キョンはチャリ通学ハルヒはバス通学で憂鬱後って設定でコネタ
まったく何なのよ昨日の夢は・・・キョンが私とキスなんて百年早いっつうの
なんか授業ずっと集中できなかったし・・
私は朝からヘビーローテーションしてるあのシーンをまた回想しながらバスを待った。
あれ、やばい、定期ないじゃん。チっ。ぼんやりしてて落としちゃったのかな
もう交番まで歩いてかなきゃなんないじゃない!注意力が落ちてるわ。キョンのせいだまったく
私は坂道をとぼとぼと歩いた。チャリンチャリンとベル音が鳴る振り返るとアイツだった。
「ハルヒ、お前バスじゃなかったか?」
「いいでしょ、たまには歩き・・(もしかしてこれってキョンの家行けるチャンス?)
っていうか私今夜家に帰れないなあ」
「どうした?サイフでも落としたのか?」
鈍いんだか鋭いんだかまったくバカキョン。でもいいわ。別に家行って何?って感じだもの
なんであんなこと思ったのかしら。自分で笑っちゃうわ。
「自転車乗ってくか?」
「えっ・・仕方ないな乗ってあげる。」
なんか夢ではキスまでしたのにおかしいな。なに私照れてんだろ。
あたしを乗せてもスイスイ進んでく。やっぱキョンも男なんだな。
自転車ってこんなに乗り心地いいもんだったかしら?暮れかけた空を見ながら思った。
消失中の長門さんでコネタ
あたしは白紙の入部届けを彼に突き出してみた。
ちょっとつっけんどんだったかもしれないけれど。
彼はちょっと驚いたようだった。無理もない。文芸部なんて・・・興味ないだろう
「あのこれって・・・」
「良かったら・・」あたしは頬を赤らめているのを悟られぬよううつむいて、声を搾り出した。
「考えておいて・・」
「ああ。てゆうか活動内容とかって?」
「えっ・・」考えてなかった。あたしずっと一人だったし。
「もしかして未定?」
「ええ」あたしは軽くうなづいた。
「じゃあ二人でゆっくり決めてきゃいいのかな?」
彼はあたしから視線をそらしたずねた。これって・・あたしの解釈正当だよね
「ええ」せいいいっぱいの笑みであたしは答えた。本当はずっと孤独だった。
放課後遠くから聞こえる級友の笑い声が忌々しかった。
意地になって毎日足を運んでたけど、本当は・・・この部屋にはつらい思いしかなかった。
それが二人だけの世界になった。二人だけの・・・もうあたしは一人じゃない。
この人といっしょに明日から、楽しくすごしていけるんだ。ちょっと涙ぐんでしまった目を
指摘されたので日差しの強さのせいとうそぶく