、内股のヒヨコ歩きだ。
スイッチを入れたり切ったり、長門の反応を楽しみながら、俺は長門について行った。
長門は哲学のコーナーで立ち止まった。既に息が切れ、顔が赤い。ハイデガーの分厚い本に手を伸ばすが、棚の上の方にあるので背が足らないで苦心しているようだ。足が内股なので背伸びもままならない。俺は、ひょいとその本を取ってやった。
「ありがとう…。」
長門はうるんだ瞳で俺を見つめる。白い肌が上気しているのが可愛い。頭はクシャクシャ撫でてやると、長門は軽くあえぎを漏らした。あ、スイッチ入れたままだ。
「…屈んで」
言われたように屈むと、長門が唇を求める。荒い長門の息遣いが興奮させる。
「んっ…くくっ…はぁっ」
長門は俺の首に手をまわして、濃厚なキスを続ける。バ×ブの振動に感じて、尻がピクピク動いている。太股に濡れてるのは、汗じゃないだろうな。
長門の足がガクガクしているのを見ながら、俺は長門を抱き締め続けた。
「…うぅ。」
どうした、スイッチを切るか?
「いじわる」
長門が涙目で睨む。
どうして欲しいんだ?
「あなたに…触ってほしい。」
お望み通りに長門のそこに触れる。バ×ブのせいで既に大洪水だ。スイッチを切り、バ×ブを抜いて、触ってみると―
「んくぁっ!!」
長門は達してしまったようだった。力の抜けた長門を、俺は優しく抱き締めていた。
長門の本を借りて市立図書館を出ると、長門が俺の袖を摘んだ。
「…あなたの部屋に行きたい。」
やれやれ、分かってたさ。おまえがそう言うだろう事はな。
「二人乗りして行くか?」
長門はコクンと頷いた。
軽い長門を後ろに乗せて、俺は自転車を発進させた。
おしまい
(『デート・タイム―朝比奈みくるの場合』に続く)