キョン「おい。ハルヒ。濡れてるじゃないか」
ハルヒ「き……気のせいよ!」
キョン「あんだけでかいクチたたいておきながら、はあ」
ハルヒ「な、なによ。その溜息は!は、初めてなんだからしょうがないでしょ!」
キョン「………初めてだったのか?」
ハルヒ「……そうよ。悪い?」
キョン「いや、悪くはないが。なら、なおさらオレに任せろよ」
ハルヒ「………あんた、さっきから何か慣れてない?」
キョン「そりゃ、オレは初めてじゃないしな」
ハルヒ「いやらしい」
キョン「な!これのどこがいやらしいんだよ。オレは妹いるんだぞ。そりゃ経験あるさ」
ハルヒ「…………妹ちゃんともしてるの?」
キョン「ああ。たまにな。毎度濡れまくりなんで後始末に困るが…」
ハルヒ「もしかして、他の娘ともしてる……?」
キョン「そういえば妹以外とはしたことないな」
ハルヒ「…………」
キョン「どうした?やっぱオレがやるか?」
ハルヒ「いらない。私がやる」
キョン「なら、もうちょっとこっち来いよ」
ハルヒ「ちょ!バカキョン!近づき過ぎ!」
キョン「あーもー!オレに任せろ!」
ハルヒ「あー!返しなさい!あたしの傘!」
キョン「これは職員用だ!いいからオレが持つからお前じっとしてろ!」
ハルヒ「次はうまくやるわよ!」
キョン「初めてなヤツがオレを濡らさないで帰れるわけないだろ。いいから、ホラ」
ハルヒ「………うー。わかったわよ。濡らしたら死刑だからね」
キョン「…………はいはい」
ハルヒ「……………………」
キョン「……………………」
ハルヒ「……………………」
キョン「……雨、すごいな。ほら、もっとこっちこいよ」
ハルヒ「………ふん。あ、キョン。あんた肩濡れてるじゃないの」
キョン「…………あー、気にすんな。団長様を濡らすわけにはいかないからな」
ハルヒ「ふん。キョンも少しはわかってるじゃないの」
キョン「ほら、そこ水溜りあるからちょっと迂回するぞ」
ハルヒ「…………うん」
---サムデイ イン ザ レイン---