目が覚めると、俺は縛り上げられていた。  
いや、別に怪しい縛り方をされたわけじゃない。海賊に捕まった哀れな漁師のように、単にぐるぐると縄で巻かれただけのお約束なものだ。とはいえ、体が動かせない。まったく手が動かせない状態になってしまっていた。  
さて、ここでいくつか検討すべき問題があるだろう。  
その一。ここはどこか。  
我がSOS団の活動拠点、文芸部室である。  
その二。何で俺はいきなり眠ったのか。  
朝比奈さんのお茶に睡眠薬が入っていた。ファイナルアンサー。  
その三。誰が俺を縛ったのか。  
本命、ハルヒ。対抗、最近どす黒くなり、手段を選ばなくなってきた朝比奈さん。次いで、長門。……そして大穴、古泉。大穴の場合、俺の尻に大穴が開くことさえありうる。  
その四。俺はどうなるのか。  
甲板から海に投げ込まれないとすれば、窓から放り出されるか、裸に剥かれて陵辱されるか、俺の貧困な想像力ではここまでだ。  
その五。長門、俺をどうする気だ?  
「あなたの予想は正確。朝比奈みくるは、自分以外の全員のお茶に睡眠薬を入れた。  
ただし、あなたの分は濃度が低く、あなただけ目が覚めるように工作したと思われる。  
私は朝比奈みくると自分のお茶を入れ替えた。  
朝比奈みくるは、最初に眠りに落ちた。  
おそらく、私に入れた睡眠薬の濃度が高かったためであると思われる。  
その直後に、あなたも眠った。  
涼宮ハルヒは、あなたと朝比奈みくるが眠ると、古泉一樹に命じてあなたを縛らせ、自分のパンツを脱いだが、そこで眠った。  
古泉一樹は、涼宮ハルヒが眠ったのを確認すると、あなたのベルトを外したが、そこで眠った。  
現在、それから三十分が経過している。」  
全員、何を考えてるんだ……俺は戦慄する。どーりで死んだように動かない朝比奈さんと、パンツを脱ぎかけたハルヒ、そして、見たくもないが、ズボンの前をテント状に持ち上げた古泉が、床に転がってるわけだ。うわ、吐き気がしてきた。古泉、あとで殺してやる。  
「……それで、長門。なんで縄をほどいてくれないんだ?いや、むしろほどいてくれ、頼む。」  
「……だが断る。」  
うぉい、長門っ!なんだ、なんで顔を赤くするんだ。何でスカートに手を伸ばすっ!  
「……こちらは準備完了。」  
長門のシンプルな白の下着の中で、いつかのリモコンバ×ブがフル回転している。ひょっとして、三十分間ずっと動かしていたのか……。  
「そう。」  
 
長門は屈み込んで俺のズボンに手を伸ばす。というか、ズボンはほとんど脱げている。  
くそ、古泉、あとで殺してやる。  
長門が一気に俺のズボンをむしりとる。俺は、上は制服、下はトランクスという情けない格好になってしまった。長門は、俺のトランクスに手をかけたが、ふと手を止めて、自分の下着を脱ぎ去った。  
リモコンバ×ブが床に落ちる。長門は動いているそれを手に取った。  
「……あなたも。」  
おい、やめろ、それをどこに入れるつもりだ、勘弁してくれ、まさか……。  
「大丈夫、あてるだけ。」  
長門は、トランクスのわきからリモコンバ×ブを俺の股間に突っ込む。やばい、振動がやばい。息子があくびをして、体を伸ばし始めた。  
長門がスイッチを切った。OFF。  
ふうっ、と俺は息をつく。  
と、長門はスカートをたくし上げた。  
「……見て。」  
「いや、それはまずいから、長門、その……うぐっ」  
ON。長門がスイッチを入れている。  
「……見て。」  
「わかった、わかったから。切ってくれ、頼む。」  
OFF。俺は長門の望むままに、そこを鑑賞する。うーむ、こうなっているのか……情報統合思念体も、細かいつくりに余念がないな……。  
あれ、長門さん。なんで俺の顔に近づけてくるんです?ちょっと、おい、息が荒いぞ!  
「……舐めて。汚くはないから。」  
「おい、それは……」  
ON。  
「くうっ……わかりましたっ、長門!」  
OFF。ちくしょう、長門のやつ、こんな願望を隠し持っていたのか。まるっきりSキャラだ。  
「……スイッチを入れて」と図書館でねだる普段のおまえはどこにいったんだ。  
「んんっ……どちらのシチュエーションも嫌いではない……んっ……上手……。」  
ありがとよ、頑張った甲斐もある。  
長門は俺を床に転がし、一気にトランクスを剥ぎ取った。息子は元気に立ち上がった。血色もいい。元気満々だ。長門の方はやる気満々だが。俺にまたがって、息子を手であやす。  
「うんんっ……」  
長門が息子を導き、腰を沈める。うわー、温かい。つーか、気持ちいい。  
「ああん……んん……んん……」  
長門が腰をゆっくりと動かす。俺は動きを封じられて、何もできない。なすがままだ。長門の顔が赤くなってきた。あたまをクシャッと撫でてやりたいが、縛られているのでそれも出来ない。  
「うっ……長門……いいぞ……」  
長門がビクンと反応して、腰の動きがいっそう速く、くねる様になる。長門の柔らかい中でかき回された俺の息子が、気持ちよさに悲鳴をあげる。長門の上気した顔。こいつも気持ちいいのか?うわ、だめだ、げんかいだ、長門!  
「長門っ、すまん、もう……ううっ!」  
「いい……来て……あんっ!」  
俺は長門のなかに解放された。長門も肩で息をついている。上気した顔に、涙が少し瞳に潤んでいる。  
長門は俺の縄を解き始めた。えーと、どうした?  
長門は顔を赤らめ、呟くように言う。  
「きちんと抱きしめて、キスして欲しい。……あと、頭を撫でて。」  
勿論だ。俺は長門を抱きしめると、口付けをした。そして、頭をクシャクシャと撫でる。  
このときの長門の、恥ずかしそうで嬉しそうな表情は、一生忘れたくないね。いや、忘れないだろうが。  
 
 
 
翌日。  
朝比奈さんの出したお茶を前にして、俺は飲むべきか飲まざるべきか迷っていた。  
昨日の雪辱を晴らすべく、パンツを脱ぎかけているハルヒ。実はすでにノーパンの朝比奈さん。自分のベルトに手をかけた古泉。……やはり殺してやる。  
そして、リモコンバ×ブをフル回転させている長門の熱いまなざし。  
やれやれ、昨日と同じで勝負は長門の勝ちで見えている。だが、長門のあの表情が見れるなら、それも悪くないか。  
俺はお茶を飲み干した。  
こうして、SEXを、おおいに楽しむための、涼宮ハルヒの団、通称SOS団は、今日も活動中であるわけだ。  
 
 
おしまい  
 

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