4年前の7月7日
若い男と女が突然尋ねてきた。同期した結果彼らは観察対象に近しい人物といことがわかる。
しばらくして彼らの異時間同意体が尋ねてきた。
…どうでもいいが私は朝比奈みくるという個体に酷く嫌われているようである。任務に支障がでないように早急に処置を施す必要があると判断。
三年後の5月×日
昼休み、観察対象が部室に尋ねてくる。規定事項。
放課後、彼と観察対象が部室に現れる。とりあえず自己紹介
「長門有希」
久しぶりに言葉を発したので上手く言えるか心配したが杞憂だったようだ。
5月×日
観察対象が朝比奈みくるを連れてくる。
結局この日は会話すらできなかった。
5月×日
彼と朝比奈みくるがオセロゲームをしている。
ミッションスタート。ゲームを通して朝比奈みくると親睦を深める。
…………失敗。彼女は終止脅えていた。
観察対象が古泉一樹を連れてくる。
7月×日
あれから色々あったが朝比奈みくるとの関係は未だに膠着状態。彼と古泉一樹、涼宮ハルヒとは少しは仲良くなれたと思う。
10月×日
喜緑恵美里の依頼によりコンピュータ研の部長氏を探索することになる。
発端は観察対象によるもの。この程度の事なら単身で解決できるが未だに彼らと馴染め無い私が情報統合思念体にこの件を提案、穏健派の喜緑恵美里を介してSOS団で行動することに。共同作業を通して仲間意識の目覚めを施す。
今度こそ…………失敗。結局ろくな会話すらできなかった。
後日放課後、彼がじっと見つめてきた。なんだろう?
11月×日
観察対象から小規模の情報爆発を感知。彼らを守る為に朝比奈みくるに襲いかかる。朝比奈みくると溝が深まるのを感じた。原因不明のエラー発生。胸の辺りが冷たい…
11月×日
観察対象に頼まれギターを引く事に。後日観察対象に誉められる。胸の中心が暖かかくなるのを感じた。エラー発生
11月×日
コンピュータ研と勝負することに。
5月×日に彼と朝比奈みくるがマウスで遊んでいたのを思い出し私もマウスをクルクル回してみた。朝比奈みくるは無反応。彼は何故か呆れていた。何か間違えたのだろうか?
「言っとくけどイカサマは禁止だからな」
何故彼がこのようなことを言うのか理解出来ないが肯首する。きっと理由があるはずだから…
決戦当日
みんなとの特訓の成果を試す時がきた―――どうやらコンピュータ研はイカサマ行為を行なっているようだ、何故か頭の奥が熱くなるのを感じる。彼がイカサマ行為を禁止した理由が分かった。みんなと一緒に頑張った時間を足蹴にされた気分、許せない。エラー発生。
私は与えられた状態を元に条件を対等にする修正プログラムを組む―――「許可を」
「よし、やっちまえ」
エンターキーを押す。彼の言葉で原因不明のエラーは解消された。
結果私達は勝利した。みんなが誉めてくれた。胸の中心が暖かなるのを感じた。またエラーが発生、何故?
その後コンピュータ研に遊びに行くことを彼に勧められる。
彼が勧めるのだからそれはきっと私にとって必要なもののはず、でも仕事はおろそかに出来ない、だから――「たまになら」